ソードアート・オンライン 守り抜く双・大剣士
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番外(コラボ)話 =バトル・ロワイヤル、予告=
前書き
今回は本編とはまったく関係のないコラボ作品のユカSideの前日話的なやつです。
日にちは前日ではないと思いますがww
「う~ん…」
どうしようかしら…これ…私が見ているのは新聞紙に書かれているある記事だ。いま、アインクラッドで有名な情報とかを多く取り揃えていたりと、なかなか評判はいい…はずなのだけれど今見ている記事が私を悩ませていた。
「どうしたんだ?」
「あら、リクヤじゃない……これ、見なさいよ」
そういいながらその記事――バトルロワイヤルについて――を、対戦表を中心に見せる。
一番見えやすい場所には【十一月二十五日、第七十五層主街区《コリニア》の円形競技場においてバトル・ロワイアルを開催する。第三位までの賞品・賞金あり、詳細及び申し込みは血盟騎士団本部まで。締め切りは十一月二十日。諸君の健闘を祈る。
Heathcliff】とあるのであのKoBの団長さんかららしい。
「何で私の名前入ってるのよ……こういうのはリクヤの役目でしょ?」
問題はそこなのだ。リクヤの名前があればサチやシリカ、リズらを引き下げて…というよりも皆ついてくるわね…で応援に行ったというのに今回の対戦表にはリクヤという文字ではなく私の名前、ユカが載っている。
ちなみに対戦表は…
《対戦表》
Aブロック:アイリア/ジンガ/コーバッツ
Bブロック:ホーク/エギル/ユカ
Cブロック:マルバ/ミズキ/クライン
Dブロック:キリト/ショウキ/イツキ
と、言うものだ。
「俺言わなかったっけか?俺、この日ちょっとだけど用事があるから出てくれないかって」
…私…言ったかしら…と思い出そうと頭をひねるとそれは案外簡単に思い出せた。そういえば…確かリクヤが朝食を作っているときにそんな事を聞いてきた覚えがあり、自分もそれに返答した記憶がある。
「……ハァ…」
自分でそれを憶えている以上…棄権って許されないわよね…
「棄権したら凛々の自由の評判は落ちるかな」
「心を読まないで?」
しょうがない、と思いながら新聞を受け取り対戦表よりも上に書かれている文章へと眼を移らせる。えっと…
【バトル・ロワイアルへの諸君の多数のエントリーに感謝する。戦闘は半減決着モードで行われるが、死亡者を出す可能性を極
力減らすため、最高レベル帯の以外の者のエントリーは認めないこととした。結果、バトル・ロワイアルへの参加人数は十二人
となる】
…最高レベル、と言われればリクヤに並べた、という気持ちも少なからず生まれるのでそれほど悪い気分でもない。納得いかな
い部分も少なからず存在はしているが…と、隣のリクヤを少なからず睨みながら《規則》へと移る。ソードアート・オンライン
としては結構な大きさの大会だ。なので、こういった規則も憶えておけば武器になる可能性もある。
《規則》
一、回復結晶、転移結晶の使用を禁ずる。解毒結晶二つ以上の使用を禁ずる。解毒結晶二つ以上の使用、又は回復結晶及び転移結晶のいずれかの使用が認められた場合、使用対象を敗戦扱いとする。ポーションの使用は制限しない。
二、HP半減を以ってプレイヤーの敗戦とする。HPが半減したプレイヤーは速やかに競技場を後にすること。HP半減を告げるアナウンスを無視し30秒以上競技場内にとどまった場合、棄権扱いとする。
三、隠蔽スキルの使用を認める。
四、使い魔の参加を認める。
五、試合は二段階で行われる。A~Dの各ブロックでの対戦の優勝者が決勝戦の参加権を持つ。
六、決勝戦で最後までHPを半分以上保っていたプレイヤーを優勝とする。
七、賞品及び賞金の権利は決勝戦参加者のみに与えられる。決勝戦に参加しなかったプレイヤーは賞品・賞金を受け取ることはできない。
八、本来ソードアート・オンラインでは多人数参加の試合は定義されていない。また、規則にもとづいて失格者は即座に敗戦扱いとする必要があるため、普通のデュエルは利用できない。よって今回は特殊な方法を用いることとなった。プレイヤーは当日会場で発表される方法に従ってデュエルを受諾し試合を行うこと。デュエル申請を拒んだ場合、棄権扱いとする。
