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仮面ライダーオーズ 心が熱くなるもの

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第二十章

「そしてだ。亜樹子」
「何やの?それで」
「少し見ない間にいい女になったな」
 娘の顔を見てだ。微笑んでの言葉だった。
「恋をしたか」
「恋って。それは」
「言う必要はない。しかしだ」
「しかし?」
「言わなくともわかることはわかる」
 そうだというのだ。そしてだった。
 左とフィリップにもだ。あらためて言ったのだった。
「この連中は俺一人で楽に片付く」
「ええ、おやっさんなら」
「解決できますね」
「だからだ。御前達はそれぞれの相手に心おきなく向かえ」
 これが鳴海の言いたいことだった。
「わかったな」
「ええ、わかってます」
「それなら」
「さて、それではな」
 鳴海は構えてだ。そうしてだった。
 ベルトを装着しカードメモリーを出した。それこそが。
 彼のカードだった。そのカードを装着するとだった。
「スカル」
 機械音が鳴りそれからだ。彼の白いボルサリーノを被った髑髏のライダー、仮面ライダースカルが姿を現したのだった。そのボルサリーノを粋に構えたままだ。
 スカルは鋭い声でだ。こう周りの敵達に告げた。
「さあ、御前の罪を数えろ」
 元々が彼の言っていた言葉を告げたのだった。そして。
 戦いにいった。それを見てだ。
 照井もだ。イナゴの女を見据えてだ。
 そのバイクのハンドルを思わせるベルトを出してきてだ。それからだった。
 赤いメモリを出しだ。それをベルトに差し込んでから言った。
「変、身!」
「アクセル」
 この機械音と共にだ。その身体を光に包まれ彼も仮面ライダーアクセルになった。それを見てだ。イナゴの女もだ。ドーパメントになった。
 それからだ。女はこうアクセルに言った。
「ではこれからね」
「ああ、振り切るぜ!」
 まさにだ。そうすると告げてだ。
 彼は女との闘いに入った。彼等の闘いはここでもはじまった。
 二人の闘いがはじまったのを見て。伊達が後藤に告げた。
「じゃあ後藤ちゃん、いいよね」
「はい、俺達も」
「変身しようか」
 伊達はここでもあえて気さくに告げた。
「そうしてな」
「戦いましょう」
「実はまだメダル稼いでるんだよね」
「はい、知ってます」
 後藤は微笑んで伊達に返した。
「また病院を建てるんですね」
「そうそう、その為にさ」
「なら俺も協力させて下さい」 
 後藤はその微笑みで伊達に対して名乗り出る。
「メダル集め、そして病院を建てることに」
「いいのかい?お礼はできないぜ」
「構いません。病院が建って誰かが救われるなら」
「言うね。漢の言葉だね」
「そうなりますか」
「ああ、今の後藤ちゃんはな」
 その彼はだ。何かというと。
「立派な仮面ライダーだぜ」
「ですか。俺は」
「ああ、じゃあ二人でな」
「ここでも戦いましょう」
 二人で微笑みを浮かべ合い言い合いだ。それからだった。
 それぞれオーズのベルトを出し腰に装着してだ。メダルを入れてベルトの右のスイッチを回転させて。 
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