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吾輩は猫である

作者:古々
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無印
  吾輩、復讐をする

ほぉこほぉこにしゃれまひた(ボコボコにされました)
帰ってきた薫に戦いを挑んだが――――


回想入りマース
え? 回想多すぎ? ちっ、うっせーな、反省してマース。


「ただいま」


薫の奴帰ってきたか!


「はぁ……結局例の化物は見つからなかったが、その化物を追いかけてた人は見つけられたからいいか……」
「薫ちゃんお帰り、例の虎みたいな化物見つけた?」
「いや見つからなかった。しかし追いかけてた人なら見つけたぞ、その人もどうやら見失ったらしい。その御人から逃げられるとわ……今回の化物はかなりの強敵かもしれないな」
「その追いかけてた人は誰だったの?」
「ああ、神心会の総帥で空手界最強の御方だ、名は愚地独歩。氣の使い手で虎殺しや武神の異名を持っている。恭也の父士郎さんですら勝てなかったらしい」
「え! 御神流の神速も効かなかったの!?」
「神速に合わせてカウンターの正拳突きを食らって一撃でやられたとか」
「うわ……士郎さんを倒す人ですら捕まらない相手か……」


スポーツカーを喰った俺を舐めないでいただこう。
何回か攻撃が掠ったが。


「いや速さに関しては私や恭也達の方が速い、あの人は達は長年の経験と技術がすごいんだ。それに渋川さんなんて触れただけで相手を倒してたんだぞ」
「……その人達本当に人間なの?」
「久遠が暴走した時なんか遠くから眺めてたようだぞ、なんでも私たちがやられてたら自分たちが仕留めてたとか」
「久遠よかったね、私たちが先に倒して本当によかったね……」


独歩さん、渋川さんマジこえぇぇぇぇぇ!! 捕まったら確実にお陀仏じゃねえか!!
てか久遠お前あの人達の食指が動くほどに暴れてたのか……てかそんなに強かっただ……お兄さんちょっと寂しい……
そんなことより……


「にゃ!!(薫勝負だ!!)」
「ん? カオス帰ってたのか。陣内にしっかり謝っとけよ、あれからずっと「テーレッテー怖い、ジョインジョイン怖い……」と言ってたんだがお前一体どんな攻撃をしたらああなるんだ」


もっともあんたには効かなかったんですがね!!


「にゃーーーーす!(修行? して強くなった吾輩と戦え!)」
「そうかそうか」


おっ、分かってくれてのか! さすが薫! 那美にできないことを平然とやってのける! そこに憧れるぅぅ痺れるぅぅぅ!!


「さっぱり分からん! 飯でも欲しいのか? お前は大食いだからな」


解せぬ。


「くぅ~……かおす帰ったの?」
『おう、今帰ってきた。元気だったか?』
「寂しかった……美緒が部屋でガタガタ震えてたよ……何したの?」
『お仕置きです』


ちょっとやりすぎたか? だけど吾輩は謝らない。
そうだ。


『久遠ちょっと通訳してくれ』
「くぅん、今度遊んでくれるならいいよ」
『OK、交渉成立だな』


久遠を連れてもう一度薫のところに向かう、薫は急須にお湯を注いでいるところだった。


「なーお(じゃ、久遠頼む)」
「任せて」
「久遠にカオスどうした? ご飯はまだまだ先だぞ。それともなんか用か?」
「カオスが薫に伝えたいことがあるらしい」
「ほほぉ~、なんだ言ってみろ」
「にゃーーんにゃーーん!(今までお前にやられてきた借りを返してやる!)」
「今までお前にやられてきた借りを返してやる~だって」
「お前が私を倒せるのか? 切り刻まれるのがオチだろ」
「にゃん!(なんだと!)」


ふふふ……その余裕の笑みをすぐに恐怖に染めてやる……


「なお!(修行? の成果を見せてやる!)」
「修行の成果を見せてやる年齢=彼氏なしの野武士が! だって」
「にゃっ!? (ファッ!?)」


く、久遠さん! 何を言ってはるんですのよ!!?


「ほぉ~……カオスお前そんなことを考えてたのか……どうやら命はいらないようだな……ッ!」ギロッ!


ひぃぃぃぃぃぃいいいい!!


『久遠! なんであんなこと言ったんだよ!? 薫の奴完全に人を殺すのを躊躇わない目をしてるぞ!!』
「……カオスが私に何も言わないでどっかに行ったお仕置……」


何も言わずに行ったのは謝ります! だからこの状況をどうにかして!!
このままじゃ吾輩逝っちゃうよ!


「さあ、カオス!! どこでする! ここですぐに始めてもいいぞ!!」


あわわわわわわわわ!


