転生とらぶる
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コードギアスR1
0127話
コーネリア・リ・ブリタニア。ブリタニア帝国の第2皇女にして、ブリタニアの魔女の異名を持つ非常に有能な軍人。欠点らしい欠点を持たない人物だが、敢えて欠点を上げるとすれば妹のユーフェミアに対する溺愛ぶりだろうか。
原作ではブラックリベリオンを引き起こした直接の原因であるユーフェミアによる特区日本での虐殺の結果、ゼロにユーフェミアを殺された後は抜け殻と化していた。
だが、その能力が間違いなく一級品であるのは保証済みだ。
「聞こえているか?」
そのコーネリアの乗るグロースターが外部スピーカーを使い、こちらへと呼びかけてくる。
さて、どうするか。……いや、考えるまでもない。コーネリアはこのエリア11の最大権力者だ。わざわざ敵対するような馬鹿な真似をする必要もないだろう。そもそも現在の俺は戸籍も無いのだから、ここでブリタニアの保護を受けた方がいい。取りあえず職業は傭兵という事で問題はないと思うが。……ランドリオン以外は。
「ああ、聞こえている」
「貴公は誰だ? 何故テロリスト共と戦闘になっていた?」
一瞬偽名を名乗ろうかとも考えるが、それこそ意味が無い。アクセルという存在がこの世界にいる訳もないのだから本名を名乗っても問題無いだろう。
そんな事を考えている間にも、ブリタニア軍のサザーランドやグロースターが。そして後方から戦車の援護射撃が次第にサムライの血の戦力を潰していっている。
「俺はアクセル。アクセル・アルマーだ。職業は傭兵。ちょっとした所用でエリア11に来ていたが、イレブンではないと言う事で奴等に襲われた為にやむなく戦闘になった」
「なるほど。……それで、その兵器は何だ? 見た事もないのだが」
コーネリアが疑問に思うのも当然だ。なにせランドリオンは全高約19m。それに対してグロースターは4m弱だ。大きさにして4~5倍程も違う。現にグロースターはランドリオンの隣に並ぶと、スティック・ムーバーの半分くらいまでの高さしかない。
「この機体はアーマードモジュール。通称AMという。KMFとは全く違う設計思想で作られたテスト機だ」
「ほう、KMFとは違う設計思想? 面白そうだな。……だが、話は後だ。まずはテロリスト共を殲滅しなくてはな。ギルフォード!」
コーネリアが呼ぶと、近くでこちらの様子を見ていたグロースターが近づいて来る。
「何でしょうか、姫様」
「この戦闘が終わるまでこやつと一緒に行動しろ。逃げようとしたら討っても構わん」
……だろうな。幾ら何でも出会ってすぐに俺みたいなのを信用するとは思っていないので予想は出来ていた。だが、わざと俺に聞かせる事で抑止力にする辺りそつが無い。
「イエス・ユア・ハイネス。……アクセルと言ったな、聞いての通りだ。姫様の命によりこの戦闘が終わるまでは私と行動を共にして貰うが異論はないな?」
「ああ、了解した」
ギルバート・G・P・ギルフォード。コーネリアに絶対の忠誠を誓っている騎士で、その実力はブリタニア軍でも上位に位置し、帝国の先槍の異名を持つ男だ。
「では、私はダールトンから連絡のあった場所から内部に潜入する。アクセルとやら、また後で会おう」
それだけを言うと、コーネリアの操るグロースターは腕の付け根から発射されたスラッシュハーケンで山に備え付けられた移動砲台を破壊し、それを足がかりにテンポ良く山を登っていく。
「ほう、さすがブリタニアの魔女と呼ばれるだけはあるな。いい腕をしている」
俺のその呟きが聞こえたのだろう、ギルフォードが自慢気に答える。
「そうだろう。姫様は王族とは言え、常に我等の先頭に立って戦場を潜り抜けてきたお方だ。並のパイロットでは足下にも及ばんよ」
「……なるほど。ノブレス・オブリージュって奴か。ところでギルフォードとか言ったか。わざわざ外部スピーカーを通じて話をするのも周囲に迷惑だろう。通信周波数を教えてくれ」
「了解した」
ギルフォードから通信周波数を教えて貰い、外部スピーカーではなく通信を通して会話する事にする。
「それにしても、貴公のその機体。AMとか言ったか。随分と巨大だがどの程度の運動性を持っている? グロースターに付いてこれるのか?」
「こう見えてもそれなりに運動性能は高いな。こうしてブリタニア軍のKMFを見る限りでは、サザーランド以上、グロースター以下と言った所か」
