スーパーロボット大戦パーフェクト 完結篇
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エピローグ6
エピローグ6
魔装機神サイバスター THE ROAD OF ELEMENTAL
フェイルにだ。
セニアが話をしていた。
「モニカとテリウスはね」
「そうか。クリストフと共にか」
「そうするって言ってね」
それでだというのだ。
「戻らないって」
「わかった」
フェイルもだ。それを聞いてだ。
妹にだ。こう言うのだった。
「なら二人の道を歩んでもらいたい」
「それでいいのね」
「そうだ。それが二人の道ならだ」
それでいいというのだ。
「私は私の道を歩もう」
「そういえば兄さんは」
「暫くしたら正式にだ」
どうするかというのだ。
「即位する」
「そう。王位をね」
「継ぐ。そして軍の国防大臣だが」
「カークス将軍よね」
「あっ、はい」
ここでそのカークスが出て来た。それでセニアに挨拶して言うのだった。
「私はまあ。軍を辞めて議員になっています」
「そうなの」
「どうも軍にいると」
どうかというのだ。
「妙なものを抱きそうで」
「それで軍を辞めて?」
「政治家になることを選びました」
「ううん、よくわからないけれど」
腕を組んでだ。話すセニアだった。
「まあそれでいいのならね」
「よいというのですね」
「ええ、あんたにとってよかったらね」
こうカークスに話すのである。
「まあとにかくね」
「そうだな。戦いが終わりだ」
フェイルが妹のその話に応えて話す。
「これからはラングランの復興だ」
「あたしのすることは?」
「勿論山程ある」
妹にすぐにこう言ったフェイルだった。
「錬金術師としてな」
「ああ、アカデミーの復興とかね」
「宜しく頼むぞ」
「ええ、あたしそうした仕事は嫌いだけれど」
そうしたことは言っていられる状況ではなかった。それでだ。
セニアもだ。頷いて言うのだった。
「やらせてもらうわ」
「では私も」
そしてカークスもだった。
「働かせてもらいます」
「頼んだぞ」
フェイルは彼にも笑顔を向けてだ。そうしてだった。
ラングランのこれからの為に動きはじめたのだった。
メキボス達四天王はだ。彼等の星でだ。
それぞれだ。こんなことを話していた。
「俺達インスペクターとゲストもな」
「そうだな。統一されたな」
「何か不思議だけれどね」
ヴィガジとアギーハが彼のその言葉に応えて言う。
「あそこまでいがみ合ってきた我等が」
「こうして統一されるなんてね」
「そうだな。しかしそれはな」
どうかとだ。メキボスは微笑み言う。
「銀河全体がだからな」
「そうだな。地球ともバルマーともな」
「その他の連中ともね」
「これからは友好的に交流を進めていく」
「そうなっていくね」
「その通りだ。俺達も未来に向かう」
そうなるとだ。また話すメキボスだった。
「対立から友好だ」
「・・・・・・・・・」
「シカログもそれでいいな」
「・・・・・・・・・」
無言で頷く。喋らないのは変わらない。
だが彼も確かに頷いた。彼等も未来を見ているのだ。
ファングはザッシュ、そしてロザリーと共にいてだ。剣を振っている。
そうしながらだ。二人に問うのだった。
「平和になったとはいえな」
「そうですね。鍛錬はですね」
「忘れたらいけないわね」
「戦いは色々とある」
そうだと言うファングだった。
「中には災害や。デモンゴーレムもだ」
「彼等も敵ですからね」
「なら余計にね」
「油断をしてはならない」
ファングらしくだ。生真面目な言葉だった。
「決してだ」
「はい、それでは僕達は」
「こうして修行を続けないといけないのね」
「その通りだ。武芸というものは」
今度はジノが出て来た。そのうえで彼等に話す。
「日々の鍛錬が培うものだ」
「だからこそだな」
「そう。鍛錬を怠ってはならない」
ジノは武芸十八般を究めんとする立場から話す。
「一日たりとも怠ってはならない」
「厳しいですね」
「そうだ。確かに厳しい」
