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人妻のミニスカート

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第二章

「いいわ」
「そうだよね」
「それならね」
「それじゃあね」
「ええ、けれどもうすぐ三十路でもいいのね」
「いいよ、それはそれでね」 
 夫は妻ににまあと笑って話した。
「そそられるから」
「そうなのね」
「人妻のミニスカってそれはそれでね」
「自分の奥さんでもなのね」
「それだけでえも言われぬ響きと雰囲気で」
「あなた的にはそそられて」
「それでね」
 そうであってというのだ。
「いいから」
「私にはなのね」
「二人だけの時は穿いていて欲しいんだ」 
 ミニスカートをというのだ。
「是非ね」
「そういうことね」
「それでいいかな」
「私もあなたがそそられるならね」
 妻として応えた。
「いいわ、それで子供が出来たらね」
「余計にいいね」
「それじゃあね。お家の中では絶対に穿くし」
「外でもね」
「あなたと二人でいるならね」
 その時はというのだ。
「穿くわ」
「そうしてね」
「ええ、ただわかってるわね」 
 ここで妻は夫に怒った様な顔になって言った。
「私以外にはよ」
「こうしたこと言わないよ」
「ええ、この場合の人妻はね」
「奥さんだけだね」
「そうよ」
 そうなるというのだ。
「もうね」
「それは当然だよ」
 夫は真顔で返した。
「僕もわかっているから」
「宜しくね」
「ええ、じゃあ今夜もなのね」
「いいかな」
「いいわ」
 今度は微笑んで応じた。
「ベッドでね」
「それじゃあね」
「ただね」 
 ここで妻はこうも言った。
「その時はスカート脱ぐでしょ」
「お互い裸になるしね」
「だから別にミニスカ穿かなくてもよくない?」
「いや、それは違うよ」 
 夫は即座に否定した。
「ミニスカ姿を見るとそそられるから」
「いいの」
「そうだよ、その時は裸になっても」
 スカートも脱ぐがというのだ。
「その時の姿はいつも頭にあって」
「夜もそうだから」
「いいんだよ、だからね」
 それでというのだ。
「これからもね」
「二人だけの時は」
「宜しくね」
「事情はわかったし夫婦ならね」
 いいとだ、妻はあらためて応えた。そして夜はそのスカートを脱いで裸になった。そのうえで夫と肌と肌を重ね合ったのだった。


人妻のミニスカート   完


                2025・2・19 
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