「ほう。それは確かに凄いな。以前我等がエリア18で戦ったバミデスとかいう機体は運動性は無いに等しいものだったが……それでは、その自慢の機体の性能を見せて貰おうか!」
そう告げると持っていた大型のランスを構えて、後ろからこちらへと狙いをつけていた戦車の砲撃を回避して横腹へと回り込み、その槍を突き刺す。
ランスで貫かれ爆発した戦車を見ながら、ランドリオンのスティック・ムーバーを広げてしゃがみ込む。同時に先程までランドリオンの胴体ががあった部分をまだ残っていた自走砲から発射された砲弾が通り過ぎた。
「なるほど、面白い動きをするものだな」
興味深そうにこちらの様子を見ている……というよりも、観察しているのだろうギルフォードの言葉を聞き流しながら、自走砲のあった場所へとレールガンを撃ち込む。
「それに、武器の威力もなかなかだ。……なるほど、確かにKMFとは全く違う概念で作られた兵器のようだな」
「お眼鏡に叶ったか?」
「そうだな。面白そうではあるが……私はやはりKMFの方が性に合っているよ」
2人で気楽に会話をしながらも、自走砲や戦車を破壊していく。こちらの行動に息を合わせて動いてくれるその技量は、さすが帝国の先槍という異名を持っているだけの事はある。
そうして2人で攻撃を始めてから10分程経った頃だろうか。周囲の敵もほぼ倒し終え、残敵による奇襲がないかを警戒しているとギルフォードからの通信が入った。
「アクセル・アルマー。今、ダールトン将軍から連絡が入った。姫様がテロリスト共を殲滅させたらしい。それで姫様やダールトン将軍が君の話を聞きたいとの事なので一緒にトウキョウ租界まで来て欲しいらしいが、構わないか?」
「ああ、もちろん。ただ俺の機体はどうすればいい? KMFとは規格が違うからKMF運搬用のトレーラーなんかでは運べないが。それともこのまま俺が操縦してトウキョウ租界まで行くか?」
「いや、G-1ベースに収納するとの事だ。……ならどうやってここまでその機体を持ってきたんだ?」
「もちろん自分で操縦して、だよ」
「……そうか」
多少の不審を感じるが、まさか空間倉庫に入れて持ち歩いていたなんて言った所で信じて貰えないだろう。いや、信じられてC.C.のように実験体扱いされても困るんだが。
「取りあえず行こうか。俺も久しぶりにゆっくりとした場所で寛ぎたいしな」
「分かった。では、私に付いてきてくれ。……くれぐれも変な事は考えないようにな」
「ああ。ブリタニアの……しかも皇女に対して変な事はしないさ。ただ、見ての通り俺は傭兵暮らしが長い。言葉遣いに関しては大目に見て貰えると助かるな」
「分かった。その旨、姫様には伝えておこう」
「……何と言うか」
ランドリオンのコックピットのモニタで周囲の様子を見る。
G-1ベースへと収容されたランドリオンだが、周囲を取り巻くようにしてブリタニア軍人が集まっている。と言っても、俺を警戒しているとかそういう事ではない。いや、もちろん多少はそういう面もあるのだろうが、どちらかというとランドリオンに対する興味が勝っているのだろう。
それならそれで面と向かって聞いてくればいいとも思うのだが、得体の知れない相手には話しかけにくいのか結果的には遠目から囲むようにしてこちらの様子を見ているだけになっている。
いやまぁ……確かに俺自身の得体の知れなさや素性の怪しさなんかは理解しているが、ここまで警戒しなくてもいいと思うんだがな。
「アクセル・アルマー。そろそろトウキョウ租界に着くが、用意はいいか?」
そんな俺に通信を送ってきたのはギルフォードだった。コーネリアに俺の事を頼まれたというのもあり、俺の世話役のような感じになっている。それにレジスタンスとの戦いで共に戦ったというのもあり、それなりに気安い態度でこちらに接してくれるのは嬉しい限りだ。
「ああ」
ギルフォードに返事をするが、だからと言って特に俺がやるべき事はなかったりする。格好もシャドウミラー時代と変わらないままで、コーネリアと会うという事で別に正装にする必要もない。そもそも正装なんて軍服以外に持ってない。
これがゼロに会うなれば、ギアスを使われないようサングラスなりレモンのお手製バイザーなりを身につける所なのだが。
それにしても、コーネリアがエリア11のレジスタンスを潰しに来ていたとなると既に原作が始まっているんだろう。確か5~6話辺りでそれらしい戦いがあった気がするが、そうなると既にゼロは世に知られている訳か。
トウキョウ租界に着き、政庁の一室で俺はテーブル越しにコーネリアと向かい合っていた。
コーネリアの後ろにはギルフォードとダールトンの姿もある。
