転生とらぶる
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機動戦士ガンダムSEED
0204話
「前にも言ったが、オーブでの戦闘はともかく宇宙での戦闘は基本的に俺達シャドウミラーに任せてくれればいい。オーブ側からは派遣された部隊がオーブ軍と俺達シャドウミラーの合同部隊であると示せる程度の人数で構わない」
「アクセル君の気持ちはありがたいが、この世界の問題なのだから出来れば私達の手で解決すべきだろう。オーブからはクサナギを出す。艦長は……キサカ、任せるぞ」
「はい、オーブの名を汚す事の無いよう勤めます」
「となると……俺達アークエンジェル組はどうするべきかな?」
首を傾げてキラへと尋ねるムウだったが、キラは首を振る。
「マリューさんがシャドウミラーに所属する以上はちょっと……」
「じゃあ、オーブの防衛でもしてるか?」
「いや、ムウとキラの戦力は出来れば宇宙で活かして貰いたい」
「なら、アクセル達がアークエンジェルに乗るのか?」
……なるほど、それもありと言えばありか。こちらから出せる艦はギャンランドとワンダーランドがある。だが、どちらか1艦はいざという時の為にホワイトスターに残しておきたい。となるとギャンランド辺りを出す事になるが……島国であるオーブを防衛するという目的を考えると、水中でも行動出来るギャンランドをこちらに残してアークエンジェルは宇宙に上げるというのはいい考えかもしれないな。
DESTINYの改装されたアークエンジェルならともかく、現在のアークエンジェルは海中に潜るなんて真似は出来ない筈だし。
「俺達の使っているギャンランドという艦があるが、その艦は水中・空中・宇宙のいずれでも使用が可能だ。他にもステルスシェードという……そうだな、ブリッツが使っているミラージュコロイドの上位互換と考えて貰えばいいが、とにかくそういう機能もある。このオーブを守るという事を考えると、アークエンジェルよりもギャンランドをオーブに残した方がいいだろう。その代わりアークエンジェルは宇宙に上げて俺達が使わせて貰うというのはどうだ?」
「いや、俺は構わないが……オーブとしてはどうなんです?」
ムウのその質問にウズミは頷く。
「元々アークエンジェルはオーブの所属艦という扱いではないので口出しする権利はないが、私個人としてはアクセル君の案だと助かる」
「アークエンジェルの艦長にはマリューを派遣しよう。マリューにしても、ムウやキラ達にしても、慣れたクルーの方が戦いやすいだろう」
「あ、マジ? それは助かる。最悪の場合、俺が艦長やらなきゃいけないのかと覚悟してた所だったんでな」
「ええ、僕もマリューさんが艦長なら安心して背中を任せられます」
となると、問題はギャンランドの艦長を誰にするか、だな。さすがにシャドウミラーの母艦とも言えるギャンランドなので、機密保持という点から見てもオーブから艦長を派遣して貰うというのは避けたい。かと言って、量産型Wは与えられた命令をこなすのはともかく臨機応変な対応が出来ないので艦長は無理だ。
となると、幹部の誰かという事になるのだが……まず、俺は問答無用で却下だろう。シャドウミラーの最大戦力である俺が最前線に出ないと余計な被害が出るのは間違いない。マリューもアークエンジェルの艦長があるから無理。コーネリアは艦長職が出来ない事もないだろうが、その能力の本質は前線指揮官だ。連合軍を撃退した後で敵が来るかどうかも分からない状態のオーブに残していくのは勿体なさ過ぎる。
……となると、レモンかエキドナなんだが……戦力的な面では足りているし、ここはエキドナに任せるべきか?
