転生とらぶる
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機動戦士ガンダムSEED
0157話
クルーゼのシグーをようやくへリオポリスから追い出す事に成功し、一息吐いた俺達。現在は地面へと着陸したアークエンジェルへと移動していた。ストライクとブリッツはアークエンジェルの右脚の部分。いわゆるリニアカタパルトデッキへと着艦する。各種ガンダムの予備部品と予備武装が残っているトレーラーや、俺が撃墜したジン、シグーの左腕に装備されていたバルカンシステム内装防循に関しては、アークエンジェルの整備員達が収容してくれている。
「ラミアス大尉!」
カタパルトデッキに響く声。ブリッツのモニタで見てみると、そこには黒髪をショートカットにした女軍人がこの艦のクルーの生き残り達を率いてこちらへと向かって来ていた。
「バジルール少尉」
マリューの言葉で、あの人物がナタルである事が判明する。……折角SEEDの世界に来たんだ。軍人として高い能力を持つナタルは、アズラエルと心中させるというのは勿体ないので是非助けたい。そもそも階級ではマリューの方がナタルよりも上だが、軍人としての資質ではナタルの方が上だ。
ただ、それも当然ではある。ナタルは純粋な軍人だが、マリューはあくまでも技術者なのだ。PS装甲を開発したチームにマリューがいたというのがその証明だろう。
「ご無事でなによりです」
敬礼しながらナタルが告げる。
「貴方達こそ、よくアークエンジェルを。おかげで助かったわ」
それに返礼しながらマリューが返事をする。
その様子を眺めながらも、いつまでもブリッツのコックピットにいる訳にもいかずコックピットハッチを開放してアークエンジェルへと降りる。キラも俺がコックピットから出たのを見たのか、同じくストライクのコックピットから降りてきた。
その様子を見ていた整備員達からざわめきが聞こえる。その声の向く先は俺ではなくキラだ。
「おいおい、何だってんだ。子供じゃねぇか」
整備員のリーダー格でもあるコジロー・マードックの呟きに、その隣にいた別の整備員が口を挟む。
「それに、ブリッツのパイロットも……見た事ありますか?」
「いや、初めて見るな。Gのテストパイロットじゃ……ねぇのか?」
ボソボソと小声で話しているつもりなのだろうが、常人とは比べものにならないアクセルの身体能力、そして五感を持っている俺にとっては殆ど丸聞こえだったりする。
……考えるまでもなくナチュラルはともかくコーディネーターでさえも比較にならない程のスペックだよな、このアクセルの身体は。
「ラミアス大尉、彼等は?」
キラへと近寄っていくサイ達を横目に、ナタルがそう尋ねる。
だが、マリューがそれにどう答えるか迷っていると唐突に話に割り込んできた男がいた。パイロットスーツを着た金髪の男。エンデュミオンの鷹の異名を持つムウ・ラ・フラガだ。
「へぇ、こいつは驚いたな」
そう言いながら、マリュー達の前へと進み出るムウ。
「地球軍第7機動艦隊所属、ムウ・ラ・フラガ大尉。よろしく」
「第2宙域、第5特務師団所属、マリュー・ラミアス大尉です」
「同じくナタル・バジルール少尉であります」
「乗艦許可を貰いたいんだが、この艦の責任者は?」
ムウのその言葉に一瞬沈黙したナタルが口を開く。
「艦長以下、艦の主立った士官は皆、戦死されました。よって今は、ラミアス大尉がその任にあると思いますが」
「え?」
「無事だったのは、艦にいた下士官と十数名のみです。私はシャフトの中で運良く難を……」
「艦長が……そんな……」
「やれやれ、なんてこった。あー、ともかく許可をくれよ。ラミアス大尉。俺の乗ってきた艦もザフトにやられちまってねぇ」
「あ、はい。許可致します」
マリューのその言葉で、取りあえず艦のゴタゴタについては一段落した。となると次は……
ムウが俺やキラ達の方へと視線を向ける。
「で、あれは?」
「ごらんの通り、民間人の少年達です。……男の方は自称ナチュラルの傭兵ですが。少年の方は、襲撃を受けた時に何故か工場区にいて……私がストライクに乗せました。男の方はこのへリオポリスにバカンスか何かで来ていた所を先程のザフト襲撃に巻き込まれ、ザフトが奪おうとしたブリッツを守ってくれました」
正確には、ザフトの赤服パイロットのニコルに代わりブリッツに乗り込んだんだが、どうやらマリューはあまり問題にはしない方向で話を進めるらしい。俺としては助かるが、この辺の優しさが軍人向きではない所なんだろうな。
「少年の方がキラ・ヤマト。男の方がアクセル・アルマーといいます。彼等のおかげで先にもジン2機を撃破、内1機はコックピットと頭部以外はほぼ無傷と言ってもいい状態での鹵獲に成功しました」
「ジンを鹵獲した!?」
驚きの声を上げたナタルにマリューが説明する。
「アクセルさんがブリッツでコックピットブロックを潰して。確か……」
「ええ、そのジンなら既に艦の中に運び込んであります」
マードックがマリューの説明に頷く。
「俺は、あれのパイロットになるひよっ子達の護衛で来たんだがねぇ。連中は……」
そう尋ねるムウに答えたのはナタルだった。
「丁度指令ブースで艦長に着任の挨拶をしている時に爆破されましたので、共に……」
「そうか」
ひよっ子とは言っても、このへリオポリスに来るまで同じ釜の飯を食った仲間だ。それなりに思う事があったのか、ムウの表情はどこか沈痛なものだった。
だがそれもすぐに振り切り、俺達の方へと近づいて来てキラに、そして俺へとじっと視線を向けてくる。
ここはキラよりも年長者である俺が対応すべきだろうな。特にキラはコーディネーターなんだし。
「何だ?」
「お前さん等、コーディネーターだろ?」
「っ!?」
一瞬息を呑むキラ。だが、すぐに頷いた。
「はい」
