転生とらぶる
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
機動戦士ガンダムSEED
0215話
模擬戦が終了した翌日、アークエンジェルはオーブのマスドライバーで宇宙に送り出されたクサナギとの合流に成功していた。
クサナギは艦首部・中央部・艦尾部と3つに分割可能な方式を取っているが、地上できちんと調整しドッキングした状態で打ち上げられているので原作と違い宇宙空間でドッキングする必要はない。
「アークエンジェル、聞こえるか?」
「ええ、無事打ち上げ出来たようで何よりです」
クサナギの実質的な艦長であるキサカからの通信にマリューが応じて、数分程俺達が宇宙へ打ち上げられてからの話をする。
「そう言えば、アクセルが言った通りに連合軍がビクトリア基地を奪還する為に出撃したらしい」
「ユーラシア連邦と東アジア共和国がメインか?」
「ああ。さすがに大西洋連邦はこの前の敗戦が響いているのか大人しいものだ。……ただ、1隻だけ派遣された艦があるらしい。オーブが手に入れた情報によるとブーステッドマンとかいったか? あの可変機を積んだ艦が派遣されたとか何とか」
レイダーか……となると、ビクトリアはやはり落ちるな。あの最新鋭機に、キラ並みとは言わないまでも一般的なザフトのパイロットよりも高い能力を持っているブーステッドマンのクロトだ。ビクトリア基地では対抗出来る人材がいないだろう。イザークのデュエルとクルーゼでもいればまだなんとかなったかもしれないが。
「となると、連合軍がビクトリア基地を奪還して宇宙に上がってくるまでが猶予時間か」
「向かう先はL4のメンデルでいいのか?」
キサカの横にいたカガリのその言葉に頷く。
「ああ。補給物資に関しては積み込めるだけ積み込んでいるし、俺の方でもある程度は何とか出来る」
昨日の作業の大半は補給物資を俺の空間倉庫に収める事だったからな。
「だが、それにしたって無尽蔵という訳じゃない。使える物があるのなら使うべきだ」
「L4にはまだ稼働しているコロニーが幾つかある」
そう呟いたのは、クサナギのブリッジにいるアスランだった。
「大分前だが不審な一団がここを根城にしているという情報があって、ザフトは調査した事があるんだ。住人は既に誰もいないが、設備の生きているコロニーもまだ数基ある筈だ」
「その1つがメンデルという訳か?」
ムウの質問にアスランが首を横に振る。
「俺が知っているのは設備の生きているコロニーがあるという事で、どのコロニーがそうかは知りません。その辺りは実際に行って確かめてみないと」
「じゃあ決まりですね」
キラがアスランの意見に賛成し、当初の予定通りにL4宙域へと向かう事に決定した。
「しかし本当にいいのか、君は?」
そうアスランに声を掛けたのはムウだ。尋ねるというよりは、どこか心配そうな顔でアスランを見ている。
「無論、君だけじゃない。もう1人の彼もだがな。オーブ沖での戦闘は俺だって見てるし、状況が状況だ。着ている軍服に拘る気はないが、俺達の当面の敵はザフトになる。それでも君は俺達と共に来る覚悟はあるのか? 君はパトリック・ザラの息子なんだろう?」
ザフトと戦う。それは、ザフトの指導者であるパトリック・ザラと戦うという事になるのだ。すなわち、自分の父親と。ディアッカに関して言えば親友であるイザークや、上司であるクルーゼか。そうそう簡単に判断出来るものでもないだろう。
「誰の子だって関係ないじゃないか! アスランは……」
そう言い募ったカガリの言葉をムウが遮る。
「軍人が自軍を抜けるってのは、君が思っているよりずっと大変な事なんだよ。ましてやそのトップにいるのが自分の父親じゃな。自軍の大義を信じてなきゃ戦争なんて出来ないんだ。それがひっくり返るんだぞ? そう簡単にいくか。彼はキラと違って、ザフトの正規の軍人だろう。悪いんだけどな、一緒に戦うんなら当てにしたい」
「……オーブでキラやカガリと話しました。それにアクセルさんからも色々と話を聞きました。……父が、地球を滅ぼす事が可能な兵器を使おうとしていると。ナチュラルとコーディネーターの関係に関してはどちらが正しいのか、あるいは間違っているのかは今の俺にはよく分かりません。でも、地球を滅ぼす兵器を使うのは絶対に間違っていると思います。少なくても父を止めたい、父にそんな罪を背負わせる訳にはいかない。それは俺が心の底から思っている事です」
アスランの決意とも言えるその言葉に、アークエンジェルのブリッジもクサナギのブリッジもしんと静まる。
「しっかりしてるねぇ、君は。キラとは大違いだ」
「……昔からこうなんですよ」
ムウの言葉に苦笑を浮かべながら頷くキラ。
「俺達がウズミ代表……いや、オーブから託された物は大きい。何せ地球滅亡の危機だからな」
「まぁな。普通たった2隻で地球を救おうなんてどこの映画のストーリーだって話だが……アクセル達シャドウミラーがついているとそれも無理じゃないのが笑えない冗談だよな」
「ふん、少数の戦闘部隊で世界を変えるか……まるで黒の騎士団だな」
俺とムウの話を聞いていたコーネリアがポツリと漏らす。
「黒の騎士団、ですか?」
「ああ。私の世界でエリア11……いや、日本を解放するという名目でゼロと名乗る人物が作りあげた組織だ。もっともアクセルの活躍でそれも阻止されたがな。それに……」
