ソードアートオンライン VIRUS
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双大剣士の実力
前書き
今回はバトルを入れた。けどしっかり出来ているか不安だ……
リクヤが双大剣士ということに驚く。つまり、先ほどチケットに書かれていた目的1と言うのはもう達成されたことになる。ゲツガは素早くチケットを確認すると文字が消えており、新しい文字が浮かび上がるところであった。
「次はなんだ」
ゲツガは呟き、浮かび上がるのを待つ。そしてゆっくりと浮かび上がってくる文字はようやく読めるぐらいの濃さになった。
「どうしたの、ゲツガ?」
ユカがゲツガに聞いてくるので二人にも見えるようにチケットを出す。リクヤもユカもチケットを見る。そこには新たの目的が書かれていた。
目的2~六十一層のダンジョン・探求者のほこらである物を探す~
「探求者のほこら?聞いたことないダンジョン名だけど……こんなのあったけ?」
「うん、私もこの洞窟の名前は一度も聞いたことがない。ゲツガは?」
「俺も。攻略中にもこんなダンジョンを見たことない」
そう言うと二人は訝しげにゲツガを見る。
「攻略ってことは、ゲツガも攻略組なのか?」
「そうなんだけど、なんか俺、知られてないことになってるから分からないんだよな」
そう聞いてユカが気になっていたのか聞いた。
「ねえ、ゲツガはこのチケットに導かれてここに来たって言ったよね?」
「ああ。これについて行ったらここにいた」
そう言うとユカはリクヤに耳打ちする。
「ユカの言いたいことは解るけど、なんかそれ現実味がないように感じる」
「でもこれ以外ゲツガが私たちを知らないように、私たちもゲツガを知らない理由がないじゃない」
「二人とも俺がここにいる理由がわかったのか?」
「ん、ああ。まあ一つの仮説に過ぎないんだけど……」
リクヤはユカと目を一度合わせたあとゲツガに向けて言った。
「多分、ゲツガは別の世界から来たんだと思う……俗に言う平行世界ってやつだよ」
「うん。それ以外、ゲツガの言っていることと合うやつがないから。それにこのアイテム名、トラベルチケットなんでしょ?それで、私たちのいる世界に来たって言うほうがまだ現実味があるじゃない」
「……」
リクヤとユカの説明を聞いてゲツガは黙る。確かにリクヤやユカの言う通り、他の世界と考えたほうが今までの周りの反応もそれで解る。しかし、まだ、確実に平行世界だと信じるわけにはいかない。なので目的地と同じ場所にある、あの場所に行くことにする。
「確かにそれが合ってるかもしれない。だけどまだ、自分が平行世界にいるなんて信じることが出来ないんだ。だから、この目的地と同じ場所にある俺の家がある場所まで行っていいか?」
「まあ、唐突な話しで頭がついていけないんだろうし、とにかく行ってみるしかないね」
「じゃあ行くか。ゲツガ、お前の家が六十一層にあったんなら案内してくんない?」
「ああ、じゃあ行こうか」
三人は六十一層に行くことになった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「そう言えばさぁ、ゲツガって自分の世界じゃ攻略組だったんだろ?なんか二つ名みたいなもん付けられてた?」
六十一層に向かう途中、不意にリクヤがこんなことを聞いてきた。
「あ、それ私も気になる」
ユカも気になるためリクヤの提案に乗った。
「二つ名?あるけどリクヤみたいなやつじゃないぞ。正直言われて恥ずかしい」
「いいじゃん、聞いたってこっちでは広がったってそっちには何の痕跡も残らないんだから。だいたい、二つ名なんてどれも恥ずかしいもんじゃない」
ユカの言うことはまったくの正論である。
「もしかして、ゲツガ、実は持ってなかったりするんじゃないの?」
「もってるよ、ホワイトバレッドって言うもんを」
そう言うと二人とも不思議そうに首をかしげた。
「何でホワイトバレッド?」
「確かに白い服装はしてるけどバレッド、弾丸ってのは合わないような……もしかしてゲツガって俊敏に極振りのタイプなのか?」
「いや、俺は純粋なパワーファイター。俊敏なんてほとんどない」
ゲツガが言うとリクヤとユカの頭にはてなマークを浮かべる。まあ、筋力極振りのタイプじゃなさそうなユカにはわからなそうだがリクヤなら多分解るだろう。
「もしかして、壁を蹴るとか?」
「正解。移動が遅いからどうすればいいか考えた結果こうなったわけ」
「なるほど~。俺も筋力を結構優先してるからゲツガの考えわかるぜ」
そう話している間に転移門に着いた。そして六十一層の街に転移した後、ゲツガは自分の家に向かう。
しかし、そこにはやはり家の影すらなくあるのは地面に大きく口を開けた穴であった。
「どうやら、ゲツガの家はなかったっぽいけどここが俺らの目的としていた場所なんじゃないの?」
「そうね、私はじめて来たわけじゃないからわかるけどここにこんな入り口はなかった」
「ああ。俺の家がないならここは別世界しかないわけだが、どうせこの場所をクリアすれば結果的には戻れるかもしれないからな」
「そうと決まれば早速入ろうぜ」
リクヤを先頭にしてその洞窟の中に入って行った。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
洞窟に入るが中は意外に機械のようなのものがありどちらかと言うと何かの施設と言った場所だった。
「意外な場所だな。SAOにもこんな機械的なものが組み込まれていたなんて」
