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天才少年と電脳少女

作者:ザクロ
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奈菜と遊園地

俺たちは遊園地にやってきた。最初は氷河期プログラム解除のことなんて忘れて、再会を喜び、二人遊んでいた
メリーゴーランド・・・・以外のれないのは変わらないのだが、ジェットコースター、ゴーカート、コーヒーカップ・・・・なんでこんなのも乗れないのか、だんだん情けなく思えてきた・・・・
最後に観覧車・・・高所恐怖症でもある俺は、外の景色なんて全く見れなかった
「慎次君、落ちちゃうんじゃないかとか思ってるんじゃないの?」
奈菜にそう言われたが図星だった。やっぱり、奈菜にはお見通しか・・・・
「大丈夫だよ、怖くないよ」
奈菜はそう言って俺の手を取り、「ほら」といってとある方向を指さした。俺は、恐る恐る、目を開けた
そこには、遊園地の風景と、高いところだからこそみられる景色があった。下はさすがに見れないが、俺は少し、遊園地が好きになった
「さ、早く解除しようぜ」
氷河期プログラムが設置されている場所は、実はちょうど観覧車の裏だったのだ
ボタンを押し、氷河期プログラムをだす。そして、またボタンを押し、プログラムを解除した
「ここは普通に解除できたみたいだな」
「それにしても楽しかったね!」
奈菜はそういって満面の笑みを浮かべていた。こんなにも楽しかったのは、いつ以来だろうか。一度投げた青春を、俺はこの年になって、体験できた気がした。
青春は一度しか来ないのに・・・・・俺には二度、青い春が来た
「次行くか」
「うん!」
俺は奈菜の手をとり、次の設置場所まで向かった  
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