ジノもそのことは認める。
「しかしだ。そうしてこそだ」
「究められるのね」
「そういうことだ。では私も」
ロザリーにも応えながらだ。ジノもだった。
剣を抜きだ。そのうえで彼も素振りをはじめるのだった。
デメクサはティアン、それにシモーヌ、ベッキー、そしてアハマド達とだ。
釣りをしながらだ。のどかに言った。
「いいものですよね」
「ううむ、拙僧は釣りは」
「合わないというのだな」
「そうだ、どうもだ」
ティアンは難しい顔でアハマドに話す。
「どうしてもだ」
「そうですか?まあそう思ったらですね」
そのティアンにだ。デメクサはやはりのどかに話す。
「暫く昼寝なんかが」
「よいというのだな」
「はい」
「ではだ」
デメクサの話を受けてだ。ティアンは実際にだった。
ごろりとその場に寝転がり昼寝をはじめた。忽ちいびきをかく。
その彼を見てだ。シモーヌとベッキーが呆れた様に言う。
「何ていうかね」
「これで元々はお坊さんだっていうからね」
「それがわからないのよね」
「破戒僧にしてもかなり酷いわね」
「全く。イスラムに聖職者はいないが」
アハマドも言う。
「少しな。これはな」
「いえ、ティアンさんは戦われ人を守ることで」
それでだとだ。デメクサは呆れる三人に話す。
「信仰を守っておられますよ」
「そうなるのかしら」
「どうなのかしら」
そう言われてもだ。シモーヌもベッキーもだ。
首を捻りだ。あまり信じられないのだった。
そんな話をしてだった。
彼等は今は釣りを楽しみだ。休息の時を過ごしていた。
ロドニーとエリスはラングランに留まっていた。そこで話すのだった。
「シュテドニアスも変わったみたいですね」
「そやな。あの大統領も後ろ盾もな」
「シュテドニアスの軍産複合体ですが」
「解散したんやって?」
「はい、あちらから自主的にです」
そうしたと。エリスは話す。
「採算が取れないですから」
「そや。実際に軍隊はな」
「設備や技術への投資は膨大ですが」
「あまり儲からんからなあ」
「それより他のものを売った方がいいので」
それでなのだ。軍事産業は実入りが少ないのだ。
その結果だった。シュテドニアスでもだ。
「解散となりました」
「後は大した軍事産業もなくやな」
「そしてラングランとも正式に講和しました」
「シュテドニアスにしてもや」
ロドニーは先のラングランとの戦争についても話す。
「あれもな。反対派の方が多かったしな」
「議会は特にですね」
「そやから正常に戻ったんや」
ロドニーはこう言った。
「ええことや」
「全くです。では私達は」
「仕事や」
それだとだ。エリスに話すロドニーだった。
「国境のパトロール続けよか」
「はい、このまま」
二人がこうしたことを話しているとだ。その彼等のところにだ。
一機のシュテドニアスの魔装機が来てだ。それでだった。
ジョグが出て来てだ。それでだった。
二人にこんなことを話してきた。
「これも縁か」
「ああ、生きとったんかいな」
「それにしても何故ここに?」
「国境警備隊に赴任した」
そうなったとだ。ジョグは二人に話す。
「それでパトロールをしていたのだがな」
「そやったんかいな」
「それでここに」
「そういうことだ。しかし無事で何よりだ」
ジョグは二人のその無事をここで言った。
「御互いもう戦争も終わったしな」
「まあしがらみはあるけどな」
「平和にいきましょう」
「ああ、またな」
ジョグは二人にこう挨拶してから彼等の前から去った。その後姿を見届けてからだ。
二人もだ。笑顔でこう話すのだった。
「ほなわい等もな」
「このままですね」
「そや。パトロールに行こうな」
「はい」
こう話してだ。仕事を続ける彼等だった。
テュッティはプレシアと共にいた。
そしてそこでだ。プレシアに言うのである。
「何か貴女の作るお菓子って」
「甘くないですか?」
「足りない気がするわ」
甘さがだというのだ。
「どうもね」
「あの。それはテュッティさんがですね」
「私が?」
「はい、甘党過ぎます」
それでだというのだ。プレシアは。
