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魔法少女リリカルなのは 平凡な日常を望む転生者

作者:blueocean
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後日談2 チビッ子、ギアーズ姉妹帰還

「よし、これで………もう起き上がっていいよユーリ君」

スカリエッティにそう言われ、台座から起き上がるユーリ。

「これも外して良いですか?」
「ああ、良いよ」

そう言われ、身体中についていたコードを外すユーリ。

「さて、これでこちら問題無くユーリ君の力を使えるはずだよ」
「ありがとうございますスカさん」

側で見守っていたアミタとキリエ。
その姉、アミタがお礼を言った。

「いやいや、こっちも興味深かったよ。君達ギアーズは私の娘達に似ていたからね」

そう言ってそばにあったコーヒーに口をつけるスカリエッティ。

「………で、いつ戻るつもりだい?」

「今週の週末。零治がチビッ子達を遊園地で遊ばせてあげてからにする予定よ」

「そうか………済まないね、私達は最後の見送りにしか行けそうに無さそうだ………」

「良いですよ!!スカさん達はなるべく早めにアジトを移動しなくちゃいけないんですよね?」

「ああ、いい加減この場所も特定されてもおかしくないからね」

「手伝えなくて悪いわね………」

「良いんだよキリエ君。君達は君達のやることをしっかりしてくれれば。………まあ最後の日はみんなで楽しんできておいで」

スカさんは優しくその場にいた3人に言った。











「うわぁ………」

さて、やって来ました遊園地。
レヴィは今までに無いくらい感動している。

「全く、少しは落ち着かんか………」

と言うディアだが終始、気になるのかチラチラとアトラクションを見ている。

「さて、ユーリどれから行きますか?」
「う〜ん」

そんな中、静かにワクワクしているシュテルとユーリ。仲良く手を繋いで2人で話していた。
行く前に言った手を繋ぐようにとの約束を律儀に守ってるな、えらいえらい。

なのにあの2人は………

「早く行こう行こう!!」

テンションの高いレヴィに引っ張られながら遊園地の中を回り始めた………







さて、実は今回遊園地にいるのはチビッ子、ギアーズ姉妹、優理、キャロ、アギト、ルーのみなのである。

星、ライ、夜美、フェリアは6人に何か贈り物をと買い物に出ている。
やっぱりそういうのは女性の方が良いからな。

桐谷家の面々やアルピーノ家はせっかくの休日ということもあり、見送りだけということにした。

ぶっちゃけダメっ子が加わったら更に面倒になると思ったのが本音だが………
だけどすっかり失念してた………

「こら!!勝手に行くなって!!」
「レヴィちゃん、ディアちゃん、別れちゃ駄目だよ!!」
「面倒のかかる………」

レヴィも元はライと同じわけで、かなりパワフルで手に終えないし、ディアも自分中心に動くので、もう大変。

「では、私とユーリはテキサスエリアの方に行きますね」
「いや、バラバラに動いちゃ駄目だってば!!」

そしてシュテルも意外と勝手に行動しようとするのでギアーズ姉妹も大変だ。

そして俺は………

「優理、降りる気無い?」
「嫌です」

嬉しそうで良かったけど、肩車だと走りづらいんですよ優理さん………

「やっぱり居てほしかったな………」

と今更ながら後悔したのだった………









「先ずはあれ!!」
「いや、先ずはあっちにするべきです」
「馬鹿な!!先ずはあっちに決まっている!!」

「「「………はぁ」」」

結局、言い争いするチビッ子達。
そんな3人を見て俺、アミタ、キリエはため息を吐いた。
俺に肩車してもらっている優理やキャロ、ルー、アギトも同様だ。
そしてそんな3人の巻き添えを食うのが………

