人妻のミニスカート
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第一章
人妻のミニスカート
三十が近付いてだ、主婦でパートで働きもしている涌井優子一五二位の背で黒髪を伸ばしウェーブをかけていてすっきりした顎に八重歯に大きな二重の切れ長の目が目立つ彼女は自宅で自分の足を見て言った。
「もうそろそろね」
「そろそろっていうと?」
「いや、脚出す服はね」
サラリーマンで夫の主浩に話した、夫は長方形の顔で丸く大きな目を持っている。口元はきりっとしていて大柄で筋肉質で黒髪を短くしている。
「駄目かしらって」
「いや、家では絶対だよ」
だが夫は妻に言った。
「脚出す、ミニスカで」
「いて欲しいの」
「夏も冬も」
季節に関係なくというのだ。
「朝も夜も。外でも二人だけの時は」
「ミニスカなのね」
「そうでいて欲しいんだよ」
切実な顔と声で家の中で話した。
「絶対に」
「いや、だから三十になるとね」
優子は夫に真面目な顔で述べた。
「冷えが厳しくなってお肌特に膝がね」
「どうなるのかな」
「荒れてくるのよ」
「脚奇麗なのに」
「そうは見えてもよ」
夫にはというのだ。
「私的にはね」
「そろそろ辛いんだ」
「だからね」
それでというのだ。
「もうミニスカは。膝上のズボンも」
「辛いんだ」
「ええ、そうよ」
「それならタイツ穿いて」
だが夫はこう返した。
「そうしたらどうかな」
「それでミニスカなの」
「夏はもう皆肌見せるし」
「暑いから」
「気にしないで」
荒れていることはというのだ。
「それでいこう」
「ミニスカで」
「二人だけの時は」
「そこまで言うなら」
優子は腕を組んで応えた。
「夫婦だしね」
「いいよね」
「お互い全部見たしね」
身体のというのだ。
「主に夜に」
「そうした間柄だし」
「脚位いいわ」
「よかった、じゃあこれからも二人の時はいつもミニスカで」
「ええ、ただ何でなのよ」
腕を組んで言った、見れば夫はスラックスだが彼女は赤いプリーツの動きやすいミニスカートである、その下は白い靴下だけだ。
「そこまでミニスカにこだわるのよ」
「だっていいじゃない」
主浩は即座に答えた。
「ミニスカって」
「脚が見えてなの」
「それがそそられてね」
それでというのだ。
「いいんだよ」
「自分の奥さんだし」
「奥さんがそそられる格好だったら」
自分のというのだ。
「よくない?」
「そうしたことしたくなるから」
「そうだよね」
「率直ね、まあ私もあなたがしてくれるならね」
優子は自分のそうした欲に正直になって答えた。
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