| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

闇と炎の蓬莱伝

作者:捜し者
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

闇翼ーdarkness wingー
  act2

妹紅「私の家さ、貴族だったんだ。だけど父親はある女に求婚して最後には恥かかされた。私はその女に復讐するためにそいつが帝に渡し、処分される筈だった蓬莱の薬を飲んだんだ。この体の所為でつらい思いもした、お前みたいに死ねないことを呪いもした。」

妹紅の握る手に自然と力が入った。

妹紅「そんな私を受け入れて、友達って呼んでくれた奴がいたんだ。私はそいつに救われた。だから私はお前を救いたい!お前を見ていると昔の私を思い出す、私と同じように苦しむお前を救いたいんだ!!」

御影「…………………」

妹紅「空っぽなんて言うなよ!!私もいる!慧音もいる!だから………………………………………そんな悲しいこと、言わないでくれよ」

妹紅の目には涙が流れていた。
御影を思って泣いていた。
その時、妹紅の体がぐらつき御影に落ちてくる。

妹紅「やべえ、腹の傷結構治るの遅い」

御影「おい、アンタ!!」

妹紅「御影…………お前は生きてていいんだ。……………家族とか、復讐とか、色々あっただろうけど………………私はお前に生きてほしい。お前の家族も………………同じこと思っているんじゃないか?」

御影は妹紅を受け止めようとするが、体勢を崩して失敗し、妹紅は闇に落ちていく。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