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自由の灯り

作者:光龍牙
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第二話

 
前書き
自由の灯りの第二話です

あまり間違えないよう頑張ります!
 

 
日が沈み徐々に辺りが暗くなるなか、ディアとカノンノは船の到着を待っていた。

「船、まだかな~」
「う~ん・・・そろそろ到着するはずだけど・・・あ!来たよ!」

カノンノが空に向かって指を指すと、その先には巨大な船がこちらに向かってきていた。

「あれが、カノンノが所属してるギルドの船?」
「うん!バンエルティア号っていうんだ」

バンエルティア号が着陸すると、カノンノに「行こ!」と言われディアはカノンノの後ろについていき、ホールの中に進む。
ホールに入ると、青髪の女性が居てカノンノとディアに気付き、微笑みながら女性はカノンノに話しかけた。

「お帰りなさい、カノンノ。後ろに居る彼は誰かしら?」
「ただいま、アンジュさん。彼とはルバーブ連山で出会ったんです、記憶喪失でいく宛がないのでアドリビトムで働きたいそうです」
「ディア・ブライトです。よろしくお願いします」

ディアはペコリと頭を下げ自己紹介すると、女性はアンジュ・セレーナと名乗り「よろしく」と言うと、しばらく考え込む。

「う~ん、加入希望か~とりあえず今日はもう出掛けられないし、明日入隊試験について説明するわ、今日はゆっくり休んで」

アンジュに言われディアは頷くと、カノンノに「お腹減ったし食堂に行こ」と言われ、ディアはカノンノに従い食堂に向かう。
食堂に向かう最中、ディアとカノンノは黄色い髪でマフラーを着けた少年と隣で歩く、栗色の髪の色をした少女に出会いディアは自己紹介する。

「初めまして、僕はディア、ディア・ブライトだよ、よろしく」
「あ・・・その、えっと、ぼ・・僕はエミル・キャスタニエです」
「もう!エミル!そんなにおどおどしてたら相手だって困っちゃうでしょ、私はマルタ・ルアルディよろしく」

マルタは自己紹介が終わるとそのままエミルの腕に抱きつき、エミルは顔を真っ赤にする。

「マ・・マルタ!恥ずかしいよ///」
「え~~いいじゃない、エミルは私の王子様で婚約者なんだし」

エミルはマルタを離そうとするがマルタは離れようとせずそれを見ていたディアがカノンノに婚約者の意味を聞いていて説明が終えるとエミルに一言。

「それじゃ、二人は結婚するの?」
「違いますから!婚約者じゃないです!」

エミルはディアを10分間説得するとディアは納得しエミルに「そんなに固くならない」でと言いエミルとマルタと別れると、カノンノと食堂に向かう。
食堂に着きディアとカノンノは中に入ると、金髪でロングヘアーの女性とヌイグルミくらいの大きさの生き物と食事をしている、白髪の少年、薄黄色髪の少女、金髪で背中辺りまで髪を伸ばしている少年と黒髪でショートヘアーの少女がおり、生き物がディアとカノンノに気付き話しかけてきた。

「お帰りなさいませ、お嬢様。そちらの方はどちら様ですか?」
「ただいま、ロックス。彼はディア、ルバーブ連山で出会ったんだ」
「そうでしたか、初めまして、私はロックスプリングスと申します、ロックスとお呼びください」

ロックスは笑顔で話しかけるとディアも自己紹介をし、カノンノに椅子に座るよう言われ椅子に座る。
椅子に座ると食事をしていたメンバーに話しかけられ、ディアは自己紹介を始める。

「初めまして、僕はディア、ディア・ブライトです、よろしくお願いします」
「俺はセネル・クーリッジだ、よろしく」
「私はシャーリィ・フェンネスです、よろしくお願いします」
「俺はスタン、スタン・エルロン、入隊希望か?」
「ちょっとスカタン!あたしの紹介がまだでしょ、あたしはルーティ・カトレットよろしく」

