ドリトル先生の長崎での出会い
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第十一幕その六
「報いを受けるから、その時の裁きはね」
「物凄いね」
「まさに落雷の様な」
「そうしたものになるね」
「かつて雷が落ちることは神様の裁きと言われたよ」
雷に打たれることはというのです。
「そしてそうした人への神仏の裁きはね」
「落雷みたいな」
「確実に破滅する」
「そんなものになるね」
「特に思い上がってね」
そうなってというのです。
「人を嘲笑し馬鹿にしながら堂々と悪事を行い続けるなら」
「絶対にだね」
「これ以上はない裁きを受けるわね」
「そうならない筈がないね」
「それこそ」
「そう、そしてね」
そうなってというのです。
「そうした人は心ある人皆から嫌われているからね」
「騙されない位の人にはね」
「そうなるよね」
「酷い悪人だってわかって」
「そうだね」
「そしてそうした人達はね」
心ある人達はというのです。
「絶対に助けないよ」
「悪いことを憎むから」
「だからだね」
「そうした人は嫌うね」
「絶対に」
「そうだよ」
だからだというのです。
「そんな人は必ず報いを受けてね」
「裁かれてね」
「何もかもを失うけれど」
「その時にね」
「誰も助けないよ」
「助けてもね」
根っからの悪人をとです、王子は眉を顰めさせて言いました。
「そんな悪人は感謝しなくてね」
「生きている限り悪事を行ってね」
「助けた人に何するかわからないね」
「だからね」
そうであるからだというのです。
「助けたら駄目だよ」
「そうだね」
「本当に若し助けても」
それでもというのです。
「感謝なんてね」
「絶対にしなくてね」
「そしてね」
そのうえでというのです。
「心を入れ替えないで」
「悪事を繰り返してね」
「世に害を与え続けるよ」
「自分の為にね」
「嘘を平気で吐いて拡散して」
そうしてというのです。
「憎しみも煽ったりしてね」
「世を乱しもして」
「争いも煽って」
そうもしてというのです。
「そこから自分が利益を得るんだ」
「そう考えるととんでもない悪人だね」
「悪と言っても色々あるけれどね」
「そうした悪は一番酷いね」
「そう、ナチスやソ連と同じだよ」
先生はこうも言いました。
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