リリカル・パズル
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プロローグ 天才少年と大魔導師の娘
前書き
初めましての方初めまして蛟那といいます。
にじふぁんでは、りりなのの、別作品やってましたが、ネタに詰まったのでこれ書いてました。
◆◆◆
「クルトーーーー」
「何だ?アリシア??」
此処はミッドチルダの中通り、夕暮れの中2人の少年少女が笑いながら帰路についている。
「明日何かある?」
「明日か?・・うーん何もないかな。お父さんもお母さんも管理局の呼び出しで忙しそうだし」
「でもすごいことだよ!わずか7歳で管理局の執務試験をパスして今でもいろんな次元犯罪者たちを捕まえてるクルト・グランフェルドなんだから
親は普通に陸の魔導師なのに」
「そういうお前こそ、親はミッドを代表する科学者にして大魔導師プレシア・テスタロッサの娘だろう?まっ当人はさっき段差でこけてたけどな」
「ムーそれだと私何もない子じゃん!!」
アリシアの皮肉にクルトが返す。
その表情は多数の次元犯罪者をとらえた執務館ではなく年相応の子供の顔だった。
「悪い悪い。それで明日がどうした?」
「む~まぁいっか・・明日ママが研究だから付いてきていいよ」
アリシアの親は今新しいエネルギー開発の真っ最中そんな中にお邪魔するのは普通気が引けるものだが。
「うーんまっ気晴らしに行くか・・専用デバイスの約束もあるし」
「あれ?じゃあ今まで使ってなのは?」
「あれは既存のストレートデバイスちょいちょい弄ってただけだ。
俺専用はプレシアさんに作ってもらう予定だし」
「ふーんじゃあ今度私も手伝ってもらうから、”私の作った”デバイスで戦ってね」
「あ、ああそうだな」
アリシアの割と本気発言に、少し押されたがそれでも嬉しく感じる。
「そうかそんじゃその時は頼むよ」
「うんじゃあ明日9時にママの研究室だよ」
「ああまた明日」
そうして、クルトとアリシアは分かれた。
だが、その日があのような災厄になることはまだ誰も知らない。
そして次の日の朝。プレシアの研究室に執務館の少年クルトがやってきた。
「おはようございます。プレシアさん」
「あら、おはようクルト。今日はずいぶん早かったわね」
「ええ専用デバイスについて少し相談したいことがありまして・・」
「いいけど・・少し注文が多いから時間がかかるわね」
「?俺そんなに言いましたっけ?たしか待機型をと攻撃型に丈夫なロッド状にしてくれしか言ってない気が??」
「ええ、アリシアが、昨日までに10通りの案を出してきたのよ」
「はは・・あの野郎」
専用デバイス事態、アリシアに強引に進められたものだからさほど考えないで注文していたがいつの間にそんな多くの注文があるとは思わなかった。
プレシアの返答に少し顔が歪む。
「そう言わないで上げて・・これでも私はあなたに感謝して作ってるのよ」
「感謝?」
たしかにアリシアと仲良くしているがこっちが迷惑かけてるばかりでクルト自身それほど覚えはない。
だが、プレシアは『そんなことない』と首を振る。
「アリシアは、私の娘・・『大魔導師プレシア・テスタロッサ』の娘だから、あの子にも才能があるってまわりに思われていてね。
実際、真面目に勉強すればいいんだけど私の肩書で嫌気がさしていたの」
「へぇ・・そんなことあったのか。全然気付かなかったな」
「それはあなたに会う前のことよ。それにまだ5歳に満たないから暫く大丈夫だろうって思ったし」
そしてプレシアは、慈愛の目でクルトを見る。
「それをあなたと出会って励ましてくれた6歳からこの3年間・・アリシアは意欲的に勉強するようになったわ。
それで従来のデバイスよりも効率のいい案を出すようになってきたから・・あと10年すれば私なんてすぐに追い抜くかもしれないいわ」
「そうか――」
「ママーークルトーー」
そんな話をしていると後ろからアリシアの明るい声が飛んでくる。
「2人で何の話してたの?」
「ああ~・・アリシアよぅ」
「何クルト?」
「まぁ・・あれだ頑張れな」
「ああークルト顔真っ赤か―」
「うるせぃ」
顔を真っ赤にして言うクルトに察しのついたアリシアは更にからかう。
それを見たプレシアは微笑む。
そんな和気あいあいなところに、一人の男が話しかけて来た。
「テスタロッサ博士。そろそろお時間です」
「あらもうそんなに話してたのね。
アリシア、クルト。悪いんだけどとなりの休憩室で待っててくれるかしら?多分お昼ころには終わるから」
「はいではまた後で」
「頑張ってねママ」
プレシアと別れ、暫くアリシアと遊んでいた。
「ねえ、クルト少し聞いてくれるかな?」
「なんだ?」
アリシアは顔を赤くしてもじもじしている。
「うん・・あ・・・・あのね」
瞬間眩い光が2人を襲い意識がなくなった。
後書き
2話目はすぐに出す予定
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