スーパーロボット大戦パーフェクト 完結篇
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エピローグ7
エピローグ7
バンプレストオリジナル
ククルは地底に戻って来た。そこには。
誰もいなかった。しかしだった。
ゼンガーが来てだ。彼女に言った。
「ここにいるのか」
「そうする」
ククルは彼に静かに答えた。
「ここが私の国なのだからな」
「そうか。しかしだ」
「わかっている。だが僅かな生き残りがいればだ」
どうするかというのだ。その時こそ。
「彼等を集めそのうえでだ」
「あらたな国を築くか」
「地上と戦うのではなく融和していく国を築く」
これが今のククルの願いだった。
「無益な戦いではなくな」
「そうか。それならばだ」
「それなら。どうだというのだ」
「俺も力を貸そう」
「私もです」
ゼンガーだけでなくイルイも出て来て言う。
「三人ならばだ」
「一人よりも。誰かを探すのにいい筈です」
「いいのか。私は」
「友だ」
ゼンガーは躊躇いを見せるククルに告げた。
「友だからだ」
「いいというのか」
「そうだ。それではだ」
「三人で見つけ。そして」
「再び築こう。地底に国を」
こう言ってだった。ククルは誓うのだった。地底において。
修羅の国にだ。彼等は帰って来た。
フォルカは仲間達に言った。
「もうだ」
「そうだな。戦いはな」
「もうしない」
フェルナンドとアルティスが応える。
「修羅王も倒れ摂理が変わった」
「我等は戦いを捨てて生きよう」
「難しいことだろう」
アリオンはこのことをあえて言った。
「だが。それでもだ」
「そうですね。あらゆる世界での戦いは終わりました」
メイシスはアリオンのその言葉に応えて言う。
「そしてこの世界でも」
「戦いは終わった。そしてだ」
また言うフォルカだった。
「その無益さもわかった」
「戦いは何も生み出しません」
メイシスはフォルカにも話した。
「ですから」
「俺達は最早修羅ではない」
フォルカは言った。
「人だ。人として生きよう」
「ではだ」
「これからはだ」
「我等は」
アルティスにフェルナンド、アリオンが続いてだった。
「人として」
「この拳を封印し」
「生きよう」
そのことを誓い合ってだった。修羅達は修羅であることを捨て人になったのだった。
ヒューゴはアクアにだ。基地で話していた。
「俺は軍に残る」
「私もよ」
アクアは微笑んでヒューゴのその言葉に答えた。
「それでね」
「それで。何だ」
「一緒に何時までもいるから」
こうだ。ヒューゴに対して言うのだった。
「それでいいわよね」
「一緒か」
「そう。パートナーなのは仕事のことだけじゃなくて」
少し赤くなってだ。アクアは話すのだった。
「これからはそれ以外のことでも」
「いいのか、俺で」
ヒューゴは表情を変えずアクアに問い返した。
「俺は無愛想で人付き合いも悪いが」
「いいのよ、ヒューゴは他にもいいところが一杯あるから」
「だからか」
「そうよ。だからよ」
こうヒューゴに言うのである。
「そうしたいのよ」
「俺もだ」
そしてだ。ヒューゴも言うのだった。
「そうしたい」
「ならそれで決まりね」
「そうなるな」
そう話す二人のところにだ。アルベロが来た。
そしてだ。こう二人に言うのだった。
「おい、そろそろ訓練をはじめるぞ」
「わかりました」
「じゃあ今から行きます」
「そうだ、早くしろ」
彼等もまた。新しい道を歩もうとしていた。二人で。
男秋水が妹に尋ねていた。
「本当に色々あったがな」
「こうして顕在だしね。二人共」
「ああ、だからな」
「これからはどうするかだけれど」
「それはもう決まってるわ」
フェアリが兄妹に対して言うのだった。
「二人共グループの後継者としてね」
「勉強かよ」
「それなのね」
「そうよ。やることは一杯あるから」
フェアリは微笑んで二人に話す。
「退屈はしないわよ」
「嬉しいのか嬉しくないのか」
「わからないわよね」
「全くだぜ」
少しぼやいて言う二人だった。その二人のところにだ。
ジークとサリーが来てだ。こう言ってきた。
「俺達はあんた達のグループの企業にな」
「就職することになったわ」
「えっ、そうなのかよ」
「うちのグループに」
「ああ、テストパイロットとしてな」
「それになるから」
こう話す二人だった。
「だからこれからもな」
「宜しくね」
