| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第百七十二話 忌み嫌われる者達

                第百七十二話 忌み嫌われる者達
「そうか、ゴステロがか」
「はい」
「そして参加戦力の全てがです」
「わかった」
ル=カインは戦艦の艦橋で部下達の報告を聞いていた。不遜な態度で司令の椅子に座りそのうえで彼等の報告を聞いているのである。
「それではだ」
「どうされますか?それで」
「これからは」
「マーグ司令から出撃命令が出ている」
彼はこう部下達に告げた。
「わかるな」
「はい、それでは」
「すぐに」
「セダンを攻略する」
彼は言った。
「ロンド=ベルの本拠地をだ」
「わかりました」
「それではこれより」
「全軍セダンに向かう」
彼はまた言った。
「それでわかったな」
「それで司令」
「そのロンド=ベルですが」
「どうかしたというのか」
「以前よりかなり戦力を増強させています」
「未確認のマシンもあります」
それを聞いてもだった。ル=カインはこう返しただけであった。
「所詮地球のものだ」
「地球のですか」
「蛮人のものなぞ大したことはない」
こうした意味で彼もグラドス人であった。
「気にするまでもない」
「ではセダンにはこのまま」
「向かわれるのですね」
「そして攻略する」
造作もないといった様子であった。
「それでいいな」
「ではこのまま」
「向かいます」
こうしてル=カイン率いるグラドス軍はセダンに向かった。だが彼等の動きはすぐに察されセダンに来た時にはもうロンド=ベルが展開していた。
「何だと!?気付いていたというのか」
「馬鹿か御前等」
驚く彼等に言い返したのはアポロだった。
「俺達だって既にわかってるんだよ」
「わかっているというのか!?」
「野蛮な地球人が我等の動きを」
「当たり前だ、そこまで派手に動けばな」
「嫌でもわかる」
シリウスも言う。
「それがわからないというのならだ」
「相手を馬鹿にし過ぎじゃないの?」
シルヴィアはそこを指摘した。
「誰だってわかるわよ」
「くっ、おのれ」
「我等に対して」
「さて、それじゃあな」
「やってやるわよ」
ギュネイとクェスが言う。
「この連中を見てると何かな」
「嫌なプレッシャーを感じるから」
クェスはそれを感じていた。
「何、この連中からいつも感じるプレッシャーは」
「相手を見下し自分達だけが優れていると思ってるんだ」
アムロがそのクェスに述べた。
「だからだ、この高圧的で空虚なプレッシャーは」
「空虚なプレッシャー」
「奴等は所詮その程度だ」
アムロはグラドス人達をそう看破した。
「いいな、それではだ」
「ええ、倒すわ」
彼女もまたグラドス人への嫌悪感を持っていたのだった。
「この連中だけは」
「じゃあ行くぞ」
「全軍迎撃用意だ」
クワトロも言う。
「いいな」
「よし、来い!」
「叩き潰してやるわよ!」
ロンド=ベルの者達は一斉に彼等を挑発する声を出した。
「ここで潰してやる!」
「一機残らずね!」
「おのれ!」
「我々を愚弄するか!」
そしてそのプライド故に激昂する彼等だった。そうしてだった。
全軍で向かう。だがそれはあまりにも愚かだった。
すぐにロンド=ベルの反撃を受ける。その反撃でいきなりかなりの損害を出した。
「喰らえ!」
「ぐはっ!」
ギュネイはそのビームサーベルで接近してきた敵機の首を刎ねた。そのうえで返す刀でその首を唐竹割りにしたのだった。それでそのマシンは爆発した。
次にファンネルを出す。これも首を的確に狙っていた。
「弱点がわかってるからな。どうってことはないんだよ!」
「そうよ!そのコクピットを潰せば!」
クェスも同じ様に敵を倒している。
「どうってことないのよ!」
「逃がさねえからな!」
彼等はそのまま倒していく。そこには何の容赦もない。
ロンド=ベルの迎撃に遭いグラドス軍は進撃を止められた。そしてだった。
「右に!」
「どうした!」
「ゲストです!」
彼等が来たのだった。
「その彼等が来ました!」
「くっ、ここでか!」
「来たのか!」
「あーーーら、グラドス軍じゃなーーーーいの」
ゼブはその彼等を見て言った。
「それじゃーーーー、あいつ等からだな」
「そうね。グラドス軍は」
セティもいた。ゼブの言葉に応える。
「放っておいたらゲストにも攻撃してくるから」
「そうなったらあーーーれさ」
ゼブの言葉は相変わらず間延びしたものだった。
「関係なーーい人までーーーーあれさ」
「そうよ。だから」
セティの考えも決まっていた。
「まずはゲストよ」
「はい、それでは」
「まずはグラドスを」