※規則の追加・変更はあり得る。
追加、変更って何よ…あの団長さん、大丈夫かしら…ってそうじゃなくて少々問題が出てきた。一、二はまぁ、当たり前よね。
自分に有利なのは隠蔽スキルの使用を認められているところか。コンプリートとまではいかなくてもそこそこいい線をいっていると私は思ってる。でも、後ろからのサポートだから索敵とか情報を得るためのスキルを優先してきたせいでコンプリートできなかったのはやっぱり悔しい…。大会までに少しでも上げておこうかしら…でもあの修行も地味すぎるのよね…。
さて、問題は四の使い魔の許可だ。SAOにはなかなかビーストテイマーもいないため対策が取りづらい。そして…恐らく殺すこともいけないのだろう。というよりかHPを削る前に身代わりとして現れたらどうしても攻撃をためらってしまう…。そこは、その使い魔に当てないように自分のコントロールを信じるしかないわね…。
「…カ……ユカ…おーい、ユカさーん?」
「何よ、今せっかく《規則》見てるのに…」
「それも大事だけどさ、対戦相手のことも知っとけよ」
「リクヤじゃあるまいし…ちゃんと憶えてるわよ」
ということで対戦相手もおさらいだ。私はBブロック…あのあくどい商売屋のエギルとホークというプレイヤーらしい。エギルは遠いところからの的にすればいいので問題は無いはずだけど…ホークという人物は要注意かもしれない。あの情報屋のアルゴの弟子、という噂を聞いたこともあるし、それは実際に本当のことらしい。サービスでこの前アルゴにそういう話を聞かせてもらった。弟子…ということはそれほど素早い可能性もあるわね…ちょっと注意…と…。
もしかしたらの決勝のために他のブロックものぞいておこう。
Aブロックは全員聞いたことのない名前ね…ジンガは確かシステム外スキルとしての二刀流を駆使して戦うプレイヤーだったと思う…アイリアは…
「ねぇ、リクヤ…アイリアってプレイヤー知ってる?」
「アイリア?…えっと俺もそんなに詳しく知らないけど槍と投擲は使うらしい」
投擲なら勝負を有利に追い込めるかもしれないが槍かぁ…少し厳しいところもあるわね…
次はCブロック…クラインくらいしか名前は聞いたこともないものしかないわね…。というかクライン出るのね。…マルバというプレイヤーはあの人かしら…これまた二刀流だがリクヤやキリトとはまったく違う、片手剣と短剣の二刀流らしい。これも特殊二刀流の仲間なの?と聞いてみるが、そのユニークスキルの持ち主は知らないと言わんばかりに首を横に振る。
「なら、ミズキは?」
「それなら少しは知ってるよ。盾がメインの攻撃をしてるんだけど、やっぱり防御も硬くてさ…助けられたこともあったっけ」
なにやら回想に行きそうなのでそれは無視しよう…。でも、ミズキという人も少々厄介ね…私にはパワーが無いから盾で全て防
がれるかもしれない…。
「最後…Dブロックね……あら、キリト出るらしいわよ」
「嘘!?……俺も出とけばよかった…」
そういえばまだ、キリトとリクヤはデュエルしたことが無いんだっけ…。今度すればいいのに…と言ってもおそらくアスナが許さないだろう。
ショウキというプレイヤーは確かリズの店のお得意さまで私も店を手伝ったときに顔をチラっとだが見たことはある。向こうはこちらのことは見たことないと思うけど…。そしてラスト、イツキという人らしい。体術くらい情報が無いのでこの人も注意しとかないと…。
「…さて、毒ナイフとかの準備しておいたほうがいいかしら…」
やるからには本気、毒とか麻痺毒とか一見セコイ、と言われる方法でもこれが私の戦い方なので存分に使わせてもらおう。
「俺も、用事終わったら応援行くからな」
「…あ、ありがと…」
ちょっと…負けにくくなったじゃない…
後書き
さて、本編と関係ないのでリクヤ君はお役御免っと…
今回は宣伝を…『ソードアート・オンライン、もう一人の主人公の物語』にて涙カノ作オリキャラであるユカが参戦します。ぜひ、宜しくお願いします。
他にもいろいろなキャラが出るらしいので…自分的に、ですがお勧めです!
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