「一緒にいるのはいいけれどよ」
「一体何時の間に決まったのよ」
「親父かお袋が決めたのか?」
「まさか」
「私が総帥と副総帥にお話しておいたわ」
フェアリが言う。つまり二人の両親にだ。
「だからそう決まったのよ」
「ああ、それでか」
「そういうことなのね」
「そうさ。だから今度はパイロットとしてな」
「宜しくね」
笑顔で話すジークとサリーだった。彼等にも未来があった。
トウマはミナキと一緒にいた。そこは研究所だった。
そこにだ。今はバランとルリアもいた。そうしてだ。
四人で話をしていた。その場でだ。
バランがバルマーから持って来た酒を豪快に飲みながらトウマに問うた。
「それで御主はもうフリーターでないのか」
「ああ、軍属だったりこの研究所の所長だったりパイロットだったり職員だったりするけれどな」
「一応パイロットになります」
トウマだけでなくミナキも笑顔で話す。
「定職に就けたぜ」
「私もこの研究所の科学者です」
「そうか。それは何よりだ」
「いいことですね」
バランだけでなくルリアも笑顔で述べる。
「そちらの世界では仕事が大事だそうだからな」
「おめでとうございます」
「有り難うな。それでな」
「むっ、それでか」
「一体何でしょうか」
「あんた達は今どうしてるんだ?」
トウマが二人に対して尋ねる。
「バルマーの復興にあたってるのはわかるんだがな」
「うむ、その通りだ」
「こうして外交の使者として地球に来るだけではなくです」
「本星でも多忙ぞ」
「やることは多いです」
「そうか。そっちも忙しいだな」
「そうみたいね」
トウマとミナキは二人のその話を聞いて頷いてだ。
そうしてだ。こう言うのだった。
「アルマナさんもそうみたいだしな」
「今は」
「うむ、今は摂政としてだ」
「バルマーの為に働いておられます」
「姫様は女性なのでバルマーの霊帝にはなれぬが」
「次の霊帝が決まるまでの間です」
そのだ。摂政になっているというのだ。
「その役目を務めておられる」
「懸命に」
「そうか。だから会えないんだな」
「残念ですが仕方ありませんね」
「そうでもありませんよ」
しかしここで、だった。不意にだ。
アルマナの声がしてだ。彼女がホノグラフで宙に出て来た。
そのうえでだ。一同に話すのだった。
「私は楽しくやっていますよ」
「あれっ、ちゃんと機械で」
「お話できるのね」
二人はこのことにまずは驚いた。
しかしそれをすぐに抑えてだ。そのホノグラフのアルマナに尋ねるのだった。
「そっちは大丈夫なのか?」
「本当に」
「ええl、何とかね」
アルマナは微笑んで二人に答える。
「無事よ」
「そうか。それだったらいいんだけれどな」
「私も」
「ただ。残念なのは」
「ここにいないことか」
「そのことね」
「地球に行けたら」
こう言うとだった。
すぐにだ。彼女の傍にジュデッカ=ゴッツォが出て来た。
そのうえでだ。アルマナに厳しい顔で言うのである。
「摂政、その様なことは」
「わかっています。冗談です」
「そういうことにしておいて下さい」
見れば視線も厳しい。
「まことに」
「摂政というものは不便ですね」
苦笑いと共に言うアルマナだった。
「全く」
「まあまた時が来ればな」
「会いましょう」
「その時を楽しみにしています」
笑顔で応えるアルマナだった。何だかんだで彼女も幸せだった。
セレーナは今はだ。
エルマにだ。町を歩きながら話していた。
「どう。天職でしょ」
「まあそうですね」
エルマはとりあえずは否定しなかった。
「セレーナさんには合っています」
「だからこの職に天職したのよ」
「探偵にですね」
「そうよ。向いてるからね」
「確かに向いてはいます」
アルマもこのことは認める。
「しかしです」
「けれどなの」
「セレーナさんは考えるよりになんですね」
「そうよ。まず動くのよ」
このことは探偵になっても同じだった。
「動いて事件を解決するのよ」
「本当にそうした感じですね」
「探偵は足よ」
今度はこんなことを言う。
「足で事件を解決するのよ」
「そしてピンチの時は」
「拳に銃よ」
次はこれだった。
「そして鞭よ」
「何かまんまハードボイルドですね」
「だからあたしに合うのよ。クールかつ純情に」
何気に言葉を付け加えている。
「それがあたしの探偵術よ」
「純情ですか」
「そう。ハニー=ウェストみたいにね」
「実はクールでもないのに」
