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転生とらぶる

作者:青竹
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機動戦士ガンダムSEED
  0220話

 メンデルでの会議から約一週間。色々と忙しく動いていたせいで、その時間はあっという間に過ぎ去っていった。
 その一週間の間に、キラやカガリ達はG.A.R.M. R&D社の研究所を調べて自分のルーツを知った。当然カガリがウズミから渡されたのと同じ写真も研究所にはあったらしい。また、アル・ダ・フラガが資金援助の見返りに自分のクローンを作るように提案してきたのを仄めかすような記述が書かれたメモ用紙のようなものも見つかっている。
 ただ、DESTINYでダコスタが見つけたデスティニープランについて他の研究者の感想が書かれている本を見つける事は出来なかった。もっとも、こちらはそれ程力を入れて探していた訳では無いのだからしょうがないのだが。
 また、エターナルの最終調整についても既に完了しており、フリーダムとジャスティスはすぐにでもミーティアの装備が可能となっている。この最終調整についてはレモンと量産型Wの活躍に寄る所が大きい。……ミーティアを見たレモンが面白そうな笑みを口元に浮かべながらエターナルに記録されているミーティアの設計図らしき物を見ていたのだが……いつか、気が付いたらグロウセイヴァーにもミーティアのような外部兵装ユニットが作られているかもしれない。
 ちなみに、フリーダムとジャスティスはミーティアの運用上そちらの方が都合が良いという事でエターナルに移動している。これでアークエンジェルはシャドウミラーの機体とストライクにバスターが。クサナギはメギロートの専用運用艦状態に。そしてエターナルはフリーダムとジャスティスとメギロートがそれなりの数という戦力配分になっている。
 そんなこんなで忙しく過ごしていた一週間だったのだが、ついに運命の時がやって来た。その報告はメギロートの運用に特化している……と言うか、してしまったクサナギからの通信だった。

「アークエンジェル、エターナル、聞こえるか? こちらカガリだ。偵察に出していたメギロートがメンデルに近づく連合軍艦隊を発見した。映像を送るぞ」

 カガリの言葉と共に送られてきた映像を見たアークエンジェルのブリッジは、ざわめきに彩られる。クサナギから回された映像にはアークエンジェルそっくりだが暗い色をしている艦、すなわちアークエンジェル級2番艦ドミニオンの姿が映っていたからだ。
 そしてざわめいたのはそれだけではない。原作ではメンデルに連合軍が派遣した戦力はドミニオン一隻だけだった筈なのだが……

「おいおいおいおい、何だよこの数は」

 思わずといった様子でディアッカが呟く。
 そう、ドミニオンが率いるようにしてこちらへと向かっているのは総勢30隻近い数の戦艦の群れだった。
 ドレイク級護衛艦に、ネルソン級宇宙戦闘艦、本来は旗艦を勤めるクラスのアガメムノン級宇宙母艦の姿も何隻かある。

「……これは、正直予想外だな。オーブ沖で勝ちすぎたか?」
「恐らくそれが原因だな。こちらの戦力はあの時とは違ってメギロートの数が少ないし、シーリオンもいない。性能の高い機体があっても少数なら数で押せば勝てると判断したんだろう」

 コーネリアの言葉にそう返す。

「取りあえず全員戦闘準備だ。戦闘が始まるまではまだ多少の猶予はあるだろうが、相手はあのブルーコスモスの盟主だ。何をしてくるか分からんからな」
「ええ、そうね」

 マリューが頷き、艦内放送で第一戦闘配備を告げる。
 ブリッジにいたMSパイロットや俺達も急いでパイロットスーツに着替えてMS格納庫へと向かう。
 グロウセイヴァーのコックピットへと乗り込み、機体を起動させた所で強い揺れを感じた。

「ちっ、挨拶代わりの一撃か。ナタルにしては洒落た真似をしてくれる」

 揺れを物ともせずに、MS格納庫の中ではグロウセイヴァー、ラピエサージュ、ヴァイスセイヴァー、ストライク、バスターがそれぞれ出撃の準備を進めていた。同時にメギロートや量産型ゲシュペンストMk-Ⅱも既に起動しており、いつでも出撃出来るようになっている。
 恐らくそれはクサナギやエターナルでも同じ事だろう。

