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神は碌な奴がいない

作者:青桐悠太
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まさか面白そうだから最近はやってる憑依や転生をやってみようという理由で殺されるとは思わなかった

 目が覚めたら目の前が真っ赤だった。

「気がついたか」

「お前は誰だ」

「神だよ」

 あーあれだなきっと君は死んだから転生させてあげようとかそんなノリだな。

「そのとおり、最近二次小説にはまっててテンプレとかチートとか面白そうだから、そこらへんの人物適当に殺して転生させようと思って物色してたら、偶然君を見かけて殺したんだ」

 思い出した。道を歩いてたらいきなり槍が降ってきて頭に直撃して死んだんだ。

「もしかして、雨が降ろうと槍が降ろうとと言ってたからほんとに槍が降っても実行するかどうか試してみようとか言う理由で殺したわけじゃないだろうな」

「そうだけどそれが何か? 」

 とりあえず胸倉つかんでぶん殴るために動こうとしたら、急に体が動かなくなった。

「殴ろうとしても無駄だよ」

 何で殴ろうとしたのが解ったんだ・・・そういや最初しゃべってないのにあたりとか言ってたっけ。神なら心くらい読めてもおかしくないかもしれない。

「能力決めさせてあげるよ」

俺は黙ってポケットに入ってる紙にほしい能力を書いて渡した。

「何々? 完全記憶能力に死ぬたびに記憶と能力を全て保ったまま転生する能力に・・・って長いな!?」

「最近読んだ本の能力で思い出せるの全て書いたからな。といっても役に立ちそうなのしか書いてないけど」

「わかった。転生先は着いてからのお楽しみ。じゃ、逝ってらっしゃい」

 そのとたん足元に穴が開き俺は重力に従って落下していった。

 ・・・神って鬼畜だったんだな  
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