スーパー戦隊総決戦
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第二十話 戦いが終わってその十一
「メギドという」
「キメラよ」
こうそれぞれ名乗るのである。
「名前は知っているか」
「多分知らないでしょうけれど」
「えっ、ジャシンカの!?」
「まさか」
それを聞いて驚いたのはボウケンピンクとボウケンレッドだった。
「貴方達、生きていたのですか!?」
「確かダイナマンとの最終決戦で滅んだのではないのか!?」
「あっ、そういえば」
「そうだ!思い出したぞ!」
ゲキイエローとゲキレッドもここで叫んだ。
「何かカー将軍?に似ている相手と戦ったわ」
「香港だった!思い出した!」
「ほう、カー将軍を知っているか」
「素晴しい方だったわ」
そのメギドとキメラが反応を見せた。
「我がジャシンカきっての名将だった」
「そして科学者だったわ」
「しかし今はいない」
「そういうことなんだ」
「うむ、しかしだ」
「ジャシンカは健在よ」
こう戦隊の面々に返す。見ればメギドは中々整った精悍な顔をしている。キメラも美貌の持ち主と言っていい。そして二人にあるものは。
「あれっ、尻尾ないけれど」
「確かジャシンカってさ」
「有尾人じゃなかったのか?」
ボウケンイエローにボウケンブルー、ボウケンブラックが突っ込みを入れる。
「それで何でなの?」
「確か尻尾が階級を決めたんじゃ」
「何でそれでないんだ?」
「最早ジャシンカには尻尾は不要だ」
「全部取ることになったのよ」
こう彼等に話す。
「尻尾よりもそれぞれの優秀さを見る」
「それが今の新生ジャシンカよ」
「で、何で生きてるんだ?」
ボウケンシルバーが問うのはこのことだった。
「あんた達はよ」
「あの時ダイナマンに敗れたがだ」
「それでも戦艦の中から何とか脱出できたのよ」
そうだったというのである。
「それで今ここにいるのだ」
「わかったかしら」
「成程、そうだったのか」
「それは僥倖と言うべきか」
ヴァッフォとミゲラはそんな彼等の幸せを我がことの様に喜んでいる。
「生きていて何よりだったな」
「生きていればそれで何かできるからな」
「そうだ、だからこそだ」
「迎えに来たのよ」
こうその彼等に言うのであった。
「今ジャシンカでは人材を求めている」
「どうかしら」
「ふむ、そういえばだ」
「国家元首は決まっていませんでした」
ここでドウコクとアクマロが言った。
「誰になってもらうか考えていたが」
「来てくれたんですなあ」
「この顔触れで誰が国家元首って」
「絶対に無理だしねえ」
「どう見ても」
戦隊の面々もきついことを言う。
「まあそれでもジャシンカの人達が来てくれたんだし」
「いいんじゃないの?」
「そうそう」
「さて、貴様等にカー将軍の代わりが勤まるか」
メギドは早速不敵な笑みを浮かべてこんなことを言ってみせた。
「それはどうだ?」
「あと場所もあるわよ」
キメラはこちらの話をした。
「ちゃんとね」
「ってことは」
「土地もあるんだ」
「そうよね」
「我等の国は地下にある」
メギドがその場所を離す。
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