本来はセダン攻略に来たのだがそれよりもまずグラドス攻撃に向かう彼等だった。グラドス軍は右からも派手な攻撃を受けたのだった。
「くっ、ロンド=ベルだけじゃないのか!」
「ゲストまでか!」
「まずいぞこれは!」
しかもであった。それで終わりではなかった。
今度は後ろであった。そこからは。
「今度はインスペクターです!」
「奴等まで!」
「今度はそちらか」
ル=カインはそれを聞いて思わず歯噛みした。
「しかも後ろからか」
「どうします?後ろからも」
「三方から来ましたけれど」
「戦う」
しかしだった。彼は退こうとはしなかった。
こう言って戦い続ける。だが。
「うわあっ!」
「た、助けてくれーーーーーーーっ!」
インスペクターからの攻撃を受けてだ。その攻撃で倒されるのだった。
「グラドス軍を先に叩く」
「ああ、それがいいな」
メキボスはヴィガジの横にいて彼の言葉に頷いていた。
「あの者達にはかつて多くの同胞達を殺されている」
「野蛮人とか言ってくれてな」
とかく各地でそうしたことを繰り返している彼等だった。
「その仇でもある」
「そういうことだな」
彼等もまたグラドスに怨みと嫌悪を抱いていた。だからであった。
そのまま攻撃を仕掛ける。容赦ない攻撃をだ。
グラドス軍は三方から攻撃を受けていく。それでだった。
彼等はその数を大きく減らしていく。とりわけロンド=ベルの攻撃が激しかった。
「こいつ等だけはだ!」
「倒す!」
「許さないわよ!」
「ひ、ひいいいっ!」
「命だけは!」
「ふざけるな!」
今彼等に叫んだのはマシュマーだった。
「御前達はそう言って命乞いをする武器を持たない者達を助けたことがあるか!」
「な、何っ!」
「それは!」
「そうだ、ないな!」
それはもうわかっていたマシュマーだった。
「だからだ、このマシュマー=セロ!」
彼等の前に立っての言葉である。
「ここで貴様等を成敗する!」
「う、うわああああああ!」
彼もまた次々に彼等を葬っていく。まさに鬼神であった。
そのマシュマーにだ。ゴットンが声をかけてきた。
「あの、マシュマー様」
「どうした、ゴットン」
「また凄く熱くなってますけれど」
「ゴットン、わかっている筈だ」
その彼に対して告げた言葉だった。
「私が戦うのはだ」
「あくまで武器を持っている相手だけですね」
「そうだ、それだけだ」
これがマシュマー=セロという男だった。
「武器を持たない者に振るう剣はない」
「じゃあグラドス人は」
「許せん!」
これもなのだった。
「絶対にだ!」
「はい、それじゃあ」
「倒す!」
言葉は強かった。
「何があろうともだ!」
「わかりましたよ、それじゃあ」
「わかっただと?」
「ええ、わかりましたよ」
微笑んでマシュマーに言ってきたのである。
「そういうことならですね」
「一体何をわかったというのだ?」
「私はずっとマシュマー様と一緒にいたじゃないですか」
「それはそうだが」
「ですからそれでなんですよ」
こう言うのである。
「マシュマー様の御考えがですよ」
「ではどうするというのだ?」
「私もですね。こういう手合いは嫌いなんですよ」
「グラドスはか」
「仮にも軍人ですから」
彼にもその誇りはあるのだった。
「ですから。一般市民を攻撃するような連中はね」
「許せぬのだな」
「そういうことです。じゃあマシュマー様」
「うむ、ゴットン」
「やってやりましょう」
ゴットンからの言葉であった。
「一気に」
「そうだ。それではだ」
こうして彼等も派手に攻撃を仕掛けるのだった。
グラドス軍は最早戦力と呼べる状況ですらなくなっていた。
「お、おいこのままじゃ」
「ああ、本当に」
「消滅してしまうぞ」
将兵の中に危機感がこれ以上はない程に満ちていた。
「全軍」
「どうすれば」
「うろたえる必要はない」
しかしル=カインはその中でも冷静だった。
「確かに我が軍は危機的な状況にある」
「ですから今」
「どうすれば」
「それならば撤退するだけだ」
素っ気無く言うのであった。
「それだけだ」
「では司令、ここは」
「一体どの様にして」
「残っている艦に告ぐ!」
その指示が強いものになった。
「このまま無人機を出すのだ」
「無人機をですか」
「そうだ、そして彼等を三方に出しだ」
「そのうえで撤退するのですね」
「後に機雷も出す」
それもだというのである。
「わかったな。それでだ」
「はい、わかりました」
「それでは」
こうしてル=カインの指示のまま無人機と機雷を放った。そしてそれを楯にして彼等から見て左手に撤退していき難を逃れたのだった。
「くっ、あいつ等逃げたか!」
「せこい手を使う!」
「ここで殲滅するつもりだったが」