「今もですし」
「私は別に」
「凄過ぎます」
見ればだ。その紅茶にだ。
テュッティは角砂糖を次々と入れてかき混ぜてだ。言うのだった。
「私は別に」
「十個入れてますけれど。それにクリームも」
「それが普通じゃないの?」
「そうですね。私もです」
「普通だと思いますが」
フレキとゲリは主にこう言う。
「砂糖を十個で、です」
「ようやく美味しさも出るというものです」
「そうよね。確かにね」
その通りだとだ。テュッティはファミリア達の話に言う。
「私もそう思うけれど」
「だからそれは違います」
あくまでこう言うプレシアだった。
「けれどそれで太らないんですか」
「ええ、別に」
本当にそうだとだ。プレシアに答える。
「特にね」
「サウナのせいかしら」
「御主人様も修業してますから」
「それでなのです」
「だったらいいんですけれど」
とはいってもまだテュッティのスタイルを不思議に思うプレシアだった。
ミオはだ。ゲンナジーと共にいてだ。
ハリセンを出してだ。こんなことを話していた。
「いい?これでね」
「ハリセンだな」
「そう、あたしがぼけたら」
どうするかというのだ。
「ゲンちゃんがこれであたしの頭を叩いてね」
「何でやねんか」
「そう言ってくれたらいいから」
「突っ込みだな」
「それ御願いね」
「わかった」
ゲンナジーは一言で答えた。
「それならだ」
「普通はあたしが突っ込みって見るけれど」
そこをだというのだ。
「あえてゲンちゃんがね」
「突っ込んだ方がいいのだな、俺が」
「そうよ。そう思ってよ」
ミオはその戦略をゲンナジーに話していく。
「そうしたのよ」
「そこが師匠ですな」
「いや、全く」
「そうでんな」
ジュンにチョーサク、シィージがだった。
それぞれだ。ミオのその戦略に言ったのだった。
「あえて自分がボケに回る」
「その方が笑が取れるから」
「それで、でんな」
その戦略がわかってだ。彼等は主を褒め称えるのだった。
そしてだ。さらにだった。こんなことも言うのだった。
「平和になっても芸の道は同じ」
「永遠に続くもんなんですな」
「終わりはない道やな」
「そうよ。漫才道は修羅の道よ」
こうまで言うミオだった。
「あたし達は今昇りはじめたばかりなのよ」
「俺もだな」
「勿論ゲンちゃんもね」
そうだと話してだった。二人でだった。
「この果てしない漫才坂をな」
「未完だな」
ゲンナジーもわかった。このことは。
「では最後の最後までな」
「昇るとしよう」
こう話してだった。ミオ達はその坂を昇ろうとしだしていた。
ヤンロンはリューネと共にいた。そうしてだ。
彼はリューネに尋ねたのだった。
「ではラ=ギアスに残ってか」
「ええ。ここで生きていくわ」
こう不敵に笑って答えるリューネだった。
「ずっとね」
「そうか。僕達と同じようにか」
「そうそう、あんた達と一緒よね」
「左様ですか」
ここでだ。ランシャオもリューネに言ってきた。
「では宜しく御願いします」
「こちらこそね。さて、と」
「ではパトロールに行こう」
ヤンロンはリューネをそれに誘う。
「今からな」
「マサキは?」
「ああ、二人共そこにいたの」
ここでウェンディが来てだった。
そうしてだ。二人に声をかけてきたのだ。
「マサキ知らない?」
「今探そうとしてたんだけれど」
「パトロールの時間だからな」
二人もそのウェンディに答える。
「ひょっとしてまた?」
「道に迷ってるのか」
「そうよ。実はもうサイバスターで出たけれど」
パトロールにだというのだ。
「それでもね」
「やれやれ、またね」
「困ったことだな」
「もう帰ったと思ったけれど」
それでもなのだった。マサキはだ。
そのまま戻らずにだ。今は。
王都の中をあれこれ動き回っていた。その彼にだ。
シロとクロがだ。呆れながら言ってきた。
「全くいつもながらニャ」
「無茶苦茶ニャぞ」
こうだ。マサキに対して言うのだった。
「どうやったらここまで迷うニャ」
「降りてそれで皆のところに行くだけだったニャ」
「それがどうしてニャ」
