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機動戦士ガンダムSEED fulmetalarms

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C.E.71編
  PHESE-06

 キラの尋問を終えた後俺はラミアス大尉にブリッジに呼び出された。そこにはこの艦の主だった士官が集まっていた。

「コロニー内の避難はほぼ100%完了しているということだけど、さっきので警報レベルは9に上がったそうよ。」
「シェルターは、完全にロックされちまったって訳か。あー、けどそれじゃぁ、あのガキどもはどうすんだ?」
「え?」

 フラガ大尉が不思議なことを聞いてきた。

「もう、どっか探して放り込むって訳にも、いかないじゃないの。」
「彼らは軍に機密をアリアリと見ました。機密保持のため俺が拘束しました。このまま解放するわけにはいきませんので。」
「じゃぁ、脱出にも付き合ってもらうってのか?出てきゃぁ、ド派手な戦闘になるぞ。」
「…ストライクの力も必要になると思うのですけど。」
「あれをまた実践で使われると!?」
「使わなきゃ、脱出は無理でしょ?」

 確かに現状では一つでも戦力が欲しい。しかし、キラにストライクを預ける気にはなれない。

「あのボウズは了解してるのかい?」
「いえ。」
「今度はフラガ大尉が乗られれば…。」
「おい!無茶言うなよ!あんなもんが俺に扱えるわけないだろ!」

 今度はバジルール少尉が突拍子もないことを言い出した。

「ええ…?」
「あのボウズが書き換えたっていうOSのデータ、見てないのか?あんなもんが、普通の人間に扱えるのかよ。」
「…なら、元に戻させて…とにかくあんな民間人の…しかもコーディネイターの子供に大事な機体をこれ以上任せる訳には…。」
「そんでノロくさ出てって、的になれっての?」
「少尉、元に戻せばストライクですら歩くのがやっとの状態になる。MSの訓練を受けていないフラガ大尉には到底無理な話だ。しばらくは俺が出る。」
「ええ…、お願いするわ。」

 皆肩をすくめどうしようもない事を悟った。
 俺はもう話すことはないということでブリッジを後にし、格納庫に向かった。
 その前に俺は一度士官室に戻り部下のドックタグを手に取った。そしてそれを手に改めて格納庫に向かう。

「軍曹!」
「あっ、ダンナ!イェーガーの装備ならすべて積み込んだぞ。」
「ありがとよ。ストライクは?」
「あっちも大丈夫だが。誰が乗るんだ?」
「………。」

 ストライクの前に立ちその姿を見上げる。フェイズシフトを解除しグレーに染まったストライクは何か言いたげだった。

「それよりイェーガーとストライクの整備を頼む。すぐにザフトが戻ってくる。」
「ああーあ、もう嫌になりますよ。」
「そうだな。」

 キュウゥゥゥゥン!キュウゥゥゥゥン!キュウゥゥゥゥン!

「なんだ!?」
「第一種戦闘配備!?」
「なんてこった!」
「くそっ。軍曹!武装を用意しろ、出撃する!」

 キャットウォークからストライクの隣に立つイェーガーのコックピットに飛び込み順次起動させる。

『76mmと小型シールド、それに空間戦闘用ブースターだ!』
「こちらイェーガー、武装とのマッチングクリア。いつでも行ける。CIC!」
『こちらCIC、イェーガー、発進どうぞ。』
「了解。ジャック・サンダース、イェーガー、出る!」

 すさまじいGが体に掛り気が飛びそうになる。せめてパイロットスーツを着ればよかった。

「火器管制がまだいかれてやがる。また目視でか。お?」

 自分が飛び出してきた左カタパルトからもう一機MSが出てきた。

「ほお、やる気か。おい、ストライク。こちらイェーガー。聞こえるか?」
『あ、はい。聞こえてます。』
「自分の身だけ気にしてろ。無理に落とさなくてもいい。死なれたら言い訳しようがない。」
『は、はあ…。』
「そーら、来たぞ!」

 コロニーの開口部から2機のジンが侵入してくる。いずれも重爆撃仕様だ。あんなものをコロニーに当てたらそれこそコロニーが崩壊する。

「キラ!敵が来たら相手の武器ごと斬れ!」
『は、はい。』
「いくぞ!」

 俺はイェーガーのスラスターを噴かせ手近にいたジンに肉薄しシールドをふるう。しかし単純な動きだったため軽く避けられ、ジンにダメージを入れることなく通り過ぎビーム砲を持った奴に狙われる始末だ。

「ん?あれは…イージス!」

 さらに開口部から赤いMSが侵入してきて、俺を無視しストライクに一直線に飛んで行った。

「俺を無視するな!」

 しかし悲しいかな。今のイェーガーにイージスに対抗できる装備がない。

「ビームサーベルが使えれば。」

 仕方なくイージスはストライクに任せ自分はジンに立ち向かう。だがジンは皆アークエンジェルにくぎ付けで俺に構ってくれない。
 しかもアークエンジェルはゴットフリートまで撃ち出したではないか。あんなものには当たりたくない。だからと言って艦の近くで防衛すればイーゲルシュテルンにバッテリーを持って行かれる。

「リニアガンにすればよかった。」

 何とか弾幕を抜けて一機に肉薄しシールドをバックパックに刺す。

『ぐあっ!?』
「墜ちろ!」

 至近距離から76mmをたたき込み動作不能になったところをイーゲルシュテルンでハチの巣にされる。

「もう一機!」

 意気込んでもう一機に近づこうとしたときその一機はゴットフリートによって「消され」てしまった。

 ちょうどキラのストライクもジンを片づけイージスと相対していた。
 だがG兵器同士の対決は決着をつけることはなかった。切れかかっていたコロニーのシャフトが切れてついに切れてコロニーが崩壊しストライクが空気の激流にのまれ外に吸い出された。

「キラーーー!!!」 
 

 
後書き
自分って思ってたより戦闘描写苦手かも? 
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