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仮面ライダーオーズ 心が熱くなるもの

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第十八章

 左とフィリップもだ。亜樹子に言うのだった。
「今回は俺がメインでいく」
「だから僕達が倒れている間はお願いするね」
「わかってるわ。安心しとくんや」
 亜樹子は陽気な笑顔で二人に返す。そのうえでだ。
 すぐにだ照井にだ。彼女から声をかけた。
「じゃあこの戦いも」
「ああ。振り切っていく」
 そうするとだ。照井は完結に述べた。その横では知世子がエリカから残りの武器を受けていた。そして比奈もだ。棒を貰っていた。
 その何処かの花和尚が持つ様な鉄の棒を見てだ。火野が問うた。
「ええと。その棒でだよね」
「そうよ。私も戦うわ」
「比奈ちゃんはそれでグリード達の相手ができるんだ」
「流石に進化したグリードは無理よ」
 だがそれでもだというのだ。
「それでも。進化していないのだった相手にできるし。それに」
「それになんだ」
「映司君達のサポートはできるから」
 それも可能だというのだ。
「だから安心してね」
「ううん、凄いね」
「凄いって?」
「いやさ。武器を持ってても生身でグリードやドーパメントの相手をするなんてね」
「そんなに凄いかしら」
「確かに比奈ちゃんは力が強いけれど」
 まさに怪力だ。それは常人離れしたものがある。
 だが火野は比奈に怪力以上のものを見てだ。そして言うのだった。
「覚悟。それも相当なものがないとね」
「戦えないっていうのね」
「無理だよ。本当に」
「けれどそれは映司君と変わらないわよ」
「俺と?」
「覚悟よね」
 比奈が今火野に言うのはこのことだった。今その火野自身が言ったことである。
「それが必要ならね。映司君も同じだから」
「だからだっていうんだね」
「そうよ。覚悟がないと戦えないから」
「そのことは仮面ライダーであろうとなかろうと」
「人としてね。それがないとね」
 戦えないというのだ。それが比奈が言いたいことだった。
「だから同じよ。映司君だって覚悟をしているから」
「俺も戦える」
「そう。そう思うよ」
「そうなんだ。俺も覚悟をしているから」
「戦えるのよ。そしてそれは今もよね」
「覚悟。そうだね」
 比奈のその言葉にだ。火野は頷くことができた。そのうえでだ。
 目の前の階段を見てだ。彼も言うのだった。
「じゃあ行こうか」
「ええ。階段を登ってね」
 比奈が言いだ。そしてだった。戦士達はその階段に足を踏み入れた。
 階段を登り終えアリーナの入り口に向かう。しかしそこにはだ。グリードにドーパメント達がいた。そしてあのライダーもいたのだった。
「久し振りだな」
「やはりな。いたか」
「仮面ライダーエターナル」
 左とフィリップはそのエターナルに対して応えた。双方共早速対峙に入る。そして照井もだ。あの女と対峙していた。
「これで何度目かしら」
「三度目だな」
 照井はその黒と青のゴスロリの女に対して応えた。
「どうやら俺はここぞという時は貴様と戦うことが決まりになっている様だな」
「貴方はあの男は乗り越えたからね」
「だからか」
「そう。私が相手なの」
 女は時折その両手を妙な。何かを煽る感じで動かしながら照井に述べていく。 
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