混沌の魔術師と天空の巫女
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第4章 天狼島編
手をつなごう
天狼島簡易ベースにて・・・
「オオオオオオオオオオ!!!!」
「・・・っ!?」
「・・・!!」
「・・・!」
「・・・!!!」
この声は・・・!!!!
「きゃあ!」
「何だぁ!?」
「うるぜー!」
「この声・・・!」
「何なんだ!?」
「!?」
他の皆さんはこの声を知らない様だ・・・。
「ドラゴンの・・・」
「鳴き声だ・・・!」
「え?」
「ドラゴン!!?」
「・・・・・・。」
「みんなー大丈夫ー!」
「すごい声だー!」
「お前等!!」
釣りをしに行ったナツさん達と
ギルダーツさんに用のあるカナさんとルーシィさんが戻ってきた。
「・・・・・・。」
「こいつはあの時の・・・!」
「あそこだ!!」
リリーが指を差した。間違いなく、ドラゴンだ・・・!
全身が黒い色のドラゴンが・・・!!
「何だアレ!!」
「でけぇぞ!!」
「これは・・・!?」
「ドラゴン!?」
「何なの?一体・・・!?」
「マジかよ・・・!」
「間違いない・・・!!」
「本物のドラゴン・・・!」
「やっぱり、ドラゴンはまだ生きていたんだ・・・!」
俺達は驚くだけだった。
「黙示録にある黒き龍、アクノロギア。」
マスターがそう言う。
「お前!!イグニ―ルがどこにいるか知ってるか!!?
あとグランディーネとメタリカーナも!!ええっと・・・コージの親も!!」
「よせ、ナツ!!」
そういえば、俺の親の名前を言っていませんでしたね・・・。
ギューン!
「降りてくるぞ!!」
フリードさんがそう言う。
ズドオン!!
「オオオオオオオオオオ!!!!」
「・・・・・・。」
ここにいる俺達には・・・今わかる・・・こいつは危険だ!!!!
ドッ!!!
ドラゴンは突如、飛んだ。
「逃げろーーーーーーっ!!!!」
ギルダーツさんがそう言う。
ズドォン!!
「「「うわああぁぁぁ!!!」」」
「「きゃああ!!!」」
ドガガガガガ!!!!!!
「ウソだろ!!?」
「なんて破壊力なの!!?」
「何なのよ・・・コレ・・・!!」
「何なのよコイツ・・・!!」
「船まで急げェ!!!」
俺達は全速力で走り、船まで急いだ。
「くそ・・・!はぁ・・・はぁ・・・!!」
体に・・・まだ負担があるから・・・キツイ・・・!!!
グバァ!!
「うあ!!」
「あああ!!」
「走れ!!!みんなで帰るんだ!!!妖精の尻尾へ!!!!」
エルザさんが大声でそう言う。
「コージにウェンディ!!!アンタ達、竜と話せるんじゃなかった?」
「何とかならないのぉ~!!」
シャルルとミントがそう言う。
「私達が話せる訳じゃないよ!!竜はみんな、高い知能を持っている!
あの竜だって、言葉を知ってるハズ!!」
ウェンディが2人にそう説明をする。
「あのドラゴン・・・俺達の話を聞く気はないぞ・・・。」
「え?」
「あの竜の目・・・まるでムシケラを見る様な目だ・・・!!」
俺には少しわかる気がする・・・あのドラゴンは・・・・・・
俺達を殺そうとしている・・・まるで遊んでいるかの様な感じで・・・!!!
ドオッ!!
「きゃああ!!」
「ウェンディ!!!」
ウェンディがあの竜のせいでこけた。たいしたケガではないが・・・
「ええい!こうなったら!!!」
俺は方向をあのドラゴンに変えた。
「くらぇ!!」
そして接近して行った。
「光竜の鉄拳!!!」
俺は光を宿した拳で、あのドラゴンを攻撃した。
相手はドラゴン!滅竜魔法が効くハズだ!!!