「王都の繁華街にいるニャ」
「何でだろうな」
自分でもわからないといった顔のマサキだった。
「俺もわからないんだけれどな」
「方向音痴にも程があるニャ」
「今回もそう思ったニャ」
「ったくよ、どうやって戻ればいいんだよ」
マサキ自身も困っているとだった。
ここでだ。彼の前にだ。テリウスが出て来て声をかけてきた。
「あれっ、何でこんなところにいるの?」
「んっ、テリウスかよ」
「うん。実はお忍びでね」
見ればサングラスをかけて変装している。その姿で言うのである。
「それでここに来てるんだけれどね」
「そうだったのかよ」
「姉さん達も一緒だよ」
テリウスがこう言うとだった。
そのモニカも出て来た。サフィーネもだ。
「あっ、マサキもここにおられた訳なのですね。幸いで何よりもないです」
「おい、何言ってるんだ?」
「姉さん、もう文法も何もかも滅茶苦茶だから」
「そんな筈があるようなないようなですけれど」
「何か前より酷くなってるな」
マサキも首を傾げる状況だった。しかしだ。
ここでだ。今度はサフィーネが話した。
「とりあえずもうあんた達ともね」
「戦うことはないな」
「ヴォルクルスも倒したし」
それが大きかった。
「私達も戦う理由はなくなったわ」
「それじゃあこれからどうするんだ?」
マサキはこのことをだ。サフィーネに尋ねた。
「御前等もな」
「それはこれから探します」
シュウも出て来てだ。マサキに話す。
「今の私達はです」
「つまり何も決まってないんだな」
「そうですね。しかしです」
「しかし?何だよ」
「目指すものは決まっています」
それはだというのだ。
「既にです」
「目指すものっていうと何だよ」
「自由です」
シュウは微笑んでマサキに話す。
「私はそれを目指します」
「そうか。それでなんだな」
「暫くは仲間達と旅を続けますので」
「何か風来坊みたいだな」
「ははは、風来坊ですか」
「そんな感じだよな」
マサキはシュウの話を聞いて実際にそう思ったのだ。それで言ったのである。
「今の御前は」
「そうですね。ところでマサキ」
「何だよ」
「貴方はまたなのですか」
「そうニャ、またニャ」
「道に迷ってるニャ」
シロとクロがシュウのその問いに答える。
「全く。パトロールから帰ってただ自分の部屋に戻るだけだったニャ」
「それでこんなことになるニャ」
「ああ、それでしたら」
どうしたらいいか。シュウは話した。
「ここに止まっていればいいですよ」
「何だよ、それだけかよ」
「今ウェンディに連絡を入れます」
こうしてだ。携帯を出してウェンディに連絡を入れてだ。シュウがこの騒動を終わらせたのだった。
バンプレストオリジナル
イルムがリンと共にいてだ。彼女に尋ねていた。
「何か凄いことになったな」
「別の世界にも行き来できるようになったことか」
「ああ、それだよ」
まさにだ。そのことだった。
「それでジェス達もだな」
「そうだ。ここにいる」
「そうなのよ」
ジェスとパットがここで出て来て話す。
「そしてこちらの世界にもだ」
「よかったら来てね」
「知り合ったのも何かの縁だしな」
「そうそう」
ヘクトールとミーナも話す。
「だからこれからもな」
「宜しくね」
「これは長い付き合いになるな」
「そうですよね」
アーウィンとグレースもいる。
「それならお互いにだ」
「楽しくやりましょう」
「本当に賑やかになるな」
ここでまた言うイルムだった。
「まあ賑やかな方がいいしな」
「そうですね。それでは」
そうした話をしてだった。彼等は二つの世界を行き来してだ。楽しみそれぞれの世界を守るのだった。それが彼等の選択だった。
ギリアムはだ。リュウセイ達と共にいた。
それでだ。こう彼等に尋ねていた。
「そのままチームとしてか」
「はい、そうです」
「このままやっていきます」
アヤとライが彼に話す。
「SRXチームとして」
「五人で」
「そうか。それは何よりだ」
二人の話を聞いてだ。ギリアムも微笑む。そしてその彼にだ。
ヴィレッタがだ。尋ねてきた。
