ソードアート・オンライン~ニ人目の双剣使い~
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報告と漫談
前書き
今回は短いですけど……
キリト、アスナとわかれた俺はシリカとリズベットのもとに行った。あらかじめ、メッセージを送っておいたので二人は四十八層主住区<<リンダース>>にある鍛冶屋、<<リズベット武具店>>で待っていた
「んで?何があったの?」
俺は今回の事件について簡単に説明した
「なるほど……クラディールとかいうやつ、いやな奴ね」
「大変だったんですね」
「感想は何でもいいがな。リズ、研いでくれないか?」
「了解。百コルね」
俺が百コル銀貨を指で弾いて渡すと仕事場にリズベットは引っ込んだ
「リンさん」
「ん?」
「キリトさんとアスナさんって……」
「今頃結婚してんじゃね?」
「ぶっ」
乙女にあるまじき音をたて吹き出すシリカ
「ま、あいつらはお似合いだったからな。シリカとリズには悪いが応援してたからな」
「うう〜……」
涙目。小動物みたいで何か癒される。こういう人を見ていると俺はよく自己嫌悪にかられる。俺みたいな殺人者が普通の生活を送っていてもいいのかと。殺したことは後悔していない。殺さなければ自分ないしは大切な人が殺されていた。罪深いことだけどな
「リンさん……顔が怖いです……」
おっと顔に出ていたか
「終わったよ」
タイミングよくリズが出てくる
「何を話してたの?」
「キリトさんとアスナさんが結婚するって」
爆弾発言をどうもありがとう。たぶんが抜けてるし
「ななななななななななな」
リズ……壊れたか?なしか言えなくなって……あとシリカをブンブン前後に振るなよ……何か口から出そうになってるし
その後、また説明するはめになり自分のプレイヤーホームに帰ったのは明け方だった
次の日、キリトからメールが届いた。リズの鍛冶屋に来て欲しいんだと……本当に結婚したみたいだな。たぶん
そこに着くとアスナとリズは談笑しており、キリトはその横で苦笑いをしている。俺の姿を見るとキリトが駆け寄ってきた
「よう、リン。こんな朝早くすまないな」
「どうせ結婚報告だろ?行かないわけにはいかないじゃないか」
「はっ……」
凄く驚いている……図星だな
「な、何で知ってるんだ」
「勘」
「……やられた」
かまかけたら素直に吐いたな……。そういう会話をしているとアスナがこっちに来た
「リン君、こんにちは」
「よう、アスナ。結婚おめでとう」
「えっ……」
顔を真っ赤にして固まるアスナ。デジャブを感じる
「アスナ……もうばれてる」
「あはは……やっぱりリン君は出し抜けないな。えっと写真とろ?みんなで」
場面変わってリズベット鍛冶屋の中。写真を撮ったあと、話をしている
「アスナ……」
「ん、何?」
「実はな……」
俺はアスナにしか聞こえないようにシリカとリズのことを耳打ちした
「……というわけでライバル多いな」
「大丈夫だよ……たぶん」
「何が大丈夫だって?」
いつの間にかキリトが後ろに回っていた
「むう……」
アスナがキリトにじと目をしている
「なっ、何だよ」
焦るキリト……鈍感野郎には一生わからないだろうな
「そういえばキリトとリンの出会いってどういうのだったんですか?」
「一層の最初の森だったか?」
「そうだな。俺がMPKにひっかかって死にかけたところでこいつが来てな。助けてもらったんだよ」
「あの時から、こいつとの腐れ縁が始まったんだ」
「「ふーん……MPKね」」
……二人とも顔が怖い
「「そのプレイヤーの名前は?」」
……今は死せるコペルさん。ご冥福を祈ります。魔王二人に追いかけられても頑張ってください
「もう死んでるから」
「そう……残念」
殺る気でしたよね?
「違う。十分の九殺し」
「心を読まないでください。あと十分の九殺しってほぼ死んでるじゃん!?」
「まあ、いいや……で、新居に二十ニ層のログハウスを買ったんだけど……今から行かない?」
「俺はパス。また今度な。じゃあな」
俺はそう言って店を出た
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