「そうだな~。SAOにはこんな感じのものなかったのに何でこんなものがあるんだろ?って言うより、何か一度見たような場所だと思うのは俺だけ?」
「アンタだけよ、リクヤ。私は少なくともSAO内でもこんな機械みたいなものがあるダンジョンなんて見たことも聞いたこともないわ」
ダンジョンに入って口々にダンジョンの印象を述べる。とちょうど十メートルほど前からモンスターがポップする。
「っと、いきなりモンスターがポップしたな。名前は……コゴブリキ、チューゴブリキ、ダイゴブリキ」
ゲツガはモンスターの名前を確認する。と同時にリクヤはどこか楽しそうに口の端を吊り上げた。
「なんだよ、探求者の洞窟って……ココはアビスの深淵のレプリカ施設じゃん……」
「どうした、リクヤ?」
「いや、何か見たことあるダンジョンだと思ったらさ、ここテイルズオブジアビスの隠しダンジョンなんだ、ココ」
「て、テイルズ?」
ゲツガは聞きなれない単語に首を傾げる。しかしリクヤはすぐにこっちの話しだと言って剣を抜いた。
「ゲツガ、最初の戦いは俺とユカに任せてもらってもいい?俺らがどれくらいの強さかしってもらうために」
「そうだね、どうせだったらゲツガに私たちがどれくらいか知ってもらうのにいい機会だし」
「わかった。じゃあ、頼んだ」
「よし、じゃあユカ、バックアップよろしく!」
「了解!」
二人はそう言って前に出る。今回はリクヤたちの戦いを見学だ。
リクヤはまずコゴキブリを攻めはじめる。
「いくぜ!獅子戦吼!!」
リクヤがそう叫ぶと今まで見たことのない色のエフェクトが剣に灯る。そして剣を振ると獅子の形をした何かが出てきた。それに当たったコゴブリキは吹き飛び、そこにユカが追撃で投剣スキルを使う。
「いっけぇ!!」
相当な熟練度なのかものすごい速さで飛んでいき、吹き飛ばされたコゴブリキに当たる。するとHPが勢いよく減っていく。
「まだまだ!」
リクヤはそう叫んでコゴブリキに投剣が刺さった場所に蹴りを入れた。そのダメージでコゴブリキはポリゴン片に変わる。そしてそのまま投剣を掴んだリクヤは壁まで行き、勢いよく壁を蹴って高く飛ぶ。
「いくぜぇ!列空斬!!」
そしてそのまま回転しながらダイゴブリキに回転斬りを食らわせる。その間にチューゴブリキがリクヤを攻撃しようとするがユカがそれを許そうとせず、投剣で串刺しにされる。
「列空斬からの……空蓮双旋華!!」
そして着地したリクヤは剣を地面に突き立てると剣を軸に回転しながら回し蹴りを三回食らわせる。ダイゴブリキもポリゴン片に変えると残りHPの少ないチューゴブリキに向けて投剣を投げた。
「神雷招(サンダーボルト)!!」
そう叫びながらユカの投げる投剣にも劣らない勢いで飛んでいき突き刺さる。それを食らったチューゴブリキは瞬く間にポリゴン片に変わった。
「ナイスサポートだったぜ、ユカ」
「そういうリクヤもナイスバトル」
二人はハイタッチを交わすとゲツガの場所に戻ってくる。
「ナイスバトル、二人とも。しかし、なんだったんだ今の?ソードスキルとは違う感じだったけど」
「あれは、ちょっとわけありのもん」
「そう、リクヤはちょっとわけありのSAOプレイヤーなわけよ」
「なるほどな」
ゲツガはわけありの理由は深く聞かずに歩き始める。
「じゃあ、二人の強さを見たから今度は俺の戦いを見てもらおうか」
「おう、ゲツガがどれくらいか俺らが見定めてあげようじゃないか」
「リクヤ、それはさすがにえらそう」
「別にいいって俺はリクヤみたいに戦い方が派手ってわけじゃないから」
そう言っている間に前に狼のようなモンスターが一体ポップする。名前を確認するとワサワサというかわいらしい名前のモンスターが出てきた。(作者は形を知らないためこう書いている)
「じゃあ、ちょうど一体だし俺に行かせてもらおうかな」
「OK。どんな戦い方をするか期待しておくぜ」
「うん、ゲツガの戦いに期待しておく」
「本当にそんなに期待されるような戦いじゃないからな」
そう言ってゲツガは背中から両手剣を抜くと素早く逆手持ちに切り替えた。そして壁までジャンプすると飛びながらワサワサに急速に接近する。
「うらぁ!!」
ゲツガは剣を叩きつけるように振る。しかし、ワサワサはタイミングよく後ろに飛んでいたため食らうことはなかったがゲツガは逆手のまま高飛びの要領で剣を地面につけて身体をその上をジャンプして蹴りを叩き込む。それで怯んだワサワサに今度を短剣を刺す要領で両手剣をワサワサに突き立てる。
ワサワサは悲鳴のような叫びを上げるがゲツガは素早く斬りあげてポリゴン片に変えた。ゲツガは剣を背中にしまうと二人のいるところに戻る。
「いや~、どんな戦いかと思っていたが結構すごいもんなんだなぁ~」
「正直、筋力極振りも捨てたもんじゃないってことが今実証されたような気がする」
「そんな大げさだな」
ゲツガは苦笑をした。しばらく語り合っているとようやく本来の目的を思い出したためゲツガはリクヤに言った。
「リクヤ、お前はこのダンジョンの構造を知ってるって言ってよな?」
「ああ、一応。まあ、違うとこがあるかも知れないし、ほとんど曖昧だけど」
「それでもいいさ。じゃあ、道案内よろしく頼む」
「任せとけ」
三人は探求者のほこら、もとい深淵のレプリカ施設の攻略を開始した。
後書き
テイルズしたことないから聞いたことあるグレイシア、エクシリア、アビスのどれかにしようと思ったけど、バンプのカルマもってたからアビスにした。理由が何かてきとうwww
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