そして、審判に那美を迎え、吾輩がさっきまで居た森の中に来ている。


「え~と、薫ちゃんとカオスの勝負を始めます」
「薫ーー! カオスなんて殺っちゃえーーー!!」
「くぅ~ん……薫、カオスへのお仕置き任せる……」
「ああ、分かってる、しっかり殺るさ」


分かっちゃらめぇぇぇぇぇええ!!
吾輩言ってないのになんでこんな生死を分ける戦いになってるんだ……戦いたいなんて言わなければよかった……ぐすっ


『てか、美緒てめぇなんでここに居やがる。部屋の隅でガタガタしてるんじゃなかったのか?』
「ふ、ふんっ! お前が薫にボッコボコにされる様を見に来たのだ!」


こんにゃろう……また後で泣かす……ッ!


「どうした喧嘩を仕掛けてきたくせにビビっているのか? さあ、来い! 怖いのか?」


ち、畜生! 吾輩は吾輩はッ!!


「ほら構えないで待ってやる、さあ、来い!」
「にゃ!! にゃー-------お!!(テメェなんか怖かねぇぇええ!! やるおぉぉぶっころしてやらぁぁぁぁあああ!!)」
「やっと来たか」
「にゃおーーー!!(死ねやぁぁぁああ!!)」
「さっき構えないと言ったな、あれは嘘だ」


ボギッ!


「にゃっ!(効くか!!)」
「なっ!!」


霊力の張ってない木刀なんざ、俺に効くわけがないだろ!
わざとそのまま木刀に突撃し、薫の攻撃を食らう。まさか自分から当たりに来るとは思わなかったであろう薫は攻撃を躊躇った。吾輩はすかさず尻尾を伸ばし鞭のようにして薫に攻撃を繰り出す。薫は防ごうにも尻尾はゴムのようにしなるため防げずに食らった。


「くっ!」


尻尾の攻撃が直撃し蹌踉めく、そこへすかさず薫に追い討ちをかける。


「にゃ! にゃ! にゃ!」
「せい! やあ! はぁあ!!」


蹌踉いた体をすぐに戻し、吾輩の追い討ちを全て防ぎながらも最後にカウンターを打ち込まれた。カウンターにはしっかりと霊力が込められていたためか体が大きく吹き飛んだ。


「にゃふッ!」


木にぶつかり、木が軋む。薫は吾輩が木にぶつかったと同時に素早く動き、目の前に来る。木にめり込んだ体が剥がれ落ちる暇もなく薫から横凪の斬撃が打ち込まれた。
木を容易くへし折りながら吾輩を森の中に飛ばす。全身を限界まで硬め衝撃に耐えることができたが霊力のダメージは通ってしまった。だが本気で防御に回したからかそこまでのダメージは入ってない。
飛ばされなが体を捻り、全身を鋼鉄から弾力を限界まで上げて木へ垂直に着地をする。
着地した木から威力をそのままに薫へと跳んでいく、薫はそれを叩き落とそうと上段で構える。
鋼鉄に変化し、体を高速で回転させながら攻撃を迎え撃った。
攻撃の威力が予想以上にあったのか薫は木刀を横へずらし、攻撃を受け流した。


「なかなかやるじゃないか。どうやら本当に修行をしてきたようだな」


やっぱり強い。一応これでも従来の虎や獅子並の腕力にスポーツカー並の速さで戦っているはずなのに涼しい顔で正面から戦って押されるとは……こいつ絶対女の皮を被った抜刀斎だろ。
これが効かなかったあれしかないか……


テーレッテー


「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃいいいい!!! ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンn(ry……ブツブツ」
「……美緒ドウドウ……」
「陣内にした技か……来い!!」


前足を交差させ、t(ry
薫に向かって肉球から謎ビームを放つ! 食らいやがれ!!


「むっ!! ……ん? なんだ、何も起こらないぞ?」
「……あれ? あれを食らうと全身が捻じ曲がって気絶するまで痛みを感じ続けるのに……」
「なんてえげつない技をするんだ……しかしなんで私には効かないんだ?」
「にゃ~ん(やっぱり氣や霊力が大きい奴には効かないかもしれない)」
「氣や霊力が大きい人には効かないかもだって」
「てことは私はただ単に力が少ないから効いたのか? チクショウチクショウ……ブツブツ」
「くぅ……美緒がまた壊れた……」
「にゃ~い(今度那美で試すか)」
「カオスが何を考えてるかなんとなく分かるからやめて!!」


仕方ない……あれになるしかない……いくぞ薫!! これが吾輩の切り札だ!!



にゃぁぁぁあああああああああああ!!!!!!



