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スーパー戦隊総決戦

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第十七話 決戦の場へその七

「この戦いだけれど」
「うん、何かあるの?」
「多分この砂浜で終わりじゃないから」
 こう言うのだった。
「ロボットを使っての戦いになるわよ」
「そうだね。本当に決戦だからね」
「ええ、それもね」
 こんな話をしてだった。前を見る。そこには彼等がいた。
「やいやいやい!」
「遂にこの時が来たわよ!」
 ヤバイバとツエツエが無意味なまでに威勢がいい。
「聖杯は俺達のものになるからな!」
「ちょっと借りるからね」
「何か最初強奪するとか言ってなかったっけ」
「そうだよな」
 康介が七海の言葉に頷く。
「それがかなりましになったっていうか」
「この戦いの中で丸くなったよな」
「それは気のせいよ」
 シズカはむっとした顔で無理矢理そういうことにした。
「私達だってね。流石に世界を滅亡させるとかそういうのはないから」
「そもそも自分達の国を作るのに世界を滅ぼしてどうするつもりだ」
「自分達だけで生きるつもりもないようだしな」
 一甲と一鍬はそれを指摘した。
「聖杯の力を使うにしてもだ」
「一時でいいのは間違いない」
「まあ少しなら貸してもいいかも知れないけれど」
 吼太も言う。
「それでも王様の話ではそうなっているからね」
「その通りだ」
 戦隊側のところにであった。そのパルジファルがやって来た。相変わらずマントを羽織りその手には槍がある。その姿で出て来たのである。
 そしてだ。それぞれのチームから聖杯が出て来てだ。空中に浮かび一つになってだ。パルジファルの前にその姿を漂わせるのだった。
 彼はそれを見ながらだ。こう言うのだった。
「この聖杯、勝者に貸そう」
「では借りるぞ」
 ガジャの言葉である。
「今からな」
「そうだ、借りるからな」
 リュウオーンもそれを言う。
「いいな、今からだ」
「借りるだけか」
「その通りじゃ」
 ガジャはハイドに対しても答えた。
「これは何度も言っておるだろう」
「また随分と穏健だがな」
「意外と以上にね」
 アグリとモネもそれを言う。
「しかし。それならそれでいい」
「戦いにしても明るくやりたいしね」
「一番いいのはそのまま手渡してくれることよ」
 サキュバスはいきなり言った。
「それで万々歳だけれどね」
「それは流石に無理に決まってるだろうがよ」
 番がすぐに彼女を見据えて言い返す。
「俺達にだって意地があるからな」
「戦うのか」
「それでは」
「当然だ」
 宝児がブリッツとホンゴブリンに返す。
「その為にここにいるんだからな」
「俺達と同じになるな」
「全くだ」
 二人の言葉はこうだった。
「何だかんだで戦いはいい」
「遊びもいいがな」
「っていうか最近の君達って遊んでばかりじゃない」
 仙一はそれを指摘した。
「何かっていうと」
「まあ事件を起こさないのはいいけれどね」
 鉄幹はそれはいいとしたのだった。
「今回の戦いは宇宙裁判所も関係ないし」
「当然デリート許可は出ていない」
 ドギーがそれを言う。
 
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