「それで貴官はどうするのだ」
「俺も同じだ」
「では軍に残ってか」
「そうして働いていく」
そうするというのだ。
「これからもだ」
「わかった。それならだ」
ヴィレッタはギリアムの話を聞いてだった。
そうしてだ。今度はだ。
リュウセイとマイを見てだ。こう話すのだった。
「これからもな」
「ああ、イングラム隊長の意志をついでな」
「やっていこう」
「そうだ。私達は一人ではない」
二人にまた言うヴィレッタだった。
「だからな」
「はい、それじゃあ」
「これからも」
こう話してだった。彼等は今絆を確め合ってだった。イングラムの意志と共に仲間達と共にいるのだった。
ゼブにセティ、ロフはだ。三人でいてだ。
そうしてだ。まずロフが話した。
「今まではな」
「そーーーだよな。へーーんに意地張ってな」
どうかとだ。ゼブも言う。
「おーーかしなことになーーってたな」
「我々ゾヴォーク自体がな」
「そうね。地球の言葉でゲストとインスペクターに別れて」
そのうえでだった。彼等は。
「長い間無意味な対立を続けてきたわね」
「だがそれも終わりだ」
ロフはセティにも話した。
「これからは我々も統一されてだ」
「門閥なーーんてのもなくなってな」
「本当の意味での銀河の平和の為にね」
「働いていこう」
「そーーーそーーー、へーーいわの為に」
「私達のことだけを考えずに」
その考えにだ。彼等も至ってだった。
そのうえでだ。未来を見ているのだった。
戦いが終わりクスハとブリットは二人でいてだ。
あの四霊のことを話していた。
「色々あったわね」
「最初は敵だったよな」
「ええ、けれど私達を認めてくれて」
そしてだ。それからだったのだ。
「一緒にずっと戦ってくれて」
「最後の最後までな」
「私忘れないわ」
クスハは笑顔で言った。
「超機人のこと」
「俺もだよ」
「これから私達お医者さんになるけれど」
それが二人の選んだ道だった。
「それでもね」
「ああ、ずっとな」
「忘れないでいましょう」
こう話してだ。彼等のことを忘れないのだった。
その二人のところにだ。彼等が来た。
「ああ、二人共そこにいたんだ」
「探したわよ」
まずはリョウトとリオが声をかける。
「何処に行ったのかって思ったけれど」
「ここだったのね」
「ああ、ちょっとな」
「少し思い出していたの」
「これまでのことだよな」
「そうよね。やっぱり」
今度はタスクとレオナが問う。
「色々あったからな」
「本当にね」
「まあ今はそういうことは忘れてね」
「お茶にしないか」
カーラとユウキもいる。
「今ユウキが淹れるから」
「皆で楽しもう」
「そうだな。それじゃあな」
「皆でな」
ブリットもクスハもそれに乗る。こうしてだ。
八人で紅茶を飲みながらだ。リョウトが言った。
「僕も進路が決まったよ」
「私達結婚するのよ」
リョウトとリオが明るい顔で話す。
「僕はパイロットを続けるんだ」
「私も。民間の会社で」
「二人同じ会社でね」
「働くことになったの」
「それで俺はな」
今度はタスクだった。
「ギャンブラーになるからな」
「ギャンブラーって」
「俺の夢だったんだよ」
こう驚くクスハに話す彼だった。
「で、ギャンブラーだけれどな」
「そうじゃないでしょ」
タスクにはレオナがすぐに突っ込みを入れた。
「タスクは私と一緒に軍に残るじゃない」
「ギャンブラーの方が格好いいだろ」
「何処がよ。素直に軍に残るって言えばいいのに」
「だから格好いいからよ」
「ギャンブルは破滅の元よ」
生真面目なレオナらしい言葉だった。
「だから絶対に駄目よ」
「ちぇっ、厳しいなあ」
二人がそんな話をしてだ。今度はだ。
カーラとユウキもだ。自分達のことを話す。
「アナハイム社でね」
「技術者、そしてテストパイロットになった」
「だからこれからはね」
「そこで会おう」
「そうか。皆もな」
「それぞれの道を歩きはじめてるのね」
ブリットとクスハは仲間達の話を聞いて述べた。
「じゃあこれからもな」
「集る時があったら」
「こうしてだ」
