ソードアート・オンライン stylish・story
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第二十四話 家族
前書き
今回はグダグダ感があります!!ご注意下さい!!
では、どうぞ!!
SAOがゲームクリアされてから数週間が経った。SAOに捕らわれていた生き残りのプレイヤーはゲームから解放されたかの様に思われていた。しかし・・・
「どうなってやがる?何故300人近いプレイヤーがログアウト出来ていない?・・・まさか『あいつ』が関わってんのか?」
シュウとキリトがゲームクリアしたあの日、シュウはログアウトする事が出来た。そして家族の歓喜に見舞われながら、リアルに戻った事を実感した。流石に二年間、身体を動かしていなかったため、この数週間にリハビリをこなして今では普通に歩ける様になっていた。
シュウ・・・いや、現代に戻ったのでここからは修也と呼ぶとしよう。家族にアスナを救う事が出来なかった事を涙を流しながら話したが親から修也の思いも寄らない言葉が帰って来た。
修也は入院していた病院のとある部屋にカードキーを差し込むとその中に入る。そしてそこには修也の見慣れた人物であり、この部屋の使用者がベットに横たわっていた。
その人物の名前は・・・結城明日奈だった。
(アスナが死んでいないって事には本当に驚いたぜ)
アスナはあの時、ヒースクリフから殺されたように見えたがリアルに戻ってみるとアスナの意識は目覚めていない物の、死にまでは至っていなかった。何故意識が戻らないのかは不明な点だが、それに準じてもう一つの事が明らかになった。
修也がアスナの側に座っていると出入り口のドアが開き、一人の男子が入ってきた。
「シュウ。来てたのか」
「まあな。お前も早かったじゃねぇか、キリト」
それはSAOをゲームクリアに導いたヒーローでもあり、修也の親友キリトだった。
キリトもSAOであの時、死んだかの様の思えたが何故かは本人も分からないがこうやってリアルに戻る事が出来たみたいだった。
「お前が生きててくれて俺は嬉しいぜ?キリト。後は・・・アスナだけか」
「俺もあの決闘が終わった後、アスナと茅場に会ったんだがそれ以降は全く分からないからな」
修也とキリト・・・桐ヶ谷和人はアスナの側で何時起きるか分からない、その寝顔を見ていた。すると二人の男性が入ってきた。
「おや?来ていたのかね?修也。和人君」
「親父」
「お邪魔しています、結城さん」
入ってきたのは修也の父親だった。両手には花束が抱えられおり、娘の見舞いと取って間違いはないだろう。
そしてもう一人修也の良く知る人物が入って来た。
「やあ、修也君。久しぶりだね」
「・・・どうも。須郷さん」
しかしその顔を見た修也は眼を細め、顔を顰める。その格好はまるでこの男性とは関わりたくない・・・そんな表情をしていた。
和人はこの男性が誰なのか修也に尋ねる事にした。因みにSAOの名前で呼び合うのは周りに他人がいる場合は避けていた。と言っても、キリトとシュウの顔は知れ渡っているので意味は無いようだった。
「修也・・・お前の知り合いなのか?」
修也は一旦元の表情に戻ると説明を始める。
「まあな。この人は須郷伸之。親父の会社レクトのフルダイブ技術部門研究部の主任だ」
「彼は私の腹心の息子なんだ。家族同然のようなものだよ」
「その件ですが社長。正式にお受けします」
修也は父親から発せられた【家族】と言う言葉に表情には出さなかったが怒りを覚えていた。そして須郷の言葉を聞いた修也はさらに握り拳を作り始めた。
(シュウ?どうしたんだ?怒ってる?)
それに気付いた和人は聞きはしなかったが疑問の念を抱いていた。
「しかし・・・良いのかね?君はまだ若い」
「私の心は決まっています、社長。私は明日奈さんに・・・」
しかし須郷が言い切る前に・・・
「良い加減にしやがれ!!!」
「シュ・・・ウ?」
修也の怒声が病室中に響き渡った。
和人はここまで怒っている修也を見たのはSAOでの、グリムロックに見せたあの怒り以来だが今の怒りはその数倍あっても良いと感じており、冷や汗を流していた。
「親父!!須郷さん!!その話は俺の前でやるなって言った筈だぜ!!!」
修也の言葉に父親は反論をする。
「修也!!まだ分かってくれないのか!?これは結城家や会社のためで・・・」
「ふざけんな!!その過程に明日奈の意志が何処にあるってんだ!?親父とお袋は明日奈に束縛だけじゃなく、絶望まで与えるってのかよ!!!そんな事・・・俺は許さねぇぞ!!!」
修也が明日奈と須郷が家族になる・・・結婚する事に大反対しているのは明日奈から須郷がどのような人物か聞いていたからである。その執着振りは彼女本人も嫌悪の念を抱いていたみたいだった。
さらにそのような男性と明日奈が政略結婚するとなると兄の修也にとって許せまじ事だった。
修也はその場から立ち去ろうとした。そして須郷の隣を横切ろうとした瞬間、小声で父親に聞こえないように須郷に言い放つ。
「アンタが何考えてんのか知らねぇが何時か・・・テメェの化けの皮を剥がしてやるからな、須郷!!」
今のSAOサーバー維持、つまり未帰還者300人は修也の父親が勤めているCEOのレクトが受け継いでる。そして須郷はその【フルダイブ技術部門】の主任だった。修也はその点を踏まえると何かあるとすればこの男しか考えられなかった。
「・・・君に出来ると良いねぇ。そんな事が」
「っ!!」
須郷は一瞬だが顔を歪め、何かを企んでいる表情を浮べていた。そして修也はその場から消えるように居なくなった。
和人は話に着いて行けなかったが父親が退出した際に二人っきりになった時に須郷が和人に話したみたいだった。
後書き
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