ロンド=ベルだけでなくゲストもインスペクターも今の彼等に歯噛みした。
「おのれ、しかしだ」
「今度会ったその時は」
「倒してやる!」
それでもこの気持ちは変わらなかった。そうしてだ。
ル=カインもまた。旗艦の中で歯噛みしていた。そうして部下達に問うていた。
「戦力はどれだけ残っている」
「はい」
「出撃時の二割程度です」
周りの部下達がこう答えた。
「それ以外はです」
「一機も」
「そうか」
それを聞いて静かに応えるル=カインだった。
「それだけか」
「司令、ですが」
「まだ戦力はあります」
部下達はその彼に対して慰めの言葉をかけた。
「ですから次に」
「また戦いましょう」
「わかっている。しかしだ」
それでも言うル=カインだった。
「あの者達は決して許しはしない」
「ロンド=ベルだけでなく」
「ゲストもインスペクターも」
「我等グラドス人に逆らう者は誰であろうがだ」
彼もまたこうした意味においてゴステロ達と同じ人種であった。
「滅ぼしてくれる」
「では司令。次こそは」
「そうしましょう」
こう話をしながら撤退する彼等だった。そうしてセダンでは。
無人機も機雷も瞬く間に破壊された。そのうえで三つ巴の戦いに入っていた。
「さーーーて、どっちを先に倒そーーーーかね」
「見て、ゼブ」
ここでセティが彼に声をかけた。
「インスペクターだけれど」
「ありゃ、ガルガウにグレイターキン」
その二機に気付いたのである。
「メキちゃんいーーーるのね」
「そうね、彼ね」
セティもそのグレイターキンを再び見て言う。
「来ているわ」
「こりゃどーーーしたものかね」
「やっぱり戦いにくい?」
またゼブに問うセティだった。
「今は」
「べーーつに。戦いだしな」
「そう。だったらいいけれど」
「しかしセティよーーーーお」
今度はゼブの方から問うてきた。
「どーーう思う?」
「どうって?」
「この戦いのことだよ」
そのことを問うてきたのである。
「どうなーーーのかね、この戦いって」
「ゼゼーナン司令は彼等を野蛮人だっていうけれど」
「そーーーか?」
「私はそうは思わないわ」
自分の意見を言うのだった。
「そうはね」
「何だ、御前もかーーーよ」
それを聞いてこう返したゼブだった。
「俺もな、そーーれはな」
「ゼブ、貴方もなのね」
「野蛮人じゃねーーーな」
彼もそう見ているのだった。
「地球人はな」
「確かに戦いは多いわ」
セティはそれは認識していた。
「そして戦闘力も突出しているわ」
「そーーーだな」
「けれど」
しかし、なのだ。
「彼等は彼等として高度な文明を持っているし」
「洗練されてもいーーーるぜ」
「そして」
さらに言うセティだった。
「彼等はそれだけではなくて」
「そーーーだな」
「平和も見ているわ」
「ロフもそれはわかってーーーるみたーーーいんだな」
「ただ」
しかしなのだった。ここで言うセティだった。
「ゼゼーナン司令はね」
「しーーかたないさ。あの人ーーーーはよ」
ゼブの声がやや曇ってきていた。
「名門の生まれだーーーしな」
「そうね。それに」
それはよく知っているセティだった。
「今はゲスト太陽系派遣軍の総司令官だから」
「そーーーれでセティーーーよ」
「何っ、今度は」
「あーーーの司令そろーーーそろ来られるんだよな」
「そうよ、地球にね」
セティはまたゼブに答えた。
「来られるわ」
「わーーーかったーーーー」
そこまで聞いて頷いたゼブだった。そうして。
「ほんじゃーーーまーーーー、こーーーの戦いは」
「セダンの攻略を目指してね」
こうしてロンド=ベルへの攻撃を続ける。だがインスペクターも入り混戦になっていた。
「まずいな」
「ああ、そうだな」
メキボスの言葉に頷くヴィガジだった。
「この状況はだ」
「敵はロンド=ベルだけじゃない」
メキボスも前線を見ていた。
「ゲストもいるからな」
「ゲストをどうするかだが」
「このままじゃ混戦が続いて無駄な損害を出すぞ」
「しかしだ」
ここでヴィガジの顔が苦いものになった。
「今ここでどちらかを叩けばだ」
「そうだ。もう一方にやられる」
「今は両方を相手にしないといけないが」
「だがな」
メキボスの顔は暗いものになる一方だった。
「ここは戦うしかない」
「わかっている。それではだ」
「御前も前線に出るんだな」
「そうだ。御前はどうする?」
「俺は暫くここで見させてもらう」
出ようとしないのだった。
「ゼブもいるしな」
「ふん、やはり気になるか」
「気にならないといえば嘘になる」
それは否定しない彼だった。
「しかしだ」
「必要とあらばだな」
「そういうことだ。だから安心してくれ」