「じゃあユーリに決めてもらおう!」
「ふぇ!?」

そう、何も言ってないユーリだ。

「ええと、私は………」

優しいユーリは当然選べない。誰かを選んだら、他の2人が可哀想だからだ。

「お前らな………時間はたっぷりあるんだから………」

「「「レイは黙ってて!!」」」

お前ら………
星達はこんなにはならなかったぞ………

「いい加減にしろ………」

そんな3人に優理が俺から飛び降り、3人の所へ行くと、そのまま拳骨を落とした。

「な、何するんだ優理!?」

「何だと………?3人の我侭で皆を困らせて………」

その怒りは星を彷彿とさせる様な………
まあ小さいけれど。

しかし効果は抜群みたいで………

「「「ごめんなさい………」」」

3人は静かになった。

「レイ、これでたっぷり楽しめますね!」

「あ、ああ………」

本当に、将来が心配だ………









さて、3人が落ち着いた所で本格的にアトラクションにも乗り始めた。
ゴットスライダーにフォールマウンテン………ってあれ?何か前にもあったような………

「次はあれにしましょう!」

珍しくキャロが指を指したと思ったらそこは何かのミュージカルをやっている所だった。

「えっと………『生きる意味を知る為の旅をする少年の物語』………う〜ん」

何か見覚えが………

「駄目………ですか?」

そんな潤んだ目で見るなよ………

「いやいや、駄目じゃないぞ!!次はこれを見よう!!」

キャロに負けて、俺が無理やり皆を劇場の中へ入れていった。









「いや、まあ………」

確かに面白かった。
だけど2時間弱は長くないか………?

内容は、記憶喪失の少年が仲間と共に、自分の記憶を追っていくに連れて、自身がクローンだという事実に打ちのめされながらも自分の生きる意味を見つけると言う結構面白い内容だった。

「面白かった」
「だよね!!あの最後の一騎打ちとかもかっこよかった………」
「かなり燃える展開だったよな!!」

とルー、キャロ、アギトにも結構好評だった。

「私もかなり燃えました!!」
「だけどちょっと大人向けの内容だったわね。生きる意味を知るって所も結構深いし………」

アミタは単純だが、キリエ辺りは俺に似た感想みたいだ。
実際俺も考えさせられた事だし………

「ふぅ〜しかしずっと座ってるのは疲れるものだな………」
「確かにディアはこういうずっと座ってるって苦手そうだもんね」
「しかしもっと苦手そうなレヴィが静かなんだけど………」

ディアの小言に反応したユーリ二人だが、ふと優理がレヴィが静かだった事を思い出し、周りを見渡すと………

「ほらレヴィ、ちゃんと自分で歩かないと転びますよ………」
「ふぁ………何シュテる痛っ!?」

「………寝てたのか」

俺の一言と共に、皆同じタイミングで溜め息を吐いたのだった………












さて、季節限定の人気ハンバーガーを食べ終え、俺達は戦慄病院へとやって来た。
と言っても俺と星の2人で来て以来来てなかったし、星との時は途中で抜けたから実際は最後まで行けなかったけど、今回は最後まで行きたいもんだ。

「………」
「キャロ、もしかして怖い?」
「こ、こ、怖くなんて無いもん!!」

思いっきり声は震えてるけどな………

「だらしがないです、姉宣言は撤回ですね」
「だから………」
「キャロ、怖いなら手を繋ごう、そうすれば大丈夫だろ?」
「あ、ありがとうお兄ちゃん」

そう言って手を握るとキャロは力強く握り返した。
はは、やっぱり怖いか。

「レイ、私も怖いです」
「優理は大丈夫だろ」

むしろ優理を怖がらせられる物があれば知りたい程だ。

「れ、レイ………私も………」
「ああ、おいでユーリ」

そう言って反対側の手にユーリが。

「ユーリ怖いんだ〜!」

レヴィがバカにしたような口調だが、そんな事も気にせずユーリは俺の手をキツく握り締めた。

「確かに我らの盟主が怖がりとは良くない」
「そうですね」

レヴィ以外の2人も案外辛口だ。

「そんなこと言わないの。誰にだって苦手なものはあるんだから」
「じゃあアミタは苦手なものはあるの?」
「私は熱血、根性で乗り越えるので問題ないです!!」

自信満々にサムズアップするアミタ。
しかし、自分の言った事と違っている事に気が付いているのだろうか?

