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ハヤテと泉が幼馴染!?

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第10話

 
前書き
久々更新です。 

 



「「………………はっ?」」



「いやいやいや、急に何言ってるんや? 伊澄さん?」
 私とハヤ太くんが呆けている内に、一番速く咲夜ちゃんがツッこみを入れる。
「言ったままの意味よ、咲夜。ハヤテさまたちの記憶は、封印もしくは封じられています」
「いやいや、それじゃあ分からへんわ。ちゃんと説明をしてや? 伊澄さん」
「わかっているわ。ハヤテさま……記憶の事には、私の勘では白皇の理事長も関っていると思います」
「アーたんが!? どうしてですか!?」

「よく分かりませんが、GWの時と同じような力をお二人から感じました」
「GW(ゴールデンウィーク)?」
 私は伊澄ちゃんが何を言っているのかよく分からなかった。
 そこに咲夜ちゃんが、
「なんや、そういえば瀬川さんは知らんかったんやったな。あんな~、あのGWにな……」



~~~~15分後~~~~


「へ~、そんな事があったんだ! 確かにあの夜、変な人みたいのがいっぱいいたな~って思ってたけど……あ! ごめんね、話を止めて説明してくれて」
「いえいえ、大丈夫ですよ。瀬川さん」
 ハヤ太くんがニコやかに私にそう言ってから、
「それでは伊澄さん続きを…」
 ハヤ太くんに言われて、再び伊澄ちゃんに話を進めてもらった。

「はい……では話に戻りますが、ハヤテさま達が初めて会ったのはいつですか?」
「えっと……確か、白皇にお嬢様の荷物を取りに行った時が初めてだったはずです」
「私がハヤ太くんを初めて見たのは、ナギちゃんのお弁当がどうたら~って、桂ちゃんと言い争っていたときだね」
「え!? そうだったんですか!」
「うん♪ とっても面白かったよ、ハヤ太くん♪」

「そうですか……」
「えっと、伊澄ちゃん? これが何か問題あるの?」
 私が少し困った顔をしている伊澄ちゃんに聞いてみた。
 すると、(しばら)くした後に、
「いえ……今、お二人の記憶を封じている力の新しさ? とでも言いましょうか……そういったものを感じたのですが、それが1年くらい前にかけられています」
 と詳しく説明してくれた。

 あれ? 1年くらい前ってことは、ハヤ太くん白皇にきてないんじゃ…

「あの~、伊澄さん。僕が白皇に入ってから1年も経ってないんですが……」
 私が疑問に思ったことを素早く、ハヤ太くんが伊澄ちゃんに聞く。

「はい。そうですね」
「なんや、伊澄さん。力を感じ間違えたんか?」
「いいえ、それはないわ」
 咲夜ちゃんの言葉に首を横に振って否定する伊澄ちゃん。

「てっ……ことは、それって…」
 私が思った事を言おうとしたら、伊澄ちゃんが私の言おうとした事を私より速く言った。



「はい。お二人はもっと前にお会いした事があるはずです」



「「「……………」」」



 伊澄ちゃんの言葉に、今度はそこにいる誰もが疑問の声もあげなかった。



~~~~~~~~~~



「みなさん、どうしたんですか?」
 私たちが全員黙ってしまって、伊澄ちゃんが不思議そうに聞いて来る。
「あ~、いえ大丈夫です……ちょっと状況を確認していただけですから」
「そうなんですか?」
 ハヤ太くんの返事に「良く分からない」と言いたそうな顔で伊澄ちゃんは、首をかしげていた。

「まぁ、それよりもハヤテさま……話に戻ってもよろしいですか?」
「え!? あ、はい!!」
「それでは……」
 伊澄ちゃんが真面目な顔に戻ってハヤ太くんに聞き、ハヤ太くんが慌てて返事をする。

「お二人とも最近記憶があいまい、または忘れているなど感じた事は……?」
 と、伊澄ちゃんは私が最近感じている事を的確に聞いてきた。
「……あるよ」「……あります」
 私とハヤ太くんは同時といえるほどのタイミングで答える。

「そうですか……なら、さきに言っておきます。お二人の記憶は、過去に何があったのか分かりませんが、思い出すのは危険なものか分かりませんが、何かが起きるのは確かです。それだけは力の感じにより分かります」

「え!? なら、思い出さないほうがいいって事かいな!」
 伊澄ちゃんの言葉に咲夜ちゃんが聞き返す。

「ええ……でも、ハヤテさまたちが思い出したいのであれば力になってあげたいと……そう思っています」
「伊澄ちゃん……ありがとね」
「ええ、ありがとうございます。伊澄さん」
 とても優しい伊澄ちゃんに、私とハヤ太くんは心からとお礼を言った。

「いえ、良いんですよ。……ただ、お二人の記憶が戻ってきてるのを感じて、何者かに襲われるかもしれません……」
「えっ!? どうして!?」

 なんで記憶が戻るだけで……

「いえ、これはただのカンです。……でも、記憶が戻って欲しくない人は必ずいるでしょう……」
 私は伊澄ちゃんの話を聞いて愕然となる。

 私たちの記憶って、いったい……

「ホンマに覚えてないんか? 昔あったような気がするーとか」
 咲夜ちゃんが私がボーとしている間に私に聞いてきた。
「え!? あ、うん。え~と、ない…かな…………あ!」
「え! あるんですか!? 瀬川さん!」
「え~と……///」

 どうしよ~…// 言っても良いのかな~?///

「どうなんですか、瀬川さん?」
 ハヤ太くんがより聞いてきたので、私はハヤ太くん以外に聞こえないようにハヤ太くんに近ずいて、ハヤ太くんにしか聞こえないようハヤ太くんの耳元で言った。

「あのね……前に言ったキスの相手でよく遊んでたと思う人が、ハヤ太くんに似ていたような気がするんだよね///」
「へっ? ……それって、気のせいじゃないですか?」
「も~、ほんとなんだよ~//」
「う~ん、少なくとも僕には無い……」
 ハヤ太くんはだんだん困った顔になって、

「あれ? もしかして、あの子……」
「お二人とも、少しは心当(こころあ)たりがあるようですね」
 ハヤ太くんと話していると、伊澄ちゃんが私たちに聞いてきた。

「ええ。もしかしたら……かもしれませんけど…」
「なら、確かめてみますか?」
「え!?」
「どうやって……?」
 私とハヤ太くんの疑問に答えず伊澄ちゃんは後ろを向き、
「付いてきて下さい」
 と、私たちに言ってきた。


 それから私は、訳も分からずに伊澄ちゃんの後に付いて行くことになった。



 ちなみに普通なら5分のしないであろう距離の部屋に、伊澄ちゃんは30分かかって着いた。





 
 

 
後書き
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