「わかった。それではだ」
「うむ」
こうしてヴィガジだけ前線に出る。そうして戦う。
ヴィガジの参戦でインスペクターはそのまま勢いに乗った。しかしであった。
「よし、ガルガウだ!」
「あいつは俺が!」
「私も!」
アラドとゼオラが向かう。そうしてだった。
その二機で左右からガルガウに襲い掛かる。
まずはゼオラがライフルを放つ。そこにアラドが突っ込む。
「よし、これで!」
「いけるわ、アラド!」
二人で言い合い攻撃にかかる。そうしてだった。
「よし、これならだ!」
「ええ!」
二人の攻撃が炸裂した。それはガルガウといえど無事では済まなかった。
「ぐっ、これは」
「よし、これなら!」
「どうかしら!」
「おのれ、地球人達め」
苦い顔でその二人を見据えながらの言葉だった。
「この私にダメージを」
「もう一撃だ!」
「行くわよ!」
「どうやらこれまでの様だな」
こう言ってであった。
ヴィガジは撤退しようとする。そこでメキボスが言った。
「これでいいんだな」
「俺だけの問題ではない」
確かにガルガウのダメージがその理由だった。
「しかしだ」
「そうだな。軍全体がだな」
「損害を受け過ぎた」
見ればその数はかなり減ってしまっていた。
「これ以上の戦闘は無駄な損害を出すだけだ」
「では下がろう」
「うむ、これではだ」
このまま撤退に入るインスペクターだった。そしてゲストも撤退する彼等を見てだ。
「そんじゃーーーーまあこれで」
「撤退ね」
「そーーーだな」
二人はこう話し合う。
「潮時だーーーな」
「帰りましょう。損害が馬鹿にならないわ」
こうしてゲストも撤退した。ロンド=ベルはセダンの防衛戦を勝ち抜いたのだった。
「勝ったけれど」
「まあ何だな」
「そうね」
ここで彼等は話すのだった。
「グラドス軍ってのは」
「随分と嫌われているっていうか」
「憎まれてるのね」
それがわかったのである。
「ゲストやインスペクターにまで」
「あそこまで攻撃を受けるなんて」
「他人を馬鹿にしているとその他人からしっぺ返しを受けるんだよ」
ここで万丈が言った。
「だからね」
「だからか」
「それであいつ等は」
「それがわかっていないからああなるってことさ」
彼の言葉は軽いが冷たいものであった。
「それがだよ」
「そうなの。それで」
「グラドスは」
「彼等に未来はないんだ」
エイジが言った。
「あのままだとグラドスは」
「そうだな。碌なことにならないな」
「間違いなくね」
デビッドとロアンが彼に応える。
「ああして憎まれていると」
「最後は」
「自業自得なんだがね」
ここでキャラはこんなことを口にした。
「所詮は」
「ああ、そうだな」
「それはな」
そして彼女の言葉にヤザンとジェリドが頷く。
「あそこまでやればな」
「因果応報ってことだな」
「そういうことだね。それじゃあ今は」
ライラが言ってきた。
「戻るか、基地に」
「今回は楽だな」
カクリコンは至って冷静だった。
「すぐ側だからな」
「迎撃戦はこうした時楽だな」
「全くだ」
これはラムサスとダンケルの意見である。
「次もそういきたいが」
「そうそう上手くはいかないだろうがな」
「次の戦いは」
マウアーはそのことを考えた。
「果たして何処なのかしらね」
「そろそろゲストやインスペクターと決着をつけたいところだな」
今言ったのはイムルである。
「あの連中とな」
「そうか、どちらかとか」
「いや、両方だ」
リンの言葉にはこう返した。
「確かあれだったな。ゲストの基地は火星にあったよな」
「そうだ」
「そしてインスペクターが月だったな」
このことが確認される。
「またあちこち行くことになるんだな」
「ではまたボゾンジャンプを使いますか?」
ユリカがそれを問うてきた。
「その際は私がやらせてもらいましが」
「いえ、それは大丈夫です」
ここでルリが彼女を止めた。
「今回はこのままで」
「いけるんですね」
「はい、大丈夫です」
こう言うのであった。
「急ぐ必要もありません」
「急がなくてもいけるっていうかよ」
「はい、そうです」
まさにそうだとジェリドに答える。
「ですから御安心下さい」
「そういった状況ってことか」
「月を攻めそして火星に向かい」
既にルりの頭の中ではこれからのことが動いていたのだ。
「そのうえで、です」
「バルマーを叩く」
「そうするってことね」
「その手順を間違えなければ焦ることはありません」
こう皆に告げてだ。セダンの基地の中に戻る。そのうえでまた休む彼等だった。

第百七十二話完

2009・12・10  
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