「全く………」
「キリエには無いのか?」
「ていうか私達ギアーズに苦手なものがあったらエルトリアを再生なんて出来ないわよ」

………それは関係あるのか?
だけどそう言えばロボットだったんだよなこの2人。

普通過ぎて思いっきり忘れてたわ。

「零治、零治には怖いもの無いのか?」
「俺?う〜ん………」

アギトが興味ありげに聞いてきた。

俺はその場で考える。
怖いもの、怖いもの………

「星のオハナシ?」
「それは違う怖いだろ………」

呆れ気味に言うアギト。
だけどそれぐらいしか………まあ、

「むしろ本物の妖怪と友達のライがそばに居て怖いものなんて直ぐに思い付かない」
「確かに………」

俺の言葉にアギトは納得した。

「ルーも平気だろ?」
「うん、びっくりさせられなければ」

まあそれがお化け屋敷なんだけど。

「レイ、肩車」

「さっきまでしてただろうが」

「疲れた」

「嘘つけ!」

いい加減休ませて欲しい………

「優理、レイ首痛そうですよ、今は我慢しましょう」

「………レイ首痛いの?」

「ああ、ちょっとな」

「じゃあ自分で歩く………」

そう言って落ち込みながら諦める優理。
キャロのおかげでしばらく首が休まるが、何だこの罪悪感は………?

「お兄ちゃん、流石に可哀想なので………」
「ああ、分かってる。これが終わったらしてやるつもりだ」

全く、俺も甘いな………

「ねえ、いい加減入ろうよ!!」

待ちきれなくなったレヴィに急かされ、俺達は中に入っていった………









「ぶ、ぶ、不気味ですね………」

人数が多いと言うことになり、入り口でチビッ子3人とギアーズ姉妹が最初に、俺、キャロ、ルー、ユーリ、優理、アギトが後半という形になった。
そして俺の腕をしっかりホールドするキャロとユーリ。痛いんで離して欲しいんですけど………

「そろそろ何か出そうだな〜」

「「ひぃ!?」」

「からかっちゃ駄目アギト」
「あはは、ゴメン、ゴメン」

ルーに注意され、笑いながら謝るアギト。
しかし、ポイント的には結構ありえそうである。

診察室と言うこともあり、結構広々とした空間だが、ベッドがあったり掃除用のロッカーがあったりと居そうな箇所は所々ある。

さて、何処から………

「あ………あ………」

とそんなことを思っていると下の方から呻き声が………

「「きゃああああああああ!!!!」」

「いっ!?」

そのゾンビのような患者の女性を見た両腕にしがみついている少女2人は火事場のバカ力なのか思いっきり俺を引っ張って中へと走っていった。

「あっ、零治!」
「レイ兄!」

そんな3人に取り残される2人。

「ど、どうするルー?」
「と、取り敢えず奥に進もう………そうすれば行った3人とも合流できるよ」

そう言ってアギトとルーは体を寄せあい、恐る恐る進むのだった………








「面白いね!!」
「そ、そうだなハハ………」
「そ、そうですね」
「無理しない方がいいわよ………後半分あるみたいだし………」
「今度は何が来るんでしょうか!!」

軽くグロッキー気味なシュテル、ディア、キリエ。
しかし、残りのアミタとレヴィはとてもテンションが上がっていた。

「何であんなに元気なんでしょうあの2人………」
「分からん、あんなに驚かせられたのに………」
「本当に恐ろしいわ………」

お化け自体には怖がらなかった3人だったが、いきなり出てくるお化け達やいきなり鳴る音等に振り回されっぱなしで、結構精神的に来ていた。

「侮ってたわ………」
「我もだ………ひぃ!?」

下から足を捕まれ、軽く悲鳴に近い声を上げるディア。

「わぁ〜ディアびびってる〜!」

「び、びびってなどおらぬわ!!」

「ディア、落ち着いて………」

そう言った瞬間シュテルの足を掴むお化けが。

「………何を勝手に触っているのですか?」

低い声でそう言いながらダンダンと思いっきり掴んできた手を踏みつけるシュテル。
お化けは一生懸命踏まれながらも手を引っ込めた。

「ちぃ、逃がした………」

「いや、仕止めちゃ駄目だから………」

「何故ですキリエ?」

「いや、お化けやってる人普通の人間だから………」

「………チッ」

「ちょっと!?」

とそんな会話をしてると………

「「いやああああああああああ!!!!」」

疾風怒濤と過ぎ去っていく3人がいた。

「気のせいだと思うけどあれって零治達じゃなかった?」
「………奇遇ですね、私もそう思いました」

そんな2人だったが、未だに口喧嘩するレヴィとディアを止めるため、頭の隅にしまってしまったのだった。











「「ごめんなさい………」」
「ああ………まあ……人間誰しも苦手なもの………位あるさ………」

今日の俺は火事場のバカ力の恐ろしさを身に染みて分かった。
ただ今俺はベンチに横になってる。目が回って気持ち悪い。

「………で、何で優理がいるんだ?」

「レイが消えたので、さっさと抜け出しました。すぐそばに緊急出口があったので」

「ん?でも何でルーとアギトは居ないんだ?」

「いつの間にか居なかったので」

「いや、置いてきたろ?」

「………テヘッ」

「全く………」

優理もこんなことするんだな………って違う!