「何よ。何か言いたいの?」
「いえ、別に」
そこから先はだ。エルマは打ち消して話した。
「とにかく。早く子猫を見つけて」
「ええ。事件を解決させましょう」
「探偵としてですね」
「そうするわ。じゃあね」
「子猫を探すのもですね」
エルマはここでこんなことを言う。
「中々大変ですよね」
「そうよね。けれどコツがあるのよ」
「子猫を探すコツですか」
「勘よ」
にこりと笑って言うのだった。
「それが大事なのよ」
「勘って」
「戦場で培った勘、女の勘がね」
そういったものでだ。探すというのだ。探偵としてだ。セレーナは生きていた。
コウタとショウコは学生に戻っていた。しかしだ。
その彼等にだ。ロアとエミィが精神から声をかけてきていた。
「どうだ、今の生活は」
「楽しいかしら」
「ああ、凄くな」
「毎日楽しいわよ」
笑顔で答える二人だった。
「やっぱり平和がな」
「一番よ」
笑顔で言う二人だった。
「だからな」
「この生活に満足しているわ」
「そうか。なら俺達もだ」
「その貴方達を見てね」
どうするかというのだ。
「そうして楽しもう」
「そうさせてもらうわ」
「幸せを見れば幸せになる」
「そういうことなのね」
「そうだ。だからだ」
「そうさせてもらうわ」
笑顔で言う二人だった。二人が選んだ道はそれだった。
セツコはだ。軍に残ってだった。
デンゼルとトビにだ。こんなことを話していた。
「今日は何もなしですか」
「ああ、訓練もなしだ」
「デスクワークだけだってな」
二人は笑顔でセツコに話す。
「だから今はだ」
「ゆっくり休もうな」
「そうですか。何か戦争が終わり」
どうかとだ。セツコは言うのだった。
「暇になりましたね」
「軍人は暇に限る」
「忙しいってことはそれだけ世の中が大変だということだからな」
「そうですね。確かに」
セツコもそれはわかった。それでだった。
今は頷くだ。それでデスクワークに専念することにしたのだった。
デンセルがだ。トビーに言っていた。
「じゃあ今日はな」
「また掘り出しものを探しに言ってよね」
「ああ、儲けるぞ」
ジャンク屋としてだ。言っているのだった。
「またいいものを見つけるぞ」
「モビルスーツとか見つかるといいね」
「ああ、旧ザクとかな」
デンゼルは笑ってこのモビルスーツの話を出した。
「あれは売れるからな」
「そうだよね。普通のザクも売れるけれど」
「旧ザクは別格だからな」
「レアものだしね」
「片手だけでもいいんだ」
それだけでも価値があるというのだ。
「絶対に見つけるぞ」
「少なくとも儲けないとね」
彼等も彼等でだ。逞しく生きているのだった。
メールもだ。そこに来て来てだった。
二人にだ。こう言った。
「相変わらずかな」
「ああ、一緒に来るか?」
「大儲けしようよ」
二人はそのメールも誘ってだ。今を充実して生きていた。
ジョシュアとリリアーナは。
ウェントス、そしてグラキエースと共にパトロールをしながら話していた。
「この辺りも平和になったな」
「そうね。もう宇宙海賊も出ないし」
リリアーナがジョシュアの言葉に応える。
「戦争が終わって」
「どんどん落ち着いてきてるな」
「そうだな。もう当分大きな戦いもない」
「それならね」
ウェントスとグラキエースも話す。
「こっちも暇でいられるな」
「そうなるわね」
「色々あったけれどな」
先の戦いのことをだ。ジョシュアは言う。
「それが終わったらね」
「ええ、念願の平和を手に入れて」
「後はこの平和を守る」
「それが大事ね」
そうしたことを話しながらだ。彼等は穏やかにパトロールを続けていた。
統夜はだ。カルヴィナに尋ねていた。
「カルヴィナさんはやっぱり」
「ええ、軍に残るわ」
彼女はそうするというのだ。
「元々そこにいたからね」
「そうですね」
「君はどうするの?」
統夜に尋ねるカルヴィナだった。
「それで」
「僕ですか」
「やっぱり学生に戻るのね」
「はい、ただ」
「ただ?」
「家族は増えました」
こう言うとだった。ここでだ。
フェスティアにカティア、そしてメルアが出て来た。
三人でだ。それぞれ言うのである。
「これからは」
「三人で」
「御願いね」
「こうなったんです」
笑顔でだ。統夜はカルヴィナに話す。
「妹が三人できました」
「そう。賑やかになるわね」
「この娘達も学校に入学することになりました」
「はい、ですから」
