仮面ライダーオーズ　心が熱くなるもの

「そしてアンクを甦らせる！何があっても！」
「では他の諸君はどうするのか」
　伊達や後藤達にもだ、彼は問うたのだった。
「私に招待に応じてくれるのか。それとも」
「ああ、答えるまでもないだろ」
「返答は決まっている」
　伊達と後藤はあっさりとスサノオに返す。
「あんたの申し出には仮面ライダーは必ず応じる」
「そして勝つものだからな」
「そうだな。では君達のその言葉も受け取った」
　スサノオは彼等の言葉も受けてだ。そうしてだった。
　満足した声でだ。こう言ったのだった。
「では楽しみにしている。埼玉アリーナだ」
「そしてそこでか」
「決戦になるんだね」
　左とフィリップも言う。だがここでだ。
　左はその目を鋭くさせてだ。こんなことも言うのだった。
「そこに奴もいるな」
「エターナルのことかな」
「そうだ。奴もいるな」
「ははは、確かに彼もいる」
　今の言葉にだ。エターナルだけではないということがはっきりと述べられていた。
「だが彼だけではない」
「ポセイドン」
　火野は彼の名前を出した。
「あのライダーもまた」
「そうだ。この通りだ」
　スサノオがこう言うとだ。それと共にだ。
　火野達の前にだ。その二人のライダー、エターナルとポセイドンが出て来た。
　彼等は仁王立ちで火野達の前にいる。その彼等を見てだ。左はその目を鋭くさせて述べた。
「成程な。まさに決戦になるか」
「アリーナは闘技場だ。それに実に相応しいと思わないかね」
「ふん、ここでもまた遊ぶつもりか」
　照井はスサノオの今の言葉からだ。それを感じ取って言った。
「俺達と戦い」
「戦うだけではないこともわかると思うが」
　そのスサノオがだ。思わせぶりに笑ってきた。
「私が君達に仕掛けることは」
「まさか。それは」
「火野映司、君はわかった様だな」
「アンクを」
「さて、君はアンクをどう思っているのかな」
「パートナー、いや」
　そうではないとだ。火野はすぐに訂正した。
「友達だ」
「ではその友を」
「絶対に。何があっても」
　無意識のうちにそのアンクを取り出して右手に持ってだった。火野はスサノオに返す。
「俺はアンクともう一度共にいるんだ」
「では来るのだ」
　そう思うのならだ。余計にだというのだ。
「アリーナにだ。いいな」
「そしてアリーナで」
「見せてもらおう、君達の人間として為すことを」
　こう告げてだ。そのうえでだった。
　スサノオはその気配を完全に消した。そこまで終えてだ。伊達が一行に言った。
「まあすぐにアリーナに行ってもいいけれどな」
「それでもですね」
「ああ。焦ったら負けだしな。それにな」
　こうエリカに応えながら話すのだった。
「ちょっと会長さんに連絡しておくか」
「ではその為にも」
「一旦鴻上ファンデーションに戻るか」
「あそこにですか」
「会長のところに戻られるのですか」
「あの人なら何か教えてくれるなりな」
　それにだというのだ。