ユウキが二人に応えて言う。
「紅茶を飲もう」
「そうしようね」
最後にカーラが笑顔で言ってだった。それぞれの道を確かめ合うのだった。
ロバートはカークと話していた。
「これまでの技術はだな」
「そうだ。随時平和利用に転換していくことになった」
カークはこうロバートに話す。
「そう決まった」
「そうか。それはいいことだ」
「早速だ」
ケンゾウもここで二人に話す。
「SRX、そしてバンプレイオスの技術もだ」
「合体やトロニウムの技術が」
「それがですね」
「そして少しの超能力があればだ」
ケンゾウはこのことも話す。
「動かせる高性能のマシンもだ」
「それもですか」
「開発するのですか」
「これからは戦争よりもだ」
ケンゾウはさらに言う。
「そうした技術が必要になってくるからな」
「確かに。それでは」
「これからは」
二人もケンゾウの言葉に頷きだ。そうしてだった。
戦争に使われた技術をだ。平和利用に転換していくのだった。
キョウスケとエクセレンは。今は。
アルフィミィにだ。こう話していた。
「俺達はこのままだ」
「軍に残るわ」
「そう決めた」
「というか軍にしか居場所がないからね」
こうだ。アルフィミィに話すのである。
そしてだ。アルフィミィも言うのだった。
「わかりました。では私は」
「これからどうするんだ?」
「私達と一緒にいてくれるのかしら」
「はい」
アルフィミィはエクセレンの言葉にこくりと頷いた。
そしてだ。こう言うのだった。
「そうさせてもらいます」
「そうか。ではこれからもな」
「宜しくね」
二人も笑顔で彼女を迎え入れる。
そのうえでだ。こう言ったのだった。
「では今日はだ」
「テーマパークに行きましょう」
「遊びに行くのですか」
「ああ、一緒にな」
「楽しむわよ」
「わかりました」
アルフィミィも笑顔になった。そのうえで彼等は親子になって楽しむのだった。
ラミアとアクセルがゼンガー、そしてレーツェルと話していた。
「私達はこれからは」
「元の世界に戻る」
そうするというのだ。彼等は。
「そして私達の世界で生きる」
「既に立場も決まっている」
「立場。それは」
「君達は元の世界ではどうなるの?」
ゼンガーとレーツェルはすぐに二人に問うた。
「郡に戻るのか」
「シラカワ博士があちらの世界でそう手配したようだが」
「そうだ。あちらの世界では軍人としてだ」
「生きていく」
実際にそうだと答える二人だった。
「では。あちらの世界に来た時は」
「宜しくな」
「それはこちらも同じこと」
「それではだ」
二人もだ。笑顔になって言うのだった。
「我等はDCにおいてだ」
「ビアン総帥の真の意志を継いで宇宙に出る」
「そして宇宙の悪を倒していく」
「あくまで地球を拠点としているがな」
「そう。それでは」
「そちらもな」
「頑張らせてもらう」
「これからもな」
ゼンガーもレーツェルも微笑みだった。
互いに握手をしてだ。今は別れるのだった。
バンプレストオリジナル
ラウルとフィオナはだ。こんな話をしていた。
「中っていうと金がなかったけれどな」
「そうよね。ロンド=ベルに入るまでは」
「けれどそれが一変してな」
「今はこんなのだから」
「収入も増えたしな」
「家もできたし」
見れば二人は中々の家に住んでいる。そしてだ。
一緒にいるラージとミズホが笑顔で言うのだった。
「連邦軍の待遇も変わりましたし」
「前に比べてずっとよくなりましたね」
「ああ、それにな」
「家族も増えたしね」
ここで二人は彼等を見た。
ティス、ラリアー、デスピニスはだ。それぞれ言うのだった。
「まさか地球でも学校に通うなんてね」
「マクロスのシティだけじゃなかったんだ」
「地球にも学校が」
「当然だろ。人間がいるんだからな」
「学校はあるわよ」
三人にだ。ラウルとフィオナはこう話す。
「学費はちゃんと出るからな」
「それは安心してね」
「学費って言われてもわからないけれど」
「とにかく僕達は」
「ここでも学校に通うんですね」
「ああ、だからな」