ユーフェミアの事を思いだしたのか、少し暗くなったコーネリアの手を軽くだがしっかりと握りしめる。
「ユーフェミアの事については必ず何とかする。絶対にだ」
「アクセル……」
「……良い雰囲気作ってる所を悪いんだけど、そういうのは後で2人きり……いえ、私達の時だけにしてくれないかしら?」
ジト目でこちらを見ているマリューの視線に晒され、思わず苦笑を浮かべる。
「小さくても強い火は消えない、か」
そんな俺達の様子をクサナギから見ていたカガリが思わずといった様子で漏らす。
「カガリ?」
「いや、クサナギが発進する前に父上から託された言葉だ」
キラの質問にそう答えるカガリ。
「プラントにも同じように考えている人はいる」
「ラクス?」
「あの、ピンクのお姫様?」
「はい。アスランの婚約者です」
アスランとキラ、そしてムウの言葉を聞いて思わず息を呑むカガリ。
だが、アスランはそれに気が付く事もなく話を続ける。
「彼女は今、追われている。反逆者として……俺の父に」
「え!?」
「……フリーダムの件か」
「はい。映像が残っており、それが原因で……」
「そんな、僕のせいで!?」
自分に託されたフリーダムが原因でラクスが味方である筈のザフト……いや、プラントに追われる事になったと知りショックを受けるキラ。だが、アスランはそのキラに首を振る。
「確かに直接の原因はそれだろう。だが、フリーダムの件がなくてもいずれ彼女は父に狙われていたと思う」
「まぁ、あの性格じゃなぁ」
アークエンジェルで救命ポッドを拾った時のやり取りを思い出したのか、ムウは苦笑を浮かべる。
「とにかく、俺達のやる事は決まっている。まずはメンデルで連合軍にNジャマーキャンセラーが渡るのを阻止。ザフトのジェネシスを使用不可能にして、オーブの名の下に連合軍とプラントに終戦協定を結ばせる」
「終戦協定ってもなぁ……ザフトが大人しく諦めるか? 連合軍にしたって、ブルーコスモスが上にいる以上は」
「ああ。だからNジャマーキャンセラーを連合に渡るのを阻止するのと同時にアズラエルを殺すのを目的とする。ザフトに関しては……」
ムウの言葉に返事をし、通信画面に映っているアスランへと視線を向ける。
「パトリック・ザラは出来るだけ助けたいとは思っている。だが、最悪の事も覚悟しておけ」
「……はい」
「さて。方針も決まった事だし、そのメンデルとかいう場所に向かいましょうか」
レモンの言葉で早速移動を開始しようとそれぞれが動き始めるが、通信画面の向こうにいるカガリが遠慮がちに声を掛けてくる。
「その、悪いけどキラをちょっとこっちに寄こしてくれないか? 話しておきたい事があるんだけど」
「キラ君を?」
ブリッジの視線がどこか戸惑っているようなキラへと集中する。そんな様子を見ながら、俺はキラとカガリの赤ん坊時代の写真の事かと納得していた。
恐らくこのままメンデルに向かって済し崩しに知る事になるよりはと、ウズミがクサナギを打ち上げる前にカガリに教えたのだろう。……原作と違ってウズミにその辺の事を聞く余裕があるにも関わらず詳細を知らせないままに送り出したというのがよく分からないが。
あるいは、可愛い子には旅をさせろを地で行っているのかもしれないな。……もっとも、カガリの場合は旅をさせるとレジスタンスに協力していたりするんだが。
「構いませんか?」
「ええ。どのみちメンデルに着くまでは周辺警戒くらいしかする事はないし……構わないわよね?」
マリューが確認の為にそう尋ねて来たので、頷く。
「ああ。連合軍に関しては地球ではビクトリア攻略戦の途中でこっちに手を出す手段が無いし、月基地にしてもビクトリアが奪還されるまでは補給物資の問題で戦いを仕掛ける余裕は無いだろう。ただ、ザフトに関しては多少注意が必要だな。プラントでラクス・クラインが抵抗活動をしているとは言っても、ザフトは自由に動けるんだ。俺達がメンデルにいると知られれば恐らく……」
Nジャマーキャンセラーの情報が漏れるというのはパトリック・ザラにとっては悪夢以外の何物でもないだろう。つまり、フリーダムとジャスティスがアークエンジェルやクサナギと共に行動していると知れば、本気で現在動かせるザフトの大部分を派遣してくる可能性もある。
……もっとも、クルーゼの手でその情報は連合軍に流されるのだが。
ザフトにとっては悪夢でも俺達にとってはアズラエルを片付ける最大のチャンスなので、その辺は原作通りに動いて貰うのがいいだろう。
本音を言えばクルーゼがブルーコスモスに情報を流しているのをプラント上層部に知らせて、あちらでクルーゼを処分して欲しい所だが……クルーゼの能力を考えるとどうにかしてその場を切り抜けるなりなんなりした後に原作には無い方法でアズラエルにNジャマーキャンセラーの情報を流すという可能性が高い。そうなると俺達の手を完全に離れてしまうというのが痛い。
……メンデルでアズラエルの他にクルーゼも仕留める事が出来ればいいのだが。
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:37
PP:205
格闘:258
射撃:278
技量:268
防御:268
回避:298
命中:318
SP:454
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
ギアス(灰色)
???
???
???
???
???
撃墜数:294
ページ上へ戻る