天才少年と電脳少女
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危機
その頃龍次は、解除できなかった氷河期プログラムの場所にいた
場所は新潟県。二つとも新潟県に設置してあった。しかも、同じ場所に。そこには驚くべきものがあった
「これは・・・・・」
それは、冷気が完全に溜まり、冷気を吹き出し、今にも作動しそうな白い立方体、氷河期プログラムだった。
昔の龍次が考えていたもので、氷河期プログラムをほぼ同じ場所に設置し、その冷気がたまる速さは変わるのかという実験の一つでもあったが、まさか、それが解除できない原因を作っていたとは思わなかった。想定外だったのだ
「まずい!解除しなくては!」
焦った龍次は、様々なプログラミングをしたが、それでもプログラムが止まる気配はなく、冷気を吹き出している
その寒さから、龍次の体力は限界にあった
「すまない・・・・みんな・・・・」
龍次は小さくつぶやき、iPadで何かのボタンをクリックすると、その場に倒れた。
一方その頃、北海道にいるダブルフィンガーとギブミーファイブは、氷河期プログラムの大きさに驚いていた
「なんだか・・・・俺たちが前解除したのより大きいぞ?」
「そうね・・・・私はもう一つを解除してくる」
そういってギブミーファイブはその場を離れた。ここは、歩いて5分ほどの距離しか離れていなかった
「しかし大きいな。まぁ、解除するか」
そういって、ダブルフィンガーがボタンを押した瞬間!
ドオオーーーーーンッ!!!
氷河期プログラムは大きな音を立てて爆発した。その音はもちろん、少し離れたギブミーファイブまで届いた
「ダブルフィンガー!」
そう叫んだギブミーファイブの声は、ダブルフィンガーに届いてはいなかった
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