「お勉強に励んでね」
こう言ってだ。笑顔でだ。
二人は三人とラージ達と一緒に学校に送りだ。それからだ。
「じゃあ俺達もな」
「仕事に行きましょう」
「はい、それでは今から」
「一緒に」
四人もだ。笑顔で軍に向かうのだった。彼等は家族になっていた。
ダイテツはクロガネの艦橋でだ。
テツヤ、そしてエイタに尋ねていた。
「今日もか」
「はい、出撃はありません」
「宇宙も平和になっています」
「そうか。それは何よりだ」
それを聞いてだ。ダイテツはまずはよしとした。
そのうえでだ。二人にこんなことを言った。
「では勤務時間までは配置につきだ」
「それが終わればですね」
「いつも通りですね」
「当直を残して全員帰宅だ」
そうしていいというのである。
「わかったな。それではだ」
「はい、わかりました」
「では今は」
「軍人が暇なのはいいことだ」
ダイテツはこんなことも言った。
「至ってな」
「そうですね。平和が一番です」
「本当に」
二人もそう応えてだ。今はだった。
クロガネの艦橋で平和に過ごしだ。日々を過ごしていた。
リーもだ。ハガネの艦橋においてだ。
部下達からだ。こう報告を受けていた。
「今日もです」
「予定はありません」
「ではだ」
その話を聞いてだ。リーは言った。
「三日後の訓練の為の出航以外はだな」
「急な災害でもない限りは」
「出航はありません」
「わかった」
そこまで聞いて頷いたリーだった。そしてだ。
今度はだ。部下達にこう話したのだった。
「では三日後の訓練から帰ればだ」
「艦長は休暇でしたね」
「それを取られていましたね」
「妹の結婚式だ」
微かにだ。唇を綻ばせての言葉だった。
「それに出なくてはならない」
「北京に戻られ」
「そしてですね」
「暫く指揮は副長に任せる」
仕事の引継ぎは忘れない。
「ではその間はだ」
「はい、それではです」
「その間はお任せ下さい」
「そうさせてもらう。それではだ」
こうしたことを話してだ。そのうえでだ。
部下達にだ。こんなことも話した。
「やはり軍人はだ」
「軍人は?」
「といいますと」
「仕事がないことが最高だな」
こう言うのだった。
「やはりな」
「あの、それはどうも」
「艦長のお言葉に聞こえませんが」
これまでの生真面目な軍人気質のリーを知っている者はだ。驚くしかない言葉だった。
それで言ったのだがそれに対してだ。リーはこう返した。
「私とて変わる」
「変わる、ですか」
「だからですか」
「そうだ。今の私はそう考えている」
また微かに笑って言うのだった。
「それだけ平和ということだからな」
「ではその平和を守ってですね」
「これからは」
「そうするべきだな」
こうした話をしながらだ。リーは今は穏やかにだ。勤務に就いていた。
レフィーナも軍に残っていた。そしてだ。
共にいるショーンとユンとお茶を飲みながら話をしていた。
「戦いが終わって」
「本当に穏やかになりましたね」
まずはショーンとユンが笑顔で言う。
「こうしてお茶を飲むのもです」
「前よりもずっと気持ちが楽です」
「そうですね。戦争中はやはり」
どういった飲み方になるのか。レフィーナは言うのだった。
「穏やかに飲めませんから」
「どうしても戦闘中の息抜きになります」
「こうして心から穏やかにという訳にはいきませんから」
「そうですね。ですが」
今は違っていた。それでだ。
レフィーナもだ。心から穏やかな顔になってだ。
紅茶を飲みだ。平和な時間を過ごしていた。
その中でだ。ふとユンに尋ねたのだった。
「それでユンちゃんは」
「私ですか?」
「最近麻雀に凝ってるそうね」
「他にも多くの方が興味を持たれてまして」
「確かマリュー艦長も?」
「はい、そうです」
笑顔で応えるユンだった。
「他にも私の知り合いの娘が一杯出ています」
「何か面白そうね」
「ミリアリアちゃんもはじめましたし」
「あら、それは豪華ね」
「全部で七十人位います。凄いですよ」
何故か麻雀の話もしてだ。穏やかな時間を過ごしているのだった。