「同じ学園、同じお家で」
「暮らすことになったの」
「余計に賑やかね」
カルヴィナはその四人にだ。笑顔で話すのだった。
カズマはミヒロと共にだ。パトロールにあたっていた。
その中でだ。彼はこう妹に言った。
「まさかな」
「軍に残ることは考えてなかったのね」
「ああ、元の海賊に戻ると思ってた」
そうだったというのだ。
「それがな。軍に残るなんてな」
「まあね。元々前科者になるし私達」
海賊行為自体がだというのだ。
「それを考えたらね」
「逃げられないか」
「軍に残るなら前科は問わないって言ってくれるし」
そうだというのだ。
「だから残ったんだしね」
「あの親父がそれでいいって言ったな」
「まあ色々とあったからね、お父さんも」
具体的にはだ。どうかというとだ。
「リーさんとしょっちゅう衝突して」
「あの二人本当に仲いいよな」
「リーさんがいるから軍に残るみたいだしね」
「それもあってなんだな」
「そうみたいよ」
「そうか」
話を聞いてだ。とりあえずだった。
カズマも納得した。そのうえでパトロールをするのだった。
そしてだ。他のブレスフィールド一家は。
ハガネの艦橋にいた。今はリーはいない。
ブレスフィールドがだ。こう言った。
「暇だな」
「暇ですか?」
「今は」
「うむ、暇だな」
こうだ。シホミとアカネに言うのである。
「どうもな」
「そうですね。ですが」
「御給料は入るから」
「はい、軍人でいるだけでですよ」
それをホリスも言う。
「これっていいことですよ」
「わしは一攫千金の方が肌に合ってるが」
それでもだとだ。ブレスフィールドは笑って言った。
「まあいい。このまま軍人として生きるか」
「そうしますか」
「あの堅物艦長と一緒に」
「あの艦長をからかうのが今の一番の楽しみだ」
堂々と言う彼だった。
「では今日もな。艦橋に来ればな」
「やれやれ、本当に仲がいいですね」
ホリスもそんな彼に苦笑いだった。
元の世界に戻って。アークライト達は。
それぞれのマシンを前にしてだ。こう話していた。
「終わったな」
「そうね」
エルリッヒがアークライトの言葉に頷く。
「長い戦いだったけれど」
「それが終わった」
「しかしだ」
リッシュが言う。
「また何かあればな」
「そうね。その時はね」
リッシュの言葉にセレインが応える。
「また、ね」
「この機体に乗ることになる」
こう言うリッシュだった。
「その時はまた来るだろう」
「しかしだ」
今度はブラッドが言う。
「次の戦いも一人ではない」
「そうだな」
カーツがブラッドのその言葉に頷く。
「俺達がいて様々な世界の仲間達がいる」
「だからだ」
それでだとだ。ブラッドはまた言った。
「今は一人じゃない」
「そうね。だからね」
「絶望なんてしないで」
マナミとアイシャも言う。
「若し戦いが起こっても」
「最後の最後に勝てばいいわね」
「では今はだ」
アークライトがその仲間達に言う。
「戦いが終わったことを祝ってだ」
「そうだな。それではだ」
「今から」
「飲むか」
「そうしよう」
こう話してだ。彼等は今は宴に入るのだった。
ミストはアンジェリカとシェルディアに話していた。
「二人共残ったのか」
「色々考えたけれど」
「そうしたよ」
二人は笑顔でミストに答える。
「軍にね」
「残ることにしたのよ」
「そうなのか」
ミストは二人の話を聞いてだ。こう言ったのだった。
「俺だけかって思ったんだけれどな」
「そうね。実は私も」
「ミストは残らないって思ってたけれど」
お互いにだ。そう思いあっていたのだった。
「違ったわね」
「どうしてなの?」
「最初はさ」
ミスト自身もだ。どうだったかというと。
「残らないつもりだったよ」
「そうだったの」
「ミスト自身も」
「また気ままに生きるつもりだったさ」
「それがどうして?」
「軍に残ったの?」
「皆を見てると」
これまで戦った仲間達を見てだというのだ。
「気持ちが変わったんだよ」
「どういう風に?」
「それで」
「ああ、しっかりと地に足をつけて」
そうしてだというのだ。
「皆の為に生きていこうってな」
「そう決めてなのね」
「それで軍に残って」
「ああ。平和を守ろうって思ったんだよ」
微笑んでだ。二人に話したのだった。
「そうしたんだよ」
「成程ね。そういうことね」
「だからだったんだ」
「俺はこれから軍に残ってな」
それから。どうするかというとだ。
