転生とらぶる
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コードギアスR1
0126話
コードギアス。それは世界の3分の1を支配したブリタニアという国が日本を支配し、エリア11となってから数年後に始まる物語の名前だ。そして目の前の男達がここをエリア11云々と言っているからには、既に日本はブリタニアに負けてエリア11となっている事になる。そう考えるとこいつ等は恐らく日本解放戦線のようなレジスタンスか。
そうなるとこの男達が敵意を込めた目で俺を睨みつけているのも理解出来る。前世はともかく、今の俺はアクセル・アルマー。名前の通り日本人ではない。つまりレジスタンスにしてみればブリタニア人に見えてもおかしくない。
「俺達のアジト近くまで来たのはブリキ野郎にしては上出来だ。けど悪いがお前にはここで死んで貰うぞ。俺達の拠点を知られる訳にはいかないんでな」
今にも銃のトリガーを引きそうな男を見ながら、足に力を入れる。
「ぐぇっ」
最初に俺に突っかかってきた男が無様に声を上げるが、周囲にいる男達は気にした様子がない。
「人質を取ったつもりだろうが、残念だったな。俺達サムライの血に所属している者は日本からブリキ野郎を追い出す為なら、いつでも命を捨てる覚悟は出来ている!」
「……こいつはそうは言ってないみたいだが?」
喉を踏まれて身動き出来ない男は、その目で必死に仲間へと助けを求めている。
にしても、サムライの血? 聞き覚えがあるような、ないような。コードギアスで有名なレジスタンス組織と言えばまず第1に黒の騎士団。第2に日本解放戦線といった所だが。
「……待てよ? さっき遠くから見えた、あの巨大なKMF……あれはもしかしてブリタニア軍の新兵器か何かか?」
!? ……ちぃっ、トリニティゲインの姿を見られていたのか? これでこのままこいつらを見逃す訳にはいかなくなった。悪いがこのまま消えて貰う事にした方がいいな。
「加速っ!」
「ぎゅぺっ」
精神コマンドの加速を使い、足下にいた男の喉を踏みつぶして移動する。
「逃がすな、撃てぇっ!」
リーダー格の男がそう命令するが、遅いっ!
「はぁっ!」
右にいる男の鳩尾へと拳を埋め、後ろへと回り込んで盾にする。
同時に銃の発射音が聞こえ、盾にした男が着弾の衝撃で揺れ、絶命する。
「スライムっ!」
死んだ男を盾にしながらも、空間倉庫を展開。そこからスライムの触手を伸ばす。
「うわっ、何だ……化け物が! 撃て、撃てぇぇぇぇっっっ!」
さすがに突然空間の穴から出てきたスライムには驚いたのか、酷く取り乱しながら銃を撃ちまくる。もちろんそんな銃撃が当たる筈がなく、1秒にも満たない時間でレジスタンスはスライムの刃に斬り裂かれていた。
「このまま死体が見つかるのは嬉しくないか。吸収しておいた方がいいな」
スライムに死体を吸収させ、これからの事を考える。
このレジスタンスの男達がここに来ていたのはトリニティゲインの姿を遠くから見た為だろう。つまりここにいる男達だけではなく、命令した奴もいる筈だ。
「……しまった。情報を聞き出す為に1人くらいは生かしておくべきだったな」
後悔しても既に遅い。スパロボOGsの世界に戻った筈が、まさかコードギアスの世界に転移してしまったという事で動揺していたのだろう。
それでも俺がトリニティゲインを出していた時間から考えてそれ程遠くない場所にこいつらのアジトはある筈だ。となると……
意識を集中して、スライムをレジスタンスが来た方向へと伸ばしていく。地面をまるで滑るように広がる水銀状のスライム。このスライムの特徴の1つでもある自動索敵でレジスタンスのアジトを探し出す。
……それを見つけたのはスライムによる探索を開始してから30分程経った時の事だった。鉱山か何かの跡地、いわゆる廃鉱だろうか。山のようなその廃鉱に多数の移動砲台が備え付けられている場所を発見したのだ。どう考えてもこれがあのレジスタンスのアジトで間違いないだろう。
「取りあえず、目標は発見したが……どう攻めるべきか」
スライムを空間倉庫へと戻し、ある程度の距離からレモン謹製の特製バイザーでレジスタンスのアジトを偵察する。
トリニティゲインを探しに来たのが5人程度だったので、てっきりそれ程規模の大きくないグループだと思っていたのだが、このアジトを見る限りではそれなりの人数がいそうだ。KMF――ナイトメアフレーム――を所持しているようには見えないが、それだってあのアジトの中に無いとは言い切れないだろう。それにまるでハリネズミのように至る所に設置されている移動砲台が偵察所としての役割も果たしており、生身であの鉱山に忍び込むというのは手間が掛かる割には実りが少ない。
「となると、やっぱりグロウセイヴァーか……?」
一瞬頭の中でそう考えるも、すぐに却下する。今が原作のいつか分からないのが非常に痛い。原作でKMFが空を飛んだのは、確かキュウシュウ戦役が最初だ。いや、神根島でゼロがガウェインを奪った時だったか? そしてその後R2に入るとフライトユニットが一般的になっていた。
つまり、今がいつなのか分からない現状で迂闊に空を飛ぶ事が可能なテスラ・ドライブ搭載機を使う訳にはいかない。もしブリタニア軍と接触してしまったら恐らく俺は取り調べを受けるだろう。俺自身に関してはどうとでもなるだろうが、機体に関しては調べられてしまえばどうしようもない。機体は俺と違い惚けるなんて真似は出来ないのだし。
つまりテスラ・ドライブを搭載していない機体を使わないといけないか。……そうなると、俺の空間倉庫に入っている機体は殆どが使用不可能という事になる。使えるのはランドリオン、ランドグリーズ、ラーズアングリフと言った所か。本来ならここに量産型アシュセイヴァーも入るのだが、シャドウミラー製の量産型アシュセイヴァーは全機テスラ・ドライブ搭載型なので今回は使えない。そして使用可能な3つの機体の中で一番設計が古い、つまり使い捨てても構わないとなると……
