魔法少女リリカルなのはStrikerS~赤き弓兵と青の槍兵
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本編
三十三話~終幕
side はやて
「まだか……!」
ゆりかごの上昇速度が激減してから30分近くたった。
が、未だに三人は出てこない。
「なのはちゃん…ヴィータ…士郎…」
きっと、無事に帰ってくるよな?
「大丈夫ですよ、はやてちゃん」
「リイン……」
先ほど合流したばかりのリインは自信たっぷりに言う。
「ティアナが言ってたです。あの三人が落ちるわけがないって。どんな困難も必ず乗り越えてくるって」
「ティアナがか……」
以外だった。スバルなら言いそうやけどティアナがそんなこと言うなんて思わんかった。
と、その時いきなり轟音が聞こえてきた。
「な、なんですか~!?」
まるで壁を無理やり壊しているような音……それはゆりかごの中から聞こえてくる。
「帰って、来たんやな」
「はいです!」
そして………
「脱出、成功だぜ。はやて」
三人は、帰ってきた。
side フェイト
「ランス、お疲れさん」
「おう、ありがとよヴェロッサ。お前のお陰で随分楽に解決できたぜ」
入口まで戻った私達を出迎えたのは、アコース査察官だ。
労いの言葉をかけられたランスがやけに親しげに話しかけている。
「ランス、アコース査察官と面識あったの?」
気になったので聞いてみた。
「そ、それはだな「サボり仲間だよ」ヴェロッサてめえ!裏切りか!!」
「ああ、成る程」
納得。
「納得するな!」
「え?六課のサボり常習犯が何言ってるの?」
「だってさ。ドンマイ♪」
「本局査察部のサボり魔に言われたくねえよ!」
なんだか楽しそう。
「なあ、なーんか忘れてねえか?」
「え、そんなこと無いんじゃない?」
「シスター………」
私が言うと、
「よし、帰ろう」
平静を装ってはいるが明らかにビビりまくりなアコース査察官。
そんなにシスターシャッハが怖いのかな……
「へぇー、ロッサは私を置いて帰る、と。そうなんですねー」
アジトの入口の方から聞こえてきた声に、ギギギ、とでも音が鳴るかのように振り返るアコース査察官。
「シャ、シャッハ………」
彼の目線の先、アジトの入口には……阿修羅と化したシスターシャッハがいました。
彼女に捕まっていた戦闘機人が、
「あ、あたしの時より10倍怖い……」
と、呟いていた。
「カクゴハイイカシラ、ロッサ?」
「ま、待って!は、話せばわかる!」
「………問答無用!」
「うわああああああああぁぁぁ!!!」
アコース査察官はそのままアジトの中へ連行され、
「Jpm.pdug.jp2mt.ajpang-0*+#*65!?」
最早何語でもない言葉で叫んでいました。
「………生きてるかな?」
「………多分な」
残された私達はそんなアコース査察官の生存を祈っていた。
side ティアナ
「止まった……?」
攻撃を続けていたガジェットが一斉に動きを止めた。
「なのはさん達が上手くやったんだよ!」
「そうね」
「ええ」
ゆりかごを止めるのに成功した、ということね。
「おいおい、だからといって終わりじゃねえぞ、ギンガ、スバル、ティアナ」
「わかってるよ、父さん」
こちらも事後処理をしなければならない。
ぬか喜びしてる暇はないのだ。
「あともう一頑張りよ。いきましょう、スバル、ギンガさん」
「ええ!」
「おう!」
side 士郎
脱出した私達は待っていたヘリに乗り込んだ。
そこでなのはが、
「シャマル先生は?」
「アースラで待機中やで」
シャマルの所在を聞いていた。
「そっか……」
「何かあったんや?」
「ゆりかごの中で士郎君が一回倒れたの。だから心配で……」
「今は何ともない。大丈夫だ」
そう言ってやるが、
「駄目や。ちゃんと検査受けるんや。これは部隊長命令です」
はやてにそう言われる。さらに、
(それに、なのはちゃん泣きそうやで?ここで受けない、何て言ったら泣かれるかもしれんなあ~)
と、ニヤニヤしながら念話を送ってきた。
「……わかったよ。受けるさ」
と、こちらから折れることにした。
こちらの世界の検査などは受けたことがないが、これ以上心配させるのはよくない。それに、シャマルが担当ならば魔術関係については大丈夫だろう。
「そう言えばヴィヴィオは大丈夫なんか?」
「今は寝てるけど、このまま聖王病院に連れて行くからひとまずは大丈夫かな」
「そうなんか」
事件は終わった。しかし、それは先送りにしていた問題に向き合う時が来た、と言うことでもある。
私はどうすべきだろうか……
後書き
短い!本当に短い!
ですが書くことがあまりないんです……
というわけで次回に期待してください\(^o^)/
それでは~
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