1秒、約7万キロの攻撃を受けろ!!!!
だが・・・!!!
ガァン!!!!
「ぐわああああ!!!!」
ドスッ!ドザァァァ!!!
「コージ!!」
「お兄ちゃん!!!」
「ウソだろ!!俺の光竜の鉄拳を・・・殴って・・・!!?」
ドラゴンは俺の光竜の鉄拳を簡単に殴り返したのだった。
「(しかも・・・今の攻撃・・・まだ本気じゃなかった気がする・・・!!!)」
どれくらい、アイツが強いか・・・わかってしまった気がする・・・!!!!
「お前・・・!!」
ナツさんが怒り、ナツさんもドラゴンに攻撃をしようとする。しかし・・・!!
ザン!
「じっちゃん!!!」
「マスター!!!」
俺達が今は知ってる方とは逆の方にマスターはいた。
「船まで走れ。」
マスターはそう言い、自分の魔法で体を大きくした。
ズガン!!!!
マスターはそのまま、ドラゴンを俺達の方へ来させない様に、
ドラゴンを取り押さえるのだった。
「ゴフッ!」
マスターの口から血が・・・!!!
「ムチャだ!!!かなう訳ねえ!!!」
「マスター!!やめてください!!!」
グレイさんとエルザさんはそう言う。
「走れ。」
マスターはそう言う。
「かくなる上は俺達も!!」
「当たって砕けてやるわーーーーー!!!」
フリードさんとエバーグリーンさんがそう言う。
「最後ぐらいマスターの言う事が聞けんのかぁ!!!!クソガキが!!!!」
マスターは怒鳴ってそう言う。
「(最後・・・って・・・!)」
「俺は滅竜魔導士だぁーーーーーっ!!!!
そいつが敵っていうなら俺が・・・」
がし!
「うが!」
ナツさんの服を誰かが引っ張った。
「走るぞナツ!!!」
それはラクサスさんだった。
「ラクサス!!!!お前・・・」
ナツさんがラクサスさんの方を向くと・・・
ラクサスさんは体が震えていて、少し涙を流していた。
「・・・っ。」
「マスター・・・」
「う・・・うう・・・」
「う・・・!」
「くっそ・・・」
俺達は・・・そのまま走り続けた・・・マスターを置いて・・・
「(それでよい・・・いずれわかる時が来る。涙など虚空。
人が死ぬから悲しいのか?悲しみが人を殺すのか・・・
答えは各々の胸の奥に・・・誇り高きクソガキどもよ・・・・・・
生きよ!!!!未来へ!!!!)」
マカロフは、心の中でそう言うのであった。
「何の目的か知らんがなァ・・・これ以上先には進ませんぞォ!!!!
この後ろには、ワシのガキどもがいるんじゃああ!!!!」
マカロフは力いっぱい、アクノロギアを押えようとする。
「グルルル・・・ガアッ!!!!」
「ぶはっ!」
ぐらん、ズドォン!!
「がっ!!」
しかし、アクノロギアの方が力が上であった。そのままマカロフを押し倒した。
「グアアアッ!!!!」
さらに、マカロフの腹を手で押しつぶすのだった。
バキバキ!ボキボキ!メキメキ!
「うああああああ゛っ!!!!」
マカロフはあまりの痛さに声を出す。
「・・・ニッ。」
しかし笑っていた。
「(初めて親らしい事が・・・・・・できたわい。もう思い残す事はない!!!!)」
マカロフは心の中そう言うのだった。
しかし・・・
ダッ!
「!?」
ズザザザザ!!
「・・・!!!」
何とナツが戻ってきたのだった。
ガッ、ガ、ガッ!
さらにアクロノギアの腕を掴み、よじ登ってきた。
「ブオオッ!」
ズガガガガ!!!