ジャーダとガーネットは結婚した。そしてだ。
カチーナからだ。自宅でこんなことを言われていた。
「いきなり双子かよ」
「ああ、そうだよ」
「男の子と女の子ね」
二人も笑顔でカチーナの言葉に応えて言う。
「もうな。いきなりな」
「幸せが二倍よ」
「何か凄いですね」
ラッセルも笑顔で言う。
「戦いが終わってすぐにですし」
「何ていうかな。俺達もな」
「幸せが回ってきた幹事かしら」
「そうですね」
ラーダもいた。彼女は皆にカレーを出している。
そうしながらだ。こう言うのだった。
「これからはです。平和になり」
「多くの人がですね」
「幸せになるべきです」
ラッセルに対しても言うラーダだった。
「そしてこの平和が」
「ああ、ずっとな」
「続くようにね」
そのジャーダとガーネットが応える。
「俺達はこれからもな」
「軍にいるわ」
「あたしもだよ」
「僕もです」
軍に残るのはカチーナとラッセルもだった。
「まあガーネットも正式に復帰したらね」
「また一緒にやりましょう」
「勿論私もです」
ラーダも微笑んで言う。
「軍に残りますので」
「そうか。それで隊長は」
「誰なんだい?」
ジャーダとガーネットは微笑んで指揮官は誰かを尋ねた。
「やっぱりカチーナかい?」
「じゃあその時は宜しくね」
「いや、あたしじゃないさ指揮官は」
そのカチーナがそのことを否定する。
そしてだ。そこにカイが来て言う。
「俺が指揮官を務めることになった」
「へえ、大尉じゃなかったもう少佐か」
「少佐が指揮官なんだね」
「そうだ。ではこれからもな」
「ああ、こちらこそな」
「宜しくね」
彼等はカイの下でだ。軍人として未来の為に働くことになったのだった。
シャインはアラドとゼオラに尋ねていた。
「では皆さんは」
「ああ、まあ軍には残るけれどな」
「それでもね」
そのアラドとゼオラがシャインに話す。
「スクールの皆を探すよ」
「それでまた一緒に暮らせたらいいと思ってるわ」
「私も」
ラトゥーニもだった。
「二人と一緒に」
「私達だけが生き残っている筈がないから」
オウカもいた。
「だからね。皆を探すわ」
「そうですか。では及ばずながら」
シャインはここで四人に対して言った。
「私も協力させて下さい。その探す旅に」
「えっ、いいのかよ」
「シャインもなの!?」
「はい、私達は友達ですね」
シャインは微笑んで驚くアラドとゼオラに話す。
「ですから」
「そうしてくれるのなら有り難いけれどな」
「けれど。見つかるかどうかわからないのに」
「いえ、希望は必ずあります」
シャインは微笑みのまま再び言う。
「ですから私も」
「そう、それなら」
「御願いするわ」
ラトゥーニとオウカはシャインのその気持ちを汲み取ってだった。
その言葉と心を受け入れた。そうしてだった。
「私達五人で」
「他の皆を探しましょう」
二人がこう言うとだった。アラドとゼオラもだった。
「じゃあシャインも」
「御願いするわね」
こうしてだ。彼等は五人になった。その中でだ。
アラドはだ。ふと言った。
「ただ。クォヴレーがな」
「あの戦いの後行方が知れないけれど」
「まさかな。イングラム少佐みたいに」
「番人になったのかしら」
ふとだ。彼のことも思うのだった。彼のことは忘れていなかった。
アイビスは今スレイ達と共にいた。そうしてだ。
今まさにだ。銀河に旅立とうとしていたのだった。
「じゃあ行こうか」
「ええ、私達の願いの」
「銀河への旅にだ」
「いよいよはじまるんだね」
アイビスは微笑みツグミとスレイに言った。
「あたし達の夢がね」
「そうよ。長かったけれど」
「いよいよだ」
「では三人共」
フィリオが管制室から三人に言う。
「長いお別れになるが」
「ああ、それじゃあね」
「今から」
「行って来ます」
「また会おう」
フィリオは妹達にこう告げた。そうしてだ。三人の旅立ちを見送るのだった。
エピローグ6 完
2011・8・3
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