ディアたちは挨拶を済ませるとカノンノが事情を説明し、スタンが驚きながらディアに話しかけた。

「えぇ!ディアは記憶喪失なのか!?」
「うん、何にも覚えてなくて、名前もカノンノに決めてもらったんだ」

ディアは話終えると、スタンは「俺にできることがあるなら何でも相談してくれ」と言いディアはお礼を言うと、キッチンにいた女性が料理を運んできた。

「初めまして、私はクレアと言います、よろしくお願いしますディアさん」
「よろしくお願いします、すごく美味しそうですね」

ディアはテーブルに置かれた、マーボカレーを見るとカノンノがロックスとクレアは料理上手だと説明し、マーボカレーを食べ始めた。
ディアもカノンノに続き、渡してもらったスプーンでマーボカレーを食べると口の中にカレーの美味しさと辛さが広がった。

「うわぁ・・すごく美味しい」
「でしょ、二人が作る料理はすごく美味しいよ」
「二人とも、ご飯を食べる前にいただきますを言わないと駄目ですよ」

ロックスに怒られ二人は「いただきます」と言い再びマーボカレーを食べ始めた。
30分後、マーボカレーを食べ終えたディアとカノンノはお風呂に入り、ディアは甲板で寝ると言い出し、カノンノが慌てて説得する。

「本当に甲板で寝ちゃうの!風邪ひいちゃうよ」
「大丈夫だよ、それに外の方が気持ちいいだろうし、あまり迷惑をかけたくないし」
「でも、アンジュさんに部屋を用意してもらおうよ、外は寒いだろうし」

それでもディアは断りカノンノを部屋まで送ると、アンジュが居るホールに向かった。
ホールに着くとアンジュがディアに気付き話しかけてきた。

「あら?ディア君、どうしたの、もう10時だよ」
「えっと、魔術?でしたっけ?それに関係してる本を一冊貸して欲しいんですけど」
「魔術の本?それならちょうど一冊使ってない本があるよ、待っててすぐ持ってくるから」

アンジュが自分の部屋に戻り、ディアはアンジュの帰りを待っていると、アンジュが『魔術の基本~初心者~』と書かれた本を持ってきてディアに渡すと、ディアはお礼を言い、甲板に向かった。

「う~ん、やっぱり複雑だな~とりあえずファイアボールとライトニング時間があったらもう一つ練習しよう、絶対合格するぞ」

ディアは拳をグッと握り、一人で魔術の練習を始めた。








次の日

朝7時にカノンノは目を覚まし、ディアが居る甲板に向かう。
甲板に着くと髪の毛がボサっと上がってまだ起きたばかりのディアを発見した。

「おはよう、ディア」
「お~は~よう、カノンノ・・・」

まだ眠そうに目を擦り、欠伸をするディアを連れ二人はホールに向かう。
アンジュがディアの寝癖を見て驚いていたが、すぐに落ち着き、ディアに三枚の紙と一つの袋を渡す。

「これなんですか?」

ディアはまだ完全に開いてない目で紙を見ていると、アンジュが説明した。

「入隊試験の紙よ、これからあなたには三つの依頼を受けてもらい、クリアしてもらいます、全部クリアできたら合格だよ」

入隊試験と聞いたらディアの目は完全に覚め、アンジュの説明をしっかり聞いていた。
アンジュは説明を終えると、ディアに質問した。

「それじゃ、あなたのパートナーを選んで、このギルドのメンバーなら誰でもいいよ」
「う~ん・・・カノンノ一緒に来てくれない?」
「勿論いいよ」
「パートナーは決まったね、あなたのために必要な装備と道具はこの袋にいれたから持っていて」

ディアはアンジュにお礼を言い、袋の中身を見ると、レイピア二本とトレンチコート、アップルグミとオレンジグミがそれぞれ五つ入っていた。
ディアが装備を変えている最中にバンエルティア号は目的地のコンフェイト大森林に向かう。
コンフェイト大森林に着陸すると装備を変えたディアはカノンノを連れバンエルティア号を降り森の中に進む。

「頑張ろうね!ディア!
「うん!絶対合格するんだ!」








続く






 
 

 
後書き
やっと第二話を書き下ろしました

まだまだですが見ている方にはこれからもよろしくお願いします 
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