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機動戦士ガンダムSEED fulmetalarms

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C.E.71編
  PHESE-07

「コロニーが……崩壊した?」

 俺はイェーガーをコロニーだったものにしがみつかせ呆然としていた。
 俺たちの攻撃で中立のコロニーを崩壊させた。これは国際裁判モノだ。

『X-110イェーガー!X-110イェーガー!サンダース中尉!聞こえますか!』
「…!、こちらX-110イェーガー、サンダースだ。一応無事だ。」
『ハァ…、こちらの位置はわかりますか?』
「ああ、大丈夫だ。」
『では、帰投してください。』
「了解。」

 分かるも何もすぐ近くにいるんだがね。
 残骸に注意しながらイェーガーをアークエンジェルの上部甲板に下した。

『な…!』
「な?大丈夫だろ?ストライクは?」
『ただいま捜索中です。』
「そうか…。」

 あの激流にのまれて無事でいるとは思えない。まあコーディネーターのあいつなら大丈夫か。
 アークエンジェルがコロニーの残骸を抜けて宇宙空間に出るとストライクが戻ってきた。しかし手に何か持っている。

「救命艇?」

 面倒なモノを拾ってきてくれた。奴のことだ、どうせ収容してくれと言っているに違いない。民間人が増える……。

『サンダース中尉、ストライクに続いて着艦してください。』
「すでに着艦しているが?」
『上部甲板ではなく、格納庫に入ってください。』
「へいへい。」

 軽く冗談とスラスターを吹かし艦の前に出、カタパルトから入る。訓練段階から思っていたが珍妙な艦だ。実験艦的要素が強いのはいいとして、武装が上部にしかないとはどういうことだ?仮にも宇宙艦だろ。しかも大気圏突入機能とかいらんだろう。武装も強すぎて使いどころに困るしなんて取り回しの悪い艦だ。

「軍曹!」
「なんだ。」
「あれはなんだ!」
「知るか!」

 コックピットから出て見てびっくり。同様にコックピットから出てきたキラが女の子と抱き合っているではないか。
 青春を楽しんでいると思しき子どもはほっといて整備を軍曹に任せ、ブリッジに向かう。

「艦長。」
「サンダース中尉。」
「これからどうするんだ?」
「アルテミスまでサイレントランよ。」
「フラガ大尉。」
「2時間ほどの船旅だ。のんびりしてきたら?」
「そういう訳にはいきません、我々は現在第2戦闘配備中です。のんびりされては困ります。」
「冗談だよ。」
「了解です。イェーガーにてくつろいでます。」

 ブリッジを足早に去り格納庫に行くがてら食堂による。

「おーおー、混んでるねぇ。」
「中尉。」
「おう、一杯でいい、水をくれ。」
「はい。」

 食堂は私服姿の人でいっぱいだった。もちろん民間人だ。少しだけここでのんびりしようと思っていたがこうも繁盛しては俺の居所はない。

「そいじゃ、ありがと。」
「いえいえ。」

 無重力に体を任せ一路格納庫にいる愛機のもとへ行く。本当はイージスが愛機になるはずだったが。

『敵影補足、敵影補足、第一戦闘配備、軍籍にあるものは、直ちに全員持ち場に就け!軍籍にあるものは直ちに…。』
「なにぃ!?」
「まーた、出撃かい?」
「そうらしい。今度はスナイパーを持っていく。念のため腰にリニアガン付けといてくれ。」
「あいよ。」

 コックピットから飛び出しさまざまの物資が飛び交う格納庫を抜け併設されたロッカールームに入る。
 あてがわれたロッカーからメビウス時代からお世話になっている専用のパイロットスーツを取り出し袖を通す。そして隣のレストルームで待機する。なぜかってフラガ大尉に待っているといわれたんだ。

「あ、サンダース中尉。」
「ほお、似合ってるじゃないか。その恰好はやる気になったってことか?」
「……。」
「ほぉー。」
「ぁぁっ。 」
「やっとやる気になったってことか。その格好は。 」
「大尉が言ったんでしょ?今この船を守れるのは、僕と貴方だけだって。」
「戦いたい訳じゃないけど、僕はこの船は守りたい。みんな乗っているんですから。」
「俺達だってそうさ。意味もなく戦いたがる奴なんざ、そうは居ない。戦わなきゃ、守れねぇから、戦うんだ。 よし!じゃあ、作戦を説明するぞー。」

 大尉から作戦の説明を受け俺たちをそれぞれの機体に向かう。
 ストライクとちがい俺のイェーガーは装備がアークエンジェル付きのコンテナに入らない。つまりメンテナンスベットで装着を行う。
 背部には大型のコンテナを背負いその横には長大なライフルが付く。イェーガーのオプション装備の一つ、大容量バッテリーパック・専用ビームスナイパーライフルで唯一のビーム兵器。威力はアグニ砲には劣るものの射程はそれを上回る。

「キラ、お前はアークエンジェルだけ気にしてろ。守り通せば勝ちだ。」
『はい!』
「ふっ…、あんまり気負った舌かむなよ。イェーガー、出る!」
『キラ・ヤマト!ガンダム!行きます!』

 両舷のカタパルハトからトリコロールとホワイトの機体が発進し、戦域に侵入。ストライクは左舷に、俺は船尾にそれぞれ位置取り接敵を待つ。

『敵は全てGです。気をつけてください。』
「へっ、面白い。受けて立つ!」 
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