「ランドリオンしかない、か」
それに重武装をしているVC系の2機と違い、軽装のランドリオンなら機動力を活かした戦法が取れるので、俺の戦闘スタイル的にも合わない訳じゃない。
早速空間倉庫からランドリオンを取り出してコックピットに乗り込む。全長が20m近くある為、周りに生えている木よりも大きい。つまりは……
「すぐに見つかる訳だ」
アジトの表面にある移動砲台から飛んできた弾丸を、地面を滑るように移動して回避する。ランドリオンはその移動にスティック・ムーバーというキャタピラ状の脚部を使用している為に、地面の上という限定ではあるがかなりの機動性能を持っている。そしてリオンシリーズの名に相応しく、レールガンを装備している。しかもランドリオンのレールガンはノーマルのリオンよりも大型で威力も高い。つまりどういう事かと言うと……
「食らえっ!」
山の表面に備え付けられている移動砲台へとレールガンを発射。そして殆ど同時に爆発する移動砲台。
山裾をランドリオンの機動力を活かして縦横無尽に走りながら、機体に内蔵されたマシンキャノンや、ホーミング・ミサイルを移動砲台へと叩き込んでいく。そんな事をしながら、10ヶ所程砲台を沈黙させた時だろうか。アジトの中から20台程の戦車が姿を現す。
「戦力があるとは思っていたが、戦車とはな」
コードギアスの世界なのだし、てっきりサムライの血とやらが保有している戦力はKMFだとばかり思っていた。サザーランドとは言わないが、黒の騎士団の原型となった扇グループでさえグラスゴーを所有していたのだ。人数的にこのサムライの血よりもかなり少ない扇グループでさえ入手出来たKMFをこいつらが持っていないという事は……原作開始前か、あるいは原作開始して間もないという所か。
にしても……
「くそっ、機体の反応が鈍すぎる!」
スティック・ムーバーの機動性を活かして戦車の砲弾を回避しているのだが、機体の反応がかなり鈍く、俺の反応についてこれない。
以前にヴァイサーガを使った時も感じた機体反応の鈍さだが、このランドリオンはそれにも増して鈍い。いや、鈍すぎる。
T-LINKシステムを搭載し、天才科学者のレモンにより極限まで強化されたグロウセイヴァーとAMの中でも最初期の機体と言っても間違いではないランドリオン。その技術格差を考えれば、機体性能の違いはしょうがないのだろう。
俺もそれを承知で、このランドリオンを使う事を選択したのだから文句を言うのは筋違いだというのは分かっている。
だが、それでも……
「鈍い!」
ランドリオンの後方へと回り込んだ戦車からの砲撃を、4本のスティック・ムーバーを広げる事により機体高を低くして回避に成功する。
そしてその状態のままその場でターンをし、こちらの後ろに回り込んだ戦車の横腹へと回り込み、至近距離からレールガンを撃ち込む。
「日本、万歳!」
そんな声が通信で聞こえ、次の瞬間には戦車が爆発した。
狂信者って奴か。
燃えている戦車を苦い気持ちで眺めるが、次の瞬間にはランドリオンのすぐ側の地面が爆発する。
「くそっ」
思わず吐き捨て、ランドリオンでの移動を開始する。
グロウセイヴァーならT-LINKシステムにより攻撃を予測出来ていた。少なくても自分の機体のすぐ側に着弾してから初めて気が付くという無様な真似は絶対になかった。
念動力を持っているとは言え、T-LINKシステム搭載型の機体に乗る事を前提としていたのはある意味甘えだったのかもしれない。
ランドリオンの前方から、2台の戦車がこちらへと進みながら砲塔の方向を調整している。
「加速っ!」
精神コマンドの加速を使用し、速度を上げる。そのままジャンプし、戦車の上を通過する際にレールガンとホーミング・ミサイルを発射。同時に2台の戦車を破壊する事に成功する。
だが数台の戦車を破壊したとしても、慣れないランドリオンを用いての多勢に無勢。戦況はいまいち芳しくはない。
そう思った時だった。こちらへとその砲塔を向けていた移動砲台の1つが突然爆発したのは。
「……何だ?」
周囲の様子をモニタで確認すると、サムライの血のアジトを囲むようにして包囲している軍勢の姿が見えた。その戦力はKMFを基本として、後方から戦車が援護をしている。
そのKMFは、どこか無骨な印象を感じるサザーランド。そしてより流麗な印象を抱かせるグロースターだった。
つまりは……
「ブリタニア軍、か?」
そう呟くのと、ランドリオンの横に空から降ってきた1機のグロースターが着地するのは殆ど同時だった。
他のグロースターと違い、2本の大きな角がその頭部から伸びている。そして白いマントを羽織ったその機体を俺は知っていた。
「コーネリア・リ・ブリタニア……」
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:34
PP:115
格闘:242
射撃:260
技量:252
防御:249
回避:277
命中:299
SP:414
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:B
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP20
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
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???
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撃墜数:182
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