「勝手に行ったら残った2人も心配するだろうが………」
「ごめんなさい………」

流石に不味いと思ったのか素直に謝る優理。

「まあ反省しているみたいだしちゃんと謝れよ」
「うん!」

頭を撫でてあげると嬉しそうに返事する優理。
どうしてもしっかり怒る事が出来ないんだよな………

「到着!!」
「なかなか面白かったです!」

とそんな事をしてるとチビッ子組も帰ってきた。
しかし先頭のレヴィ、アミタ以外の3人はヘロヘロである。

「これを作った人は絶対性格悪いわね………」
「はは………」

キリエの呟きに苦笑いしか出来なかった。







そしてしばらくすると途中の出口から出てきたルーとアギト。
お互いに支えながら歩いてくる様子は戦場から帰ってきた兵士みたいだ。

「得る物の多い戦いだった………」
「ああ、確かにな………」

「何をだよ!?」

まさかアギトまでボケるとは思わなかった。
そんな中、2人に優理が近づいていく。

「どうしたんだ優理?」

アギトが不思議そうに聞く。
しかし、優理は何も言わずに近づいて……

「ごめんなさい!!」

深々と2人に謝った。

「ああ、良いよ優理、優理なら零治を追うだろうなとは思ってたから」
「だけど、一言位言ってね」

「うん!」

ルーもアギトも特に気にした様子も無く、簡単に終わった。
まあそうなるだろうとは思ってたけど………

「どこかで休みたいのだが………」

ディアの弱々しい提案に乗り、近くの喫茶店に入った………







時間が経つのは早いものであの後色々乗るとあっという間に時間になった。
時刻は現在19時。

「ふぅ………食った食った」

「美味しかったです………」

少し早い夕飯も食べ終わり、只今お土産コーナーを好きに回っている。
俺は優理と一緒に色々と回っていた。

「優理は何か欲しいのあるか?」

「私は大丈夫です」

「それじゃあな………」

せっかく来たのに何か勿体ない………
星達にもお土産買ってるのに来た本人に何も無いのはな………

「ならこれなんかどうだ?これから色々と髪を結んだりするのに使えば」

そう言って優理にキラキラと綺麗に光る髪留めを渡した。

「綺麗………」

「気に入ってもらえて何よりだ。じゃあこれを買ってやるよ」

「えっ!?」

「優理は可愛いんだからもっとおしゃれするべきだよ」

そう言ってレジカウンターに向かった。

「ありがとうレイ………」









「あら?」
「おい、キリエ。何買ったんだ?」

見覚えのある背中がレジカウンターに並んでいたので声をかけるとやっぱりキリエが。
カゴを腕に掛け、腕を組んで順番を待っていた。

「零治、アンタはもう買い物済んでなかったっけ?」
「ああ、そうだったけど優理が何も買ってなかったからプレゼントするのにまた並んだんだよ」

そう言って手に持った髪留めを見せる。

「あら、結構綺麗じゃない。私も買おうかしら………」

「おっ、だったらついでに買ってやるよ」

「えっ!?」
「ちょっと待ってな」

そう言って俺はその場を離れ、優理とは違う種類の髪留めを持ってくる。

「キリエはちょっと大人っぽい感じのな」
「あ、ありがと………」

そう言って前を向くキリエ。

「何だ?照れてんのか?」
「照れてない!!」

そんなキリエをからかいながら順番が来るのを待った………













「さて、ユーリ君どうだい?」

「はい、私は大丈夫です」

「キリエ君とアミタ君は?」

「私達も準備完了です」

さて、とうとう時間に。
皆でトロメイヤに来て、皆の前にチビッ子とギアーズ姉妹が並ぶ。

「本当にお世話になりました」

「何を言ってんだアミタ。世話になりっぱなしなのは俺だ。優理を救うのにも協力してもらったし、こっちの事件の事も協力してくれた」

「もういいわよ。私達も零治達の力になれて良かったわ」

「それに私に希望の光を見せてくれました」
「僕とシュテるんを庇ってくれたしね!」
「はい、串刺しにならなくてすみました」

