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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 飛び立つ光

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神として

 
前書き
遂にサッカー異変前の最終章の幕開けだ!!! 

 
「ねぇお兄様・・・。痛くないの・・・?」
「大丈夫大丈夫、このぐらい痛く無いっいってぇぇええええええ!!!」

フランと閃輝は戦いが終わってから紅魔館に入り、閃輝はフランを膝の上に乗せて、咲夜に手当てをして貰っていた。幾ら閃輝と言えど、フランの能力を二連続で受けた為に体には傷が数多くある。閃輝はフランが心配そうに身体を見るので、大きく笑って大丈夫だと言うがそんな
閃輝の背中をレミリアが思いっきり叩いたのだ。

「何が痛くないよ。貴方、本当は今も激痛が走りまくってるくせして、無理してんじゃないわよ」
「だからって怪我人の背中を思いっきり叩く奴がいるか!?」
「人じゃなくて神でしょあんた」
「んなことどうでも良いわ!!」

閃輝はレミリアに文句を言うが、レミリアはそれを軽く受け流して、椅子に座って紅茶を飲み始める。閃輝覇そんなレミリアに怨めしい視線を送りながら手当てを受ける。

「それよりも貴方、どうして妹様の能力を食らってこの怪我ですんだの?」
「ああそれはな、フランは妖力を目を潰す事で相手に妖力を送り込んで破壊するんだ。でも、俺の神力の方が強かったせいか、神力と妖力がぶつかり合って身体の外で爆発が起きたんだ。それでも、あれ以上の妖力が送り込まれてたら危なかったかもな・・・」

咲夜は納得したように再び手当てを再開した。そして閃輝の身体に包帯を巻いている時

「閃輝君。これはまた手酷くやられましたね」
「あれ?師匠?」

現れたのは覇狼だった。閃輝は立ち上がろうとするが、覇狼は手を前に出してそれを制止する。フランが膝に乗っているのもあるが、怪我をしているのに無理に立たせる必要が無いからだ。

「あ~!こんばんわ~覇狼お爺ちゃん!」
「はいこんにちわフランちゃん。今日も可愛いですね」

そう言って覇狼はしゃがんでフランの頭を撫でてやる。フランは嬉しそうにえへへ♪と笑う。

「それで、何で紅魔館に来たのかしら?閃輝に用でもあったのかしら?」
「ええ、その通りですレミリアちゃん」
「ええい・・・ちゃん付けするなと言ってるのに・・・」

覇狼は微笑みながら、閃輝に向き直った

「決行は3日後の午後0時となりました。集合場所は博麗神社、遅れないように気を付けてください」
「!・・・了解しました。それまでには傷を癒しておきます」
「では私はこれで」

そう言って、覇狼は頭を下げてから紅魔館から出て行った。咲夜は覇狼が出て行ってから閃輝に尋ねてみた。

「貴方・・・。3日後に一体何があるの?」
「いやなに、神々の戦争に参加するのさ」

神々の戦争。それを聞いた一同は意味が解らない様な顔をするが、パチュリーだけは顔を青くしていた。ラウラはパチュリーを心配して椅子に座らせる

「ど、どうしたというのだパチュリー?」
「か、神々の戦争・・・。まさか本当にそれが行われるの・・・?」
「ああ、俺と師匠宛にも招待状が来てる。どうやら師匠も今回ばかりは傍観する気は無いらしい」

フランは閃輝の肩に手を掛ける

「ねぇ~お兄様~。神々の戦争何~?」
「ん?簡単に言えば神々のバトルトーナメントさ。数百年に一度だけ行われる神事でね。その神事の頂点に立った神は、永遠に祀られ、史上最大の神と化すらしいよ」
「簡単に言えば神による神の為だけのガチバトルよ・・・。まさか本当にあったなんて・・・。古い書物に少しだけしか記されていなかったからそんなのは空想の産物だと思ってたわ・・・」

パチュリーは頭が痛いのか、頭に手を当てている。

「でもお兄様、覇狼師匠は今までその神々の戦争には参加しなかったのでしょう?何故今参加しようと・・・」
「それはなラウラ。師匠がず~っと昔、幻想郷の守り神になる前の事さ。師匠はある村の神だった。その村は妖怪と人間が共存する奇跡のような村だった。でもそこに攻め込み、住民を全滅させた神がいるから、師匠は今回の神々の戦争に参加するんだよ」




幻想郷 覇狼の所有地。竜神の地

覇狼は紫から譲り受けた自身の土地へとやってきていた。覇狼は土地を歩いていた。その手には花束があり、覇狼が向う先には一つの祠が建っていた。そこには

           『竜の加護を受けし人間と妖怪、此処に眠る』

と彫られていた。覇狼はその祠の前で足を止めて、花を供えて手を合わせた。

『覇狼様~!今日は何をなさるんですか~?』
『おお・・・これはこれは覇狼様・・・。今日も村を守って頂き有難う御座います・・・』
『覇狼様!!俺達結婚する事になりました!!』
『覇狼さん~!レシルさんに乗っても良いですか~?』
『覇狼さ~ん!!!』

「・・・。皆さん・・・私にもっとあの時力があれば・・・」

覇狼の目から涙が零れ落ちた。涙は祠の前の地面に落ちて、地面に吸い込まれていった。

「私がもっと気を配っていれば・・・」

覇狼は立ち上がり、空を見上げると、天に掛かっていた雲が割れて、割れた部分から眩い光を放つ竜が舞い降りてきた。その竜は覇狼の前に降りると、頭を下げた。

『覇狼様、衣玖殿が探しておりましたぞ。出来ればお仕事をお願いしたいと』
「おやおや、ではそろそろ一旦天界に戻りますか。乗せていって貰っても?」
『勿論です、お乗りください』

覇狼は竜の背中に乗り、そのまま竜は飛び上がり天へと消えていった・・・ 
 

 
後書き
ゆ「さあ、ハイパー次回予告タイムだよ!

遂に神々の戦いの幕が切って落とされる!!

果たして覇狼と閃輝は何処まで勝ち進めるのか!?

次回、IS 〈インフィニット・ストラトス〉 飛び立つ光

開幕!神々の戦争!!」 
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