「さて、改めて挨拶をさせてもらおう。私は神聖ブリタニア帝国第2皇女のコーネリア・リ・ブリタニアだ」
そこまで言うと、こちらの方へと視線を向けてくる。俺の自己紹介をしろと言う事だろう。
「アクセル・アルマー。傭兵をやっている」
「その名前で調べてみたが、ブリタニアにそのような者はいない。……いや、同姓同名の人物は数名いるが、貴公のような20代と思われる者はいないというべきか。さて、アクセル・アルマー。貴公はどう見てもイレブンには見えない。つまり中華連邦の人間ではない。そしてブリタニア人でもないとなると……EUか?」
なるほど。確かに俺の顔つきは西洋人のそれだ。そうなるとブリタニア人かEUの人間ではないかと予想するのは理解出来る。
「さて、なんと答えるべきか……」
「出来れば正直に答えて欲しい所なのだがな。私としても手荒な真似はしたくない」
確かにコーネリアはいざとなれば拷問も辞さないだろうが、その本質はあくまでも武人だ。そのような真似は好まないのだろう。
「正確に言えば、俺がどこの国に所属しているかというのは自分自身でも分からない。なにせ物心ついた時には既に戦場から戦場へと流れる傭兵家業だったからな」
「つまり身元を保証できるものは何もないと?」
「ああ、そうなる」
まさか異世界のシャドウミラーという特殊部隊に所属しています、なんて言っても信じないだろう。
「ちょっと待て、つまりアクセル。君はエリア11に密入国したのか?」
俺の話を聞いていたギルフォードが言葉を挟んでくる。
「そうなるな。エリア11にはちょっとした仕事で寄る事になったんだが、その仕事が終わった後にあのテロリストに襲われた訳だ」
「くくっ、聞いたか。ギルフォード、ダールトン。この男、この地を統べている私の前で堂々と密入国したと言い切ったぞ」
「姫様、こ奴は色々と怪しい所があります。捕らえて調べるべきでは?」
「ダールトン将軍、彼は私達の協力者です。それはやりすぎかと」
「何を言う、ギルフォード。本来なら姫様に万に一つの危険もないようにお前が進言すべき事なのだぞ」
「ですが……」
そんな俺の処遇に関する2人のやり取りを聞いていたが、さすがに目の前で俺の事を俺の意見も無しに話されているのはあまり良い気分はしない。
「ちょっといいか?」
俺のその言葉に、ギルフォードとタールトンはこちらへと視線を向ける。コーネリアもまた面白そうにこちらを見ている。
「一応言っておくが、俺を捕らえるなりなんなりするつもりならさっさと逃げさせて貰うが構わないか?」
「貴様、自分が何を言っているのか分かっているのか? ここはブリタニア政庁だぞ。ここからたった1人で逃げ出すなんて真似が出来ると思っているのか?」
「アクセル。ダールトン将軍の言う通りだ。ここから逃げだすのは到底無理だと私も思う」
確かに普通の人間なら無理だろう。だが……
「残念だが、俺ならあっさりと……とまでは行かないが、やって出来なくはない」
そう言い切る。こちらの価値を高める為には多少のハッタリも必要だろう。それに実際問題スライムや空間倉庫内にある武器なんかを使えばここから逃げ出すどころか、この政庁にいる人間全員を皆殺しにするのもそう難しくはない。
「ほう、面白い事を言うな。だが……こういう状況になったらどうするつもりだ?」
コーネリアがいつの間にか手に持っていた銃をこちらへと向けていた。
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:34
PP:155
格闘:242
射撃:260
技量:252
防御:249
回避:277
命中:299
SP:414
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:B
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP20
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
???
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???
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???
???
撃墜数:190
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