「マリュー」
「ええ、分かってる。このままここに留まっていては一網打尽よ。三艦ともすぐに出るわ」

 そう答えを返すと、すぐにアークエンジェルがメンデルのドックから発進し、その後にクサナギとエターナルも続く。その隙を突くようにドミニオンや連合艦隊が攻撃を仕掛けてこなかったのは、ナタルのアークエンジェルに対する想いからだろうか。……いや、恐らくアークエンジェルごと俺達の機体が破壊されるのを恐れたアズラエルの意向に沿ったものか。
 アークエンジェルが中央に位置し、それを左右から守るようにクサナギとエターナルが布陣する。それに対するのはドミニオン率いる連合軍艦隊。……原作ではこの時点でナタルの階級は少佐の筈だが、この艦隊を率いているという事は原作よりも階級が上がっているのか?
 そんな事を考えていると、オープンチャンネルでの通信が聞こえてきた。

「こちらは、地球連合軍宇宙戦闘艦ドミニオン。アークエンジェル、聞こえるか」

 その声は紛れもなくかつてこのアークエンジェルで共に過ごしたナタル・バジルールのそれだった。ムウやマリューが思わず息を呑んだ音が聞こえてきたのは俺の気のせいではないだろう。
 俺の歴史の流れを知る事が出来る能力――正確には原作知識――で、ナタルがドミニオンの艦長として乗っているのは分かっていたのだろうが、それが実際に起きてしまったのだから。マリューは艦長と副長という良き相方として。ムウに至っては男女の仲だったのだからそれも無理はない。
 そんな事を考えている間にも、ナタルの通信は続く。

「連合軍艦隊は反乱艦である貴艦に対し、即時の無条件降伏を要求する。この命令に従わない場合は貴艦を撃破する」
「アークエンジェル級……」
「お久しぶりです、ラミアス艦長」

 マリューの言葉に返したナタルは音声だけの通信から映像通信へと切り替える。

「ええ」
「このような形でお会いする事になって、残念です」
「そうね」
「アラスカやオーブ沖での事は自分も聞いています。ですが、どうかこのまま降伏し、軍上層部ともう一度話を。私も及ばずながら弁護します。本艦の性能は、よくご存じの筈です」
「ナタル……ありがとう。でも、それは出来ないわ。アラスカやオーブの事だけではないの。私達は地球軍そのものに対して疑念があって貴方達やザフトの敵となる第3の道を選びました。よって降伏・復隊はありません」
「ラミアス艦長」
「あっはははははははは」

 マリューとナタルの会話に突然割り込んできた笑い声。他の機体の面々は訝しげに眉を顰めているが、原作知識のある俺はこれが誰の声かを知っている。

「どうするものかと聞いていたが、呆れますね艦長さん。言って分かればこの世に争いなんて無くなります。分からないから敵になるんでしょう? そして敵は……討たねば」

 どこか嘲弄するかのようなその言葉に、ナタルは自分の感情を押し殺したかのようにその名を口に出す。

「アズラエル理事……」

 その名前に俺以外の面々は思わず息を呑む。だが、俺は思わず漏れた笑い声を押し殺す事すらせずに通信へと流す。

「くっくくっ……」
「……誰ですか、貴方は」

 その、自分を馬鹿にしたような笑い声が余程不快だったのか、睨むように通信画面に映っている俺へと視線を向けるアズラエル。
 そんなアズラエルの様子に再度笑いの発作が起きたが、今度は何とか押し殺す事に成功する。

「いや、悪いな。お前の道化ぶりに思わず笑いを堪えられなくてな。……さて、俺が誰か、か。そうだな……オーブの同盟組織であるシャドウミラーを率いる者、かつてアークエンジェルでブリッツに乗っていた者、他にも色々とあるが……お前にはこう言った方が分かりやすいだろう」