「平和を守ってやっていくよ」
「そうね。私達と同じね」
「そうね。じゃあ」
「これからも三人で」
「そうしていこう」
笑顔で応える二人だった。三人も新しい道に足を踏み入れていた。
オリジナル
タダナオとオザワはそのまま軍に残った。今彼等は。
日本の呉の基地にいる。そこでだ。
二人でいてだ。ぼやきながら話をしていた。
「なあ、俺達ってな」
「うん、そうだね」
オザワがタダナオの言葉に頷いて応える。
「気付いたらさ」
「ロンド=ベルの中で全然目立たないようになって」
「ラ=ギアスから百万年先の銀河にまで行ったのに」
「全然目立たなかったよな」
「本当にね」
「実はあれらしいぜ」
ここでタダナオはぼやきながら言う。
「俺達この作品の主役になる予定だったんだよ」
「最初はそうだったみたいだね」
「それで出したけれどな」
「セニア王女との絡みも入れて」
「けれどな」
だが、それがだというのだ。
「皆次から次に出て来ただろ」
「そもそもこの作品ここまで大きくするつもりなかったらしいね」
「ああ、話が進むにつれて登場作品も増えて」
そしてだった。
「登場人物も増えてな」
「特にロンド=ベルに入る人間が」
「色々あったらしいんだよ。SEEDだってな」
この作品の話にもなる。
「最初はガオガイガーと一緒で出す予定じゃなかったけれどな」
「出て来て。シリーズと一緒に」
「それでキラとシンが主役になってな」
「元々の主人公達だったし」
「アレンさんやフェイさん、ティターンズの面々、グン=ジェム隊も仲間になって」
当初から登場予定作品の登場人物達もだった。
「増えていってな」
「そうしていって」
「バンプレストオリジナルキャラも出して」
その彼等に。
「あとZからも出してな」
「それで彼等がどんどん出て来て」
「俺達が忘れられたんだよ」
「いつも話が進んでから気付いて」
「で、すぐ忘れられてな」
「僕達の出番なくなったんだね」
「致命的なのはあれだよ」
あれとは何か。それは。
「トウマ達出て来たよな」
「それで彼等が物語の主軸の一つになって」
「俺達は完全に忘れ去られたんだよ」
「まだ封印戦争の最初の頃は出ていたのにね」
「そうだったよな。もう銀河に出てからはな」
「出番。完全に消えたし」
「ギガンティックとかマクロス出して完全に忘れられたんだよ」
彼等の方の比重が大きいせいでだ。そうなってしまい。
「で、俺達今ここにいるんだよ」
「長い戦いだったし」
「皆それなりに見せ場もあったのにな」
「僕達はずっと忘れられて」
「そのまま終わったな」
「そうだね。まあそれでも」
オザワはぼやきながらも言った。
「最後の最後にこうして出られて」
「いいか?生き残ったしな」
「そうだね。じゃあ皆さん」
こちらをだ。二人同時に向いてだった。
「これまで読んでくれて有り難うございます」
「スーポーロボット大戦パーフェクトはこれで」
オザワだけでなくタダナオも言う。
「終わりです」
「俺達の長い戦いはこれで終わりました」
「また何時か会う時が来たら宜しく御願いします」
「俺達今度はもっと目立ちますんで」
「それは無理かも知れないけれど」
自嘲も入る。
「けれどそれでも」
「頑張りますから」
「本当に最後までお付き合いしてくれて」
「有り難うございました」
二人同時にこう言ってだ。頭を下げたのだった。
青い空が無限に広がっていた。今その青い空を誰もが見上げて。平和の訪れを心から喜ぶのだった。
だがここでだ。二人のところにクォヴレーが突然出て来て言ってきた。
「俺もいる」
「ああ、クォヴレーじゃないか」
「行方知れずになってたけれどいたんだ」
「俺は因果律の番人になった」
イングラムの跡を継いでだというのだ。
「これから。果てしない仕事をしていく」
「そうか。じゃあ御前もな」
「頑張ってくれよ」
「そうする。しかし今度また何処かで会えば」
「ああ、その時はな」
「皆で再会を祝して」
「楽しくやろう」
最後に。最初は考えられなかった微笑みを浮かべて。クォヴレーは言ったのだった。
スーパーロボット大戦パーフェクト完結篇 完
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2011・8・6
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