「ならその線で行くか。それとウズミ代表、シーリオンの解析はともかくとして水中用MS自体の開発は具体的にどの程度まで?」
「残念だが、まだテスト機が何機かという所だな。シャドウミラーの方には水中用の機体はどのくらいあるのかね?」
「それ程の数はない」
何せホワイトスターで生産できるのは現状メギロートのみだし、ギャンランドやワンダーランドで製造可能な物も数が限られており、エルアインスや量産型アシュセイヴァーのような量産機をメインにしている。水中での戦い自体が殆どなかったので、どうしても優先度は低くなるのだ。
「こちらから出せるシーリオンは……」
脳裏に空間倉庫のリストを表示する。シーリオンは……23機。技術検証的な意味で数機がホワイトスターに置いてある事を考えると。
「出せても20機だな。パイロットはどうする? こちらから出しても構わないが」
量産型Wの能力自体はレモンの研究成果もありザフトの赤服クラスと互角に戦えるレベルではある。……問題は、Wナンバーズと違って外見が悪い事だな。何せ顔面に機械が埋め込まれており、それを隠す意味でマスクを付けているので目立つ事この上ない。
「ふむ、そうだな……キサカ、どう思う?」
「そうですね、今回は時間もないですし水中用の機体はシャドウミラーに任せてしまった方がよいかと。オーブのMSパイロットはM1アストレイに集中させて練度を高めた方が得策だと思います」
「との事だ」
「分かった。ならシーリオンのパイロットはこちらで出そう」
まあ、M1アストレイやフリーダムだって水中で戦闘が出来ない訳じゃないのだ。あくまでも水中での行動に最適化されていないだけで。実際、キラはストライクでザフトのグーンとかを撃破しているんだし。
「となると、ギャンランドも出した方がいいな。水中でも行動出来るのだからシーリオンの母艦として最適だろう」
「そうして貰えると助かる」
ウズミが頷くのを確認し、話を次へと進める。
「戦闘自体は基本的にメギロートを前線に出す。空を飛べないM1アストレイ部隊はあくまでも最終防衛線としてオーブで待機という形で構わないな?」
カガリが何か言いたそうにしているが、それは無視して話を続ける。
「正直、連合軍のMSの性能はM1アストレイよりも下だ。模擬戦で見て貰ったようにそのM1アストレイよりも性能の高いメギロートが500機。それに対して連合軍のMSはよくて300機程度だろう」
個人的にはもう少し少ないと思っている。何せオーブに攻めてくるのは、連合とは言ってもその殆どがアズラエルの意向に従った大西洋連邦なのだから。ユーラシア連邦と東アジア共和国はオーブ攻略戦に反対してビクトリア基地の攻略に向かっている……筈だ。少なくても、俺の原作知識ではそうなっている。
「敵量産型MSはメギロートに。艦船はシーリオンに。それで大体の勝敗は決すると思っていいだろう。……ただし、連合軍には隠し球がある」
「ストライクやブリッツの発展系MSって奴か?」
ムウの言葉に頷き、原作知識を思い出す。
「バスターの発展系である、火力重視のMS。ブリッツの発展系である、強襲用MS。イージスの発展系であるMAへの変形機能を持った一撃離脱タイプのMS。この3機のMSはパイロットがブーステッドマンという、投薬や心理操作で作りあげた一種の強化人間だ。性格的には殆ど破綻しているが、その戦闘力は侮れない……つまり敵の切り札だな。この3機相手ではM1アストレイは木偶人形にも等しい扱いになるから、これに対処が可能なのはシャドウミラーの機体以外となるとキラのフリーダムくらいだが……出来るか?」
「オーブを守る為なら」
俺の言葉に頷くキラだが……
「アラスカを脱出する時のように敵を殺さないという戦闘をするのなら、邪魔だから戦場に出るな」
「なっ! でも、僕は!」
きっぱりとそう言ってくるキラへと視線を向けて口を開く。
「お前一人で戦ってるのならそれもいいだろう。だが、今回はオーブの命運が掛かっている戦いだ。お遊び気分で戦場を荒らされるのは困るんだよ」
「おい、幾ら何でもそんな言い方は無いだろう! キラは」
「黙っていろ。キラが敵を殺さない? 大いに結構。だが、それが原因でオーブの兵士が殺されてもお前はそう言えるのか? 兵士の家族に、自分の知り合いが敵を殺したくないというので、トドメを刺さなかった為に反撃されて殺されましたと」
「そ、それは……」
黙り込んだカガリをよそに、再びキラへと言葉を投げ掛ける。
「先程、ムウとキラは宇宙に行く時に戦力として必要だとは言った。だが、もしお前があんな戦いを続けるというのなら、この戦いには参加しなくても構わない。……いや、参加して欲しくない、というのが正確か」
「そんな……」