 自分でも口元に不適な笑みが浮かんでいるのが分かるが、そのままアズラエルへと視線を向けながら口を開く。

「オーブ沖で後期GAT-Xシリーズのカラミティとフォビドゥンを撃破した機体に乗っていたパイロット、アクセル・アルマーだよ」
「っ!?」

 俺のその台詞に、アズラエルだけではなくナタルまでが息を呑む。
 そんな状態のアズラエルへと口元に浮かんでいた笑みを嘲笑へと変えて言葉を続ける。

「幼少の頃に取り巻きを連れて1人のコーディネーターを苛めようとして返り討ちに遭い、そのコンプレックスを肥大化させて育っただけの男が今やブルーコスモスの盟主とはな。笑わせてくれる」

 その台詞を聞いたアズラエルは、最初何を言われたのかが分からないようにポカンとした表情でこちらを見ていたが、次第にその顔を怒りと羞恥で真っ赤に染めていく。
 なにせ、この通信はオープンチャンネルで流れているものだ。つまり、連合軍の艦隊中にも流れている事になる。そこに自分のコンプレックスを堂々と俺にバラされたのだから、こうなるのも無理はない。

「お前、お前は誰だぁぁぁぁぁっっっ!」
「言っただろう? アクセル・アルマーだと。その狼狽ぶりが俺の言っている内容を真実だと認めているようなものだな。知ってるか? 人は知らない筈の事を知ってる者もいるという事を」

 正確には原作知識……いや、これは総集編で新たに追加されたカットだったか?

「苛めようとして逆襲されて、それで母親に言ったのだろう? 何故自分をコーディネーターにしてくれなかったのか、と。かつてコーディネーターに羨望の眼差しを送った者が、いまやコーディネーター憎しのブルーコスモスの盟主とはな。ロゴスの老害共に上手い事踊らされたものだな、操り人形のムルタ・アズラエル君?」
「レイダーとストライクダガーを全機発進させろ! あの巫山戯た奴を殺せ!」

 ……軽い挑発のつもりだったんだが、予想以上に怒りのツボに入ったらしい。

「ですがアズラエル理事、一度に全機を出しては予備戦力が!」
「ふざけるな! この、この僕が! あんな奴に馬鹿にされて黙っていられる訳が無いだろう! ふざけやがって、絶対に後悔させてやる!」
「アズラエル理事……」
「いいからお前はさっさと僕の言う通りにしていればいいんだよ! 上からもそう命令されているんだろう! 大体オーブ沖で奴等に後れを取ったのはあくまでも数の差だ! 連合軍の物量があればたった3隻の艦に積めるMS如きどうとでもなるんだよ! ほら、早く!」
「……全機、発進せよ。目的は敵アンノウンMSの鹵獲でよろしいですね?」
「それでいい。ただし、あのアクセル・アルマーとかいう奴の機体は徹底的に破壊しろよ」
「……了解しました」

 ナタルが短くそう返答すると、通信回線を切り敵艦隊から続々とストライクダガーが出撃してくる。また、ドミニオンからは唯一残った後期GAT-Xシリーズのレイダーガンダムが発進する。

「マリュー、俺達も」
「え? あ、ええ。そうね。全機出撃して下さい」

 俺とアズラエルのやり取りや、アズラエルとナタルのやり取りを聞いて呆気にとられていたマリューが出撃命令を出す。同時に、リニアカタパルトで撃ち出されていくグロウセイヴァー以下のMS達。エターナルからは、フリーダムとジャスティスが発進してミーティアを装備している。クサナギからはリニアカタパルトを使わず、カタパルトデッキからメギロートが途切れずに発進していた。
 こちらの戦力は戦艦3隻に、メギロートとMS等を併せて70機弱。それに対して敵は戦艦だけで30隻、MSが200機程度とこちらの3倍から4倍程度の戦力差だ。
 確かに数だけで言えばオーブ沖での戦いと違いこちらが不利に見える。だが、質で見ればこちらが圧倒的に有利なのを奴等は知らないのだろう。……いや、オーブ沖での戦いから知ろうともしなかったと言うべきか。
 こうして、この戦争の行方を決定づける為の一戦が今始まろうとしていた。 
 

 
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:37
PP:205
格闘:258
射撃:278
技量:268
防御:268
回避:298
命中:318
SP:454
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???

撃墜数:294 
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