アクロノギアはナツを振り払おうとする。それと同時に、近くに木が倒れた。
しかしナツは振り払われず、アクノロギアにしがみ付き、再びよじ登った。
「じっちゃんを返せ・・・!」
「ナツ・・・」
「かかれーーーーーっ!!!!」
「「「「「オオオオオオ!!!!」」」」」
ナツだけでなく、エルザ達まで、アクノロギアに攻撃をしたのだった。
「き・・・貴様ら・・・」
「俺は反対したんだぜ。
けど・・・・・・老いぼれを残して逃げる様な奴らかよ。あんたのギルドは。」
ラクサスはマカロフに向かってそういのだった。
「バカタレが・・・・・・。」
マカロフは涙を少し流す。
「「「「「オオオオオ!!!」」」」」
ナツ達は何度もアクノロギアを攻撃する。しかし・・・
ズバァ!!!!
「うあっ!」
「きゃっ!」
「みんな無事か!?」
「くそっ!!」
「攻撃が全く効いてねえ!!」
ナツ達の攻撃は全く効いていなかったのだった。
「これならどうだ!シャイニングレイ!!!」
俺は両手に溜めておいたシャイニングレイを放った。
ドォーン!スバババババババッ!!
「グルルル・・・!」
「・・・っ!!」
効いてない・・・!?くっそ・・・!!
バッ!!
竜は空高く飛んでいった。
「飛んだ!!!」
「何で!?」
「帰ってくれるかなぁ。」
「油断しちゃダメよ。」
エクシード達はそう言う。
バサッ!コオオォォォ・・・!!!
「まずい!!!」
「咆哮だーーーーーーっ!!!」
「島ごと消すつもりじゃないでしょうね!!!」
「マジ・・・。」
「そんな・・・。」
やばいぞ・・・!!!この威力は・・・!!!!
「防御魔法を使える者は全力展開!!!!」
「はい!!!」
「術式書く時間はない!!!」
「文字の魔法には、他にも防御魔法がたくさんあるわよ!!」
「さすがレビィだぜ!!」
「みんな・・・フリード達に魔力を集めて!!!」
「手をつなごう!!」
「わかりました・・・っ!!!」
こんな時に・・・混沌モードの負担が・・・!!!
さらに・・・光を使いすぎて・・・闇が暴走しそうだ・・・!!!
「お兄ちゃん!!」
ウェンディは俺の元へ来てくれた。
「大丈夫!!」
「・・・すまねえ・・・急いでフリードさん達のとこへ!!!」
「うん!!」
俺とウェンディは急いで皆さんの所へ行くのだ・・・。
体に2つのやばいもんがあるが、今は・・・妖精の尻尾に帰る為に・・!!
「俺達はこんな所で終わらねえ!!!!」
がしっ!
「うん!!!絶対あきらめない!!!!」
がしっ!
「みんなの力を1つにするんだ!!!!ギルドの絆を見せてやろーじゃねーか!!!!」
がしっ!
「絶対に帰りましょう!!」
がしっ!
「妖精の尻尾に!!!」
がしっ!
すぅ
ラクサスさんはマスターに手を差し伸べ、マスターも手を握った。
「みんなで帰ろう・・・」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「妖精の尻尾へ」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
俺達は手をつなぎ、輪となり、全員がそう願うのだった。
ゴォォォォォォォォ!!!!
カッ!!!!!!!!!!!!!!
アクロノギアの放った咆哮は天狼島を・・・消したのだった。
X784年12月16日天狼島、アクノロギアにより消滅。
アクノロギアは再び姿を消した。
その後、半年にわたり近海の調査を行ったが・・・・・・
生存者は確認できず・・・・・・・
そして・・・7年の月日が流れた。
後書き
どうも、白鋼です。ついに天狼編が完結しました!!エドラス編より長かったです!!!
まさかここまでかかるとは思いませんでした!!次回はX791年編にはいります!!
ただ・・・これから少し更新が遅くなると思います。お許しください。
次回もお楽しみに~!!
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