「我らとてレイにはずいぶんと世話になったのだ。お互い様と言う奴だ」

「………だな」

そう言って笑みが溢れる。
だけど本当に感謝してるよチビッ子達とギアーズ姉妹には………

「あと、これありがとうございます。あっちに行っても頑張ります」
「ええ、料理もどのくらい美味しくなっているか楽しみです」

シュテルは星にもらったオレンジ色のペンダントを見せながらお礼を言った。

「僕も大事にするからねライ!」
「無くさないようにね!」

レヴィにはライが水色のブレスレットを渡した。

「夜美、我も大事に使わせてもらう」
「ああ、嬉しいよ」

そう言ってディアは紫のチョーカーを着けた。

「フェリアさんありがとうございます!」
「うん、あっちでも頑張れよ」

紅い指輪を大事そうに手にはめ、頭を下げてお礼を言うユーリ。

「私達もこれからが本番ね」
「博士にも色々とお土産が出来たし会うのが楽しみね」

キリエとアミタにはお揃いのかんざしの様な髪飾りをプレゼントしていた。
結構似合っており、更に大人っぽく感じる。

「あと、私からこれを」

そう言って前にやって来たスカさんはキリエに小さな小型機を渡した。

「この世界の座標だよ。この座標に飛べば問題なくこっちの世界にやってこれる。………と言っても転移自体を安心してって訳にはいかなかったけれどね………」

「いいえ、これで余裕があれば遊びにこれます」

「そうか、出来るだけ安心して転移できるように私ももらったデータで研究してみるよ」

そう言ってスカさんは俺達の近くにやってくる。

「………それじゃあ行きましょうか」

アミタがそう言うと6人の体が光に包まれる。

「じゃあね、みんなー!!」
「また絶対に遊びに行きます!!」
「それか今度は我らの星に招待するからな!!」
「私達のでは無いですけど、その時は是非遊びに来てください!!」
「それじゃあお世話になりました!」

アミタが最後に言った後、キリエが俺を手招きしてきた。

「どうした?」

近づいて来た俺にキリエは何も言わず近づき………

「!?」

俺にキスしてきた。

「おいキリエ、何のつもり………」
「バイバイ!」

最後まで俺の言葉を聞かず、キリエ達6人は行ってしまった。

「全く………」

「レ、レイ!?何かされなかった!?」

後ろから慌ててやってきた星、ライ、夜美。
キスしてなかった!?と言わないって事は3人は見えてなかったんだな。

「いや、ただ単にまた会いましょうって近くで言われただけさ」

「「「本当に………?」」」

「ああ、帰ろうぜ明日も学校だしキャロ、優理、ルーが眠りそうだ」

凄く目がとろんとろんしている。
今日1日遊び回ってたから疲れたのだろう。

「零治〜」

ふらふらと飛びながら俺の肩に乗ったアギト。
乗った瞬間ぐだ〜っとダレた。

「今日はありがとな、アギト。アギトも見てくれたおかげで俺も楽だったよ」

「うい〜」

「そんなに大変だったのですか?」

「だってぶっちゃけ小さいお前らだぞ?」

「それは我等も入っているのか………?」

いや、結構夜美や星も酷かったぞ。

「夜美、僕はもう大人だよ!」

「「「「「………」」」」」

「何でみんな黙るんだよー!!」

だってどの口が言うんだよライ………

「まあそれはおいといて、今日新しく開店した洋菓子店のケーキを買ってきたぞ」

「マジか」

気が利くなフェリア。

「零治、俺達も帰るぞ」
「私達も失礼するよ」
「今日はルーが世話になったわね、ありがとう」

「いえいえ、ルーが居てくれたおかげで助かりました。スカさんも桐谷もありがとな」

今日の見送りに来てくれた加藤家、スカさん家、アルピーノ家。
急だったのだが、みんな来てくれた。

「じゃあ、また明日ね」
「ええ、また明日」

メガーヌさんの一声で皆、それぞれ帰っていく。

「さて、帰ろうか」

俺も後ろにいる家族と共に家へ帰った………  
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