「な、なんだ!」
「カオスの体が大きくなってる」
「「ガクガクブルブル」」


体が大きくなっていき、前足に篭手ができ、頭に黒い骨の様は大きな仮面とも王冠ともとれる突起物生え、背中から黒く体を覆える程のマントが生えた。微かに濃い黒と薄い黒の縞模様が見える。その姿は正しく黒い虎の帝王である。


「カオスその姿は一体……」
「ガルルルルル!(修行? の成果だ!)」
「しゅ、修行の成果だって……ガクガク」
「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ……ガクガク」
「あれこれどこかで聞いたような……」


ガァァァァアアアアアアア!!!


地を揺らすほどの咆哮を上げて薫に突進する。


「ぐぅぅッ! なんて威力だ!」


猫モードのスペックを全て凌駕するこの帝王モード、たとえ霊力の込めて防御しても防げまい。


「なんの! ハッ!!」


防御するのをやめ素早く横に跳び退き、そのまま吾輩の横っ腹に霊力で作られた斬撃を飛ばしてくる。
が――


「なんだと!」


背中から生えてるマントで斬撃を容易く弾いた。
マントの硬さは凄まじく、防御貫通系の攻撃でなければ並大抵の攻撃は防げるだろう。


ガオーーーーーーーーン!! タベチャウゾーーーーー!!


「おい! なんか変な声が聞こえたぞ!」


さあ、なんのことかな。
猫か特有の横凪のパンチを連続で薫に叩きこむ。


「くっ! ぐあぁぁぁああ!!」


あまりの猛攻に防ぎ切れなくなり、右フックで吹き飛んだ。爪に引っ掛けたのか服の胸元が大きく裂け、慎ましい胸が晒されてる。


「がうが……(うわちっさ……)」


ゾクッ


「!?」


な、なんだこの寒気は……心臓を何者かに握られてるこの感じまさか……心筋梗塞?


「カオス……お前今どこを見て何を考えてなんと言った?」


あの……薫さん……体からなんか漏れてますよ……なんで手に持ってる木刀を小枝のようにへし折ってるんですか!! それ霊力で強化してるよね!?


「来い十六夜!!」
「は~い」


何故いらっしゃるんでぃす十六夜!?


「さて、カオス今から本気でいくぞ?」


((((;゚ω゚))))ガクガクブルブル


薫は十六夜を突き出し叫んだ。


「卍! 解!!」


ファッ!?


白い巫女服を着込み、顔には霊力で作られた左半分の般若の面、右手に持つ十六夜からは赤い霊力の炎が迸っている。


アイエェェェ! ブ〇ーチ!? ブリ〇チナンデ!?


「さあ、小便はすませたか? 神様にお祈りは? 墓の下でポクポクと天国に逝く心の準備はOK?」


いや、そこはそのセリフじゃないだろ。


「が、がう……!(ま、待て……!)」
「行くぞ!!――――














――――月牙〇衝!!!」


神咲一灯流の技を使え!!!!



ぎゃぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああ!!!



「悪は滅んだ……」
「カオスより薫の方が怖いのだ……てか薫、私の部屋にある漫画よんだのか?」
「ああ、いつか最後の月牙天〇を出してみせる。後でH〇LLS〇NGの7巻以降を貸してくれ、まだ読んでないんだ」
「分かったのだ、ああ~お腹空いたから帰るのだ」
「くぅん……今日は油揚げのフルコース……♪」
「どうやらカオスが例の化物の正体だったみたいだし、後で報告してくるね」
「では帰るか。随分と汚れてしまったからな、早く風呂に入りたい」


………………ぐすん。


回想終了なのデース。


うぐっ……ひっぐ……えっぐ……薫さんマジ強すぎるっす……
しかも吾輩をそのまま置いていくなんてひどすぎる。
いいもんいいもん。高町家でご飯もらうもん!
お、美由希発見。


「にゃ~(飯をくださいな~)」
「あっ、クロどうしたの? お腹空いたのかな?」


アッハイ。あとカオスです。


「はい、これどうぞ」


わーい♪ ハフハフ! モグモグ! グチャグチャ!


「それ私が作った物なんだ~どうかな?」
「」


マジ……リーサルウェポン……ガクッ



今日の食事

リーサルウェポン




 
 

 
後書き
フェイトが出るかもしれないと言ったなあれは嘘だ。

猫惨敗! いくらデカくなっても薫さんには勝てなかったよ。

戦闘シーン書いたけど難しすぎる、後全力で戦闘を書くと7000超えるやもしれん……

次こそフェイトが出ます。嘘じゃないですよ! 本当だよ!


誤字脱字等の報告も是非お願いします。
 
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