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転生とらぶる

作者:青竹
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機動戦士ガンダムSEED
  0214話

 オーブ連合首長国を構成する島の1つ、カグヤ島。そこには現在の連合が欲して止まないマスドライバー施設があり、そして今そのマスドライバーではアークエンジェルが出発の時を待っていた。
 オーブに攻め込んで来た連合軍を壊滅させてから2日、ウズミとの約束通りに宇宙へと出発する日が来たのだ。
 戦力としては昨日の朝食時に話し合った通り、アークエンジェルに俺のグロウセイヴァー、レモンのヴァイスセイヴァー、コーネリアのラピエサージュ、キラのフリーダム、ムウのストライク、ディアッカのバスターの合計6機にメギロートが少々。それといざという時の予備戦力として量産型Wが数人。
 アークエンジェルの後にマスドライバーで打ち上げられる予定のクサナギにはカガリとアスラン、キサカが乗っており主戦力はジャスティスのみとなる。MS格納庫はジャスティスのスペース以外はメギロートで埋まっている。
 ちなみに原作にあったストライクルージュに関しては影も形もない。そもそも碌にMSによる戦闘訓練を受けていないカガリがMSで最前線に出る事自体が間違っているのだから。
 ……俺? 俺の場合は元々戦闘力に特化してるので戦場に出ても何も問題が無い。と言うか、この部隊の最大戦力だったりする。

「アクセル君、ではザフト……いや、宇宙に関しては任せる」

 ブリッジのモニタに映し出されたウズミがそう声を掛けてくる。

「ああ、俺達シャドウミラーが出る以上は安心して貰っていい。それよりも俺達が宇宙に行ったとなると、また連合軍がちょっかいをかけてくるかもしれないが……」
「分かっている。戦闘の際にはエキドナさんを頼らせて貰おう」

 こちらも予定通りに、エキドナにはオーブの防衛の為に地上に残って貰う。また、ウズミにも伝えてはいないがセイラン家のような奴等がゲートにちょっかいを出した場合の防衛の意味もある。
 オーブ沖での俺達と連合軍の戦いを見ていた以上、妙な真似をするとも思えないが『あの』セイラン家の事だ。鬼の居ぬ間に……と考える可能性が無いとは言えない。

「艦長、打ち上げ30秒前です」

 サイがマリューへとそう告げてくる。時間だな。

「では、貴艦等にハウメアの加護を」
「ありがとうございます」

 ウズミの激励にマリューが敬礼しながら礼を言い、カウントダウンが始まった。

「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1……発射します!」

 サイのカウントダウンが0になると、マスドライバーによりアークエンジェルが加速し、重力を振り払いながら加速していき……宇宙へと向けて大気圏を突破していく。
 ……そう言えば今更だが、マスドライバーを使っている以上は原作にあった大気圏離脱用のプラズマ・ブースターを使っていないんだよな。あのブースターは結構好みだったんだが。





「戻ってきたな」

 眼下に広がる地球を見ながら思わず呟く。このSEEDの世界でヘリオポリスから始まった俺としては、宇宙に戻ってきたという感覚が強い。
 宇宙から見える地球は確かに青い星だった。……だからといって青き清浄なる世界の為になんて思わないが。

「ほう、これが地球か……確かに美しいな」

 ブリッジのモニタに表示される地球を見て感嘆の声を上げたのはコーネリア。……無理もない、コードギアスの世界では宇宙開発は殆ど行われていないからな。
 まぁ、だからこそR2最大の障害になるであろうダモクレスが俺達シャドウミラーにとっては単なる射的の的に過ぎなかったりするんだが。

「で、クサナギの合流はどのくらい先になるのかしら?」
「マスドライバーの点検や準備等があるから、恐らく明日くらいかしらね」
「となると、今日1日はここで待機しているの?」
「そうなるわ」

 レモンの質問にマリューがそう答えると、苦笑を浮かべるレモン。

「ちょっと時間が掛かり過ぎじゃなくて?」
「それでもこの世界では最新の技術を使っているんだからあまり無茶言わないでくれる?」

 マリューとレモンのじゃれあいを見ながら、ふと思いつく。

「ディアッカ、量産型Wと模擬戦をやってみるか?」
「あ? 俺?」
「量産型Wと戦ってみたいとか言ってただろう? クサナギが来るまでは暇なんだし、どうだ?」

 昨日の朝食が終わった後、量産型Wの話をした時に強さの目安としてザフトの赤服くらいの実力はあると言ったのがプライドに触ったのか、勝負させろと詰め寄って来たのだ。結局昨日は俺達にしてもオーブにしても今日の準備で忙しかった為にまた後日となったのだが、ここで明日までクサナギを待っているのだとしたら暇つぶし的な意味でも丁度いいだろう。それに実際アークエンジェル組は量産型Wの性能を知らないのも事実だ。オーブ沖での戦いに参加していたとは言え、全員がシーリオンに乗って海中で戦っていたのだからそれもしょうがないが。

「へぇ、俺は構わないぜ。シャドウミラーご自慢の量産型Wとやらの実力は是非見てみたいと思っていたしな」

 獰猛な笑みを浮かべながらディアッカが俺の提案に賛成する。

「なら……レモン、量産型Wの機体は何にする? 宇宙用だとコスモリオン、ガーリオン、ガーリオンカスタム、量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ、エルアインス、量産型アシュセイヴァーの6種類あるが」
「そうね、機体数が一番多い量産型ゲシュペンストMk-Ⅱでいいんじゃないかしら? PS装甲に通用するビーム兵器もあるし」
「量産型ゲシュペンストMk-Ⅱか……俺達の世界でも最も一般的な量産型の機体だが構わないか?」
「ああ。所詮量産型だろう?」