それを聞いた保安員がこちらへと銃を向けてくる。だが、それに真っ向から反発した人物がいた。トールだ。
「何なんだよ、それは! コーディネーターでもキラは敵じゃねぇよ! さっきの見てなかったのか? どういう頭してんだよ!」
「まぁ、確かにさっきの光景を見ていて俺達を敵だと思う方がどうかしてると思うがな」
「アクセルさん」
キラの声を聞きながら、トールの前へと進み出る。
「そこの坊主の言う通り、さっきのを見ていながら俺達を敵と認識するのか? ……それもいいだろう。だが、それならこちらもそれ相応の対処をさせて貰うが……構わないな?」
「待って、アクセルさん!」
マリューの声がカタパルトデッキへと響く。そして保安員と俺の間へと立ち塞がる。
「銃を降ろしなさい」
「ラミアス大尉、これは一体」
「そう驚く事もないでしょう? へリオポリスは中立国のコロニーですもの。戦火に巻き込まれるのが嫌でここに移住したコーディネーターがいたとしても不思議じゃないわ。違う、キラ君?」
「ええ、まあ。僕は一世代目のコーディネーターですから」
「両親はナチュラルって事か。いや、悪かったなとんだ騒ぎにしちまって。俺はただ聞きたかっただけなんだよね。ここに来るまでの道中、これのパイロットになる筈だったパイロットのシミュレーションを結構見てきたが、奴等、のろくさ動かすのにも四苦八苦してたぜ。やれやれだな」
「……ちなみに、俺は先程も言ったがコーディネーターではないぞ」
話が一段落したのを確認して口を挟む。
「ええ、ただし先程言ったように後でチェックを受けて貰いますが構わないですよね?」
「ああ、問題無い」
「は? お前さん、本当にコーディネーターじゃないのか?」
ムウの言葉に頷く。
「じゃあ、何か? あの鈍くさい動きしか出来ない状態でジンを撃破? ……コーディネーターじゃないなら化け物だな」
「なに、傭兵をやってれば相手がコーディネーターだから云々というのは関係なく戦わないといけないしな」
「それもそうだな。……それよりも、傭兵としての経験を聞かせてくれ。来ると思うか?」
何が、とは聞かない。もちろんクルーゼ隊だろう。
「まず間違いなく来るだろうな。何せ敵は5機のうち3機しか奪取する事ができなかったんだ。破壊か、あるいは再奪取を狙うのかは分からないが……もう一度襲ってくるのは確実だろう」
「だよなぁ。特に外にいるのはクルーゼ隊だ。奴等のしつこさを考えれば少なくてもこのまま……って事はないだろうさ」
「クルーゼ……ラウ・ル・クルーゼか。そうか。ムウ・ラ・フラガ。お前がエンデュミオンの鷹か」
「あらら、情報通だ事」
エンデュミオンの鷹。その言葉を聞いたアークエンジェルのクルーがざわめく。グリマルディ戦線の英雄として祭り上げられたその二つ名は、連合軍の宣伝工作もありかなり広まっているらしい。
もちろん俺はその辺の事は原作知識で知っているが、それをばらす訳にはいかないのでここで気が付いた事にしておく方が無難だろう。
「奴等のしつこさを考えればここでのんびりしている暇はないと思うがね。傭兵の彼もまた来ると判断してるんだし……早い所迎撃準備を整えた方が良くないか?」
「そうね。……取りあえずキラ君達は兵舎の一室で待機していて頂戴」
「分かりました」
キラが頷き、次いで俺の方へと顔を向けるマリュー。
「アクセルさんには先程も言った通り、一応コーディネーターかどうかのチェックを受けて貰います。構いませんね?」
「ああ、問題無い」
「整備班の皆は水や食料、弾薬等の消耗品をなるべく多くアークエンジェルに運び込んで下さい。大尉、少尉。私達はブリッジで」
「分かった」
「了解しました」
マリューのその声で再度襲ってくるクルーゼ隊に対する迎撃準備が始まった。
「で、結果は?」
「はい、大尉。白です。間違いなくアクセル・アルマーはコーディネーターではありません」
アークエンジェルのブリッジで医療班から受けた検査の結果をマリュー、ナタル、ムウの3人と共に聞く。……正直、助かった。この肉体は間違いなくアクセルの肉体であり遺伝子操作なんかも受けてはいないが、チート能力が多数備わっている。そしてスライムを用いて人間を吸収したりもしている。あるいはそれが原因となり遺伝子に何らかの変化があり、コーディネーターと誤認される可能性も全く無いとは言えなかったからだ。
「分かりました。医務室へ戻ってくれて結構です」
「いえ」
医務室で俺の検査をした人物が敬礼をしてブリッジを出て行く。
「これで俺の疑いは晴れた訳だな?」
「ええ、不快な思いをさせて申し訳ありませんでした」
頭を下げてくるマリューに軽く手を振る。
「気にするな。MSを操縦出来るナチュラルなんてものを見たんだし、疑ってもしょうがないさ」
「まぁ、俺みたいに珍しい空間認識能力を持っているナチュラルだっているんだ。MSを操縦出来るナチュラルというのも可能性としてはありだわな」
「確かに。……それで、アクセル・アルマー。君は私達に協力してくれるという事でいいんだな?」
ナタルの言葉に頷く。
「ああ、どうやら生き残る為にはそうするのがベストだと俺の勘が言ってるんでな」
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:35
PP:490
格闘:246
射撃:264
技量:256
防御:253
回避:281
命中:303
SP:422
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:B
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
ギアス(灰色)
???
???
???
???
???
撃墜数:255
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