「少なくても、俺はそんな戦い方をしている友軍に背中を預ける気にはならない。お前が撃墜しなかった敵MSに背後から撃たれるのは御免だからな。それに、それが原因でシャドウミラーの戦力を消耗するというのはシャドウミラーを率いる立場上容認は出来ない」
実際、アラスカで見たキラの不殺の攻撃というのは、敵MSの頭と武器を持っている方の腕を破壊するのが殆どだった。だが、撃ち落とされたMSは右腕を撃ち落とされても左腕がある。そして最悪の手段としては自爆すらあるのだ。他にも、歩兵相手ならわざわざ武器を使わなくてもMSが歩くだけで十分に殺す事が可能だ。
「まぁ、すぐに答えを出せとは言わない。だが、このオーブが攻撃されるまで残り一月もない。実際に戦闘になるまでに答えを出しておけ」
「……はい」
ショックを受けた様子のキラだが、この点に関してはシャドウミラーを率いる者として譲れない一線だ。
……ただ、今のキラの様子を見る限りではもしかしたら本当に戦場に出てこないかもしれないな。そうなると、ギャンランドの艦長を任せる筈だったエキドナをこの戦闘に限りパイロットにした方がいいかもしれない。それでもまだ2機。……コーネリアはPTやAMの訓練をしていると昨日レモンから聞いたから、コーネリアに任せるのもありか。コーネリア程のセンスがあれば一月と掛からずにシャドウミラーの機体を乗りこなせるだろうし、操縦技術に関しても問題無いだろう。
取りあえず、キラが戦闘に参加しない場合でもなんとかなる算段は付いた。
最終的にはグロウセイヴァーという手段もあるしな。
そこまで考えて、ふと気が付く。そう言えばアークエンジェルと共にオーブに来た他の艦はどうなったのか。
「ウズミ代表、アークエンジェルと一緒にオーブに入港した艦と人員はどうしている?」
「ああ、彼等なら半分程がオーブへの亡命を希望するそうだ。残り半分はユーラシア連邦に戻ると言っている」
そうか、そう言えばアラスカに配備されていたメインの部隊はユーラシア連邦だったな。アルテミスのガルシアのせいで悪印象なユーラシア連邦だが、半分程が帰還を希望するとなるとそれなりにいい国なのかもしれない。
……もっとも、そのいい国であのガルシアみたいな無能が辺境とは言え要塞の司令官になっているというのも事実ではあるんだが。
「他に何か相談したい事はあるかね?」
ウズミの言葉に少し考え、首を振る。取りあえず現在至急に確認しておきたい事はないし、何かあったら連絡を取って相談すればいいだろう。戦争開始まで一月しかないが、逆に言えばまだ一月はあるのだから。
「では、今日はこれまでにしておこう。……あぁ、それとこれが私の部屋のホットラインの番号だ。何かあったら連絡して欲しい」
数桁の番号が書かれたメモ用紙を渡される。……意外に古風だな。メールなんかでもいいと思うが。
「助かる。こちらはゲートに人を置いてるので、連絡を取りたい場合はそっちを通してくれればいい」
その言葉で会議は終了し、ウズミとキサカ。そしてキラを気にしていたカガリは部屋を出て行く。それを見送り、俺も席を立つ。
「キラ、戦争が始まるまで一月しかないが、逆に考えれば一月はあるんだ。その間に自分がどうしたいかをしっかりと考えておけ。俺としてはお前が共に戦ってくれるのを期待する」
「……はい」
落ち込んだ様子のキラを残してブリーフィングルームを出るが、すぐに呼び止められる事になった。
「ちょっと言い過ぎじゃないか? キラの奴、落ち込んでたぜ」
「俺がアークエンジェルの傭兵という立場のままならキラのあの戦いでも問題無い。だが俺は今、シャドウミラーを率いる者としてここにいるんだ。さすがに部下達に対して、あの状態のキラと一緒に戦えとは言えないな」
もしキラがきちんと撃墜しなかった機体が原因で戦場に出ているレモンやコーネリア、マリュー、あるいはエキドナを失いでもしたら……俺は恐らくキラを殺すだろう。それも考え得る限り残虐なやり方で。
そうならない為にもキラにはきちんと殺す覚悟を決めて貰うか、あるいは戦場に出ないで貰うかを選ばせるしかないのだ。
俺の顔を見て、何かを悟ったのだろう。ムウは溜息を一つ吐き、ブリーフィングルームへと戻っていった。
この会議から約一週間後、連合軍最後のマスドライバー施設があるパナマ基地がザフトによって壊滅したとの知らせがもたらされる。
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:36
PP:165
格闘:254
射撃:274
技量:264
防御:264
回避:294
命中:314
SP:446
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
ギアス(灰色)
???
???
???
???
???
撃墜数:288
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