 ……いや、いくら量産機と言っても機体性能はバスターとそう変わらないか、あるいは上なんだが……まぁ、本人がいいと言ってるんなら構わないか。

「マリュー?」
「ええ、どちらにしろクサナギと合流するまでは警戒くらいしかやる事は無いんだし、構わないわ」

 アークエンジェルの艦長であるマリューからの許可も貰ったのですぐに模擬戦の準備を始める。実弾やミサイルは模擬戦用の物を使用し、ビーム兵器に関してはお互いに出力を最低まで落としてダメージ判定はブリッジにあるコンピュータで行われるようにした。

「ディアッカ、あの時のように地球の重力に引っ張られないようにね」
「ちっ、嫌な事を思い出させてくれるな」

 キラの言葉に苦笑を浮かべるディアッカ。アフリカに降下した時の戦いではキラとディアッカが戦っていたな。原作ではイザークと戦っていた筈だが、何故か俺がイザークの担当になっていた。
 その辺も後でディアッカに聞いてみるか。





「ではこれより模擬戦を開始します」

 マリューが通信でそう宣言すると同時に、模擬戦が開始される。
 まず動いたのはディアッカの操るバスター。牽制に右肩に装備されているミサイルポッドからミサイルを発射すると、それに対抗するようにして量産型ゲシュペンストMk-Ⅱはスプリットミサイルを発射。ミサイルコンテナから発射された多段頭ミサイルがバスターのミサイルを迎撃する。
 ミサイル同士がぶつかったのを隠れ蓑に、バスターは右腰に装備された350mmガンランチャーから散弾を発射。お互いのミサイルが相殺しあった隙を突いた一撃だったのだが、既に量産型ゲシュペンストMk-Ⅱの姿は元の位置には存在していなかった。

「ほう、なかなかやるな。バスターの攻撃を読んでいたのか」

 コーネリアがバーニアを吹かしてバスターの後ろへと回り込もうとしている量産型ゲシュペンストMk-Ⅱの姿を見て感心したように呟く。

「そうね、元々の世界の量産型Wならあの目くらましに引っかかっていたかもしれないけど、エアロゲイターの技術もあって今は随分と性能が上がっているもの。あれくらいは当然よ」

 レモンが量産型ゲシュペンストMk-Ⅱの行動に満足そうに頷いている。

「危ないっ!」

 ブリッジにキラの声が響く。
 バーニアを全開にしていたせいで予想以上に素早く接近され、気が付くのが遅れたのだろう。キラの声が聞こえた時には、既に量産型ゲシュペンストMk-Ⅱは振りかぶったネオ・プラズマカッターをバスターに振り下ろそうとしていた。
 しかしディアッカもさすが赤服と言うべきか。振り下ろされたネオ・プラズマカッターを咄嗟に回避して左肩のミサイルポッドからミサイルを発射する。

「お、ダメージ食らったな」

 ムウの声にモニタを見ると、コンピュータはバスターの右肩にダメージを受けたと判定していた。
 しかし量産型ゲシュペンストMk-Ⅱにしても近距離からのミサイルを全て回避出来る訳も無く、胴体の装甲に幾らかのダメージを受けている。

「ここまでを見ると互角といった所か」

 機体のダメージ量だけを見るなら量産型ゲシュペンストMk-Ⅱの方がダメージが大きいが、そちらのダメージはあくまでも装甲に対してだ。動き自体にはそれ程支障がない。しかしバスターの右肩はダメージ自体はそれ程大きくないが、場所が場所だけに右腕の動きに幾らか支障が出るだろう。
 一連のやり取りをしながら、近接戦闘の苦手なバスターが腰に装備されている砲を連結した対装甲散弾砲で広範囲に弾をばらまきながら量産型ゲシュペンストMk-Ⅱから距離を取る。

「支援砲撃用のバスターとしてはその選択は正しい。だが……」

 広範囲にばらまかれた弾を距離を取りつつ回避する量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ。一見してディアッカの思い通りのようにも見える行動だが、次の瞬間にはその背から3枚のブレードを持つ武器が射出される。同時にその武器は高速回転をしながらバスターから放たれるビームや弾丸を回避するように動きながら近づいていき……

「相打ちだな」

 スラッシュ・リッパーがバスターのコックピットへと到着するのと、バスターから放たれたビームが量産型ゲシュペンストMk-Ⅱの胴体へと命中するのは殆ど同時だった。

「アクセル、あの武器は? Nジャマーが効いてる状態だと誘導兵器は使えない筈だろう?」
「あれはスラッシュ・リッパーという武器で……そうだな、簡単に言えば武器にAIが搭載されているようなものだな。そのコンピューターが標的をある程度追尾してくれる」

 ムウの言葉にそう返す。本来なら念動力を使って敵を追尾できるT-LINKリッパーという武器もあるのだが、量産型Wには念動力が無いので使う事は出来ない。

「お前等の世界の技術を考えると末恐ろしいな」

 そんな言葉を聞きながら、俺達はディアッカが戻って来るのを待っていた。
 ちなみに、アークエンジェルへ戻ってきたディアッカはミリアリアに模擬戦の感想を聞かれて『確かに赤服に近い実力を持ってるけど、今回はあくまでも引き分けで俺は負けてねぇっ! 次こそは勝つ!』と吠えていた。
 その後、コーネリアが初の宇宙という事もありラピエサージュと量産型ゲシュペンストMk-Ⅱの模擬戦が行われ、この日は特に事件もなく過ぎていった。 
 

 
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:37
PP:205
格闘:258
射撃:278
技量:268
防御:268
回避:298
命中:318
SP:454
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???

撃墜数:294 
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