先生と助手が仲良すぎて嫉妬されるお話
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第五話 先生の楽しそうな顔
ホシノ「うへ、この服可愛い...」
先生「ん?どうしたの?」
ホシノ「いや、なんでもないよ!」
先生「ふーん、欲しいんでしょ?買ってあげるよ」
ホシノ「え?いや、いいよ!」
先生「大丈夫だって!大人を舐めちゃいかんよ」
先生はそんなことを言っているがこの服の値段に気づいているのだろうか。値段表には15万と書いてある。
私は先生の傍に行き、耳元で囁く。
「先生、この服15万しますよ」
先生「えっ」
私はそっと先生から離れる。視線をホシノさんにやるが、案の定冷たい目線を向けられている。
先生「あ、あはは...ホシノなら違う服でも可愛いと思うなぁー なんて...」
ホシノ「そうかなぁー、じゃあこのお店入ろっか」
先生「うん、そうだね」
先生とホシノさんは服屋に入っていく。私も遅れを取らないよう後ろを付いて歩く。
先生とホシノさんは幸せそうだ。まるで買い物に来た恋人同士のように...
ホシノ「うへー、どうかな//」
先生「うん!とっても似合ってる!」
ホシノ「そ、そう?嬉しいなぁ//」
先生「その服いくら?買えるなら買ってあげるよ」
ホシノ「え、いいよ!」
先生「何言ってるの、いつも頑張ってるホシノにご褒美だよ」
ホシノ「う、うへー//先生は本当に優しいね...」
先生「どれどれ?1万2000か...」
その時先生が私に近づいて聞いてくる。
先生「買ってもいい?」
「どうぞ」
先生「ありがとね!」
そういってホシノさんと共にレジに向かう。
私は店の外で待つとしますかね。
先生「ごめん、おまたせ!」
「いえいえ」
ホシノ「先生、ありがとね」
先生「ううん、全然!ホシノは頑張り屋さんだからね!」
ホシノ「う、うへー//」
その時、12時をお知らせする店内放送が鳴る。
先生「あ、もう12時か。皆と合流してフードコート行こうか」
ホシノ「うん!」
ホシノさんがスマホを取り出し他のメンバーに連絡をする。
そして集合場所に向かって歩き出す。
アヤネ「皆さん集まりましたね!」
ノノミ「色々買いすぎちゃいましたー!」
ホシノ「うへー、みんな色んなの買ってるねー」
セリカ「そういうホシノ先輩は何買ったんですか?」
ホシノ「ん?おじさん?おじさんはねぇ、先生に服買ってもらったよ!」
シロコ「ん、ホシノ先輩だけずるい」
ノノミ「まぁまぁシロコちゃん」
先生「じゃ、お昼食べに行こうか!」
元気に返事をし、みんな歩き出す。私も後ろからついて行く
先生「さ、何食べようかなぁ」
シロコ「ん、私はステーキ」
セリカ「私もシロコ先輩と同じなのにしようかな」
アヤネ「じゃあ、私はおうどんに」
ノノミ「私はスパゲティにします!」
先生「わかったよ、皆注文しておいで」
ホシノ「うへー、どうしよっかなー」
先生「ホシノはまだ決まらない?」
ホシノ「うーん、おじさんは先生と同じやつにするよー」
先生「え、じゃ、じゃあ、そうだなぁ...」
先生「ハンバーガーとか...?」
ホシノ「うへ、無難だね」
先生「あはは...」
「では、私はここで待ってますので」
先生「あれ?三隈君は食べないの?」
「はい、あまりお腹がすいていないので」
嘘だ、本当はもし先生に何かあった時、満腹では動けないからだ。
ホシノ「まぁまぁ、そう言うことらしいし、さっさと注文してこようよー」
先生「う、うんそうだね」
はぁ、幸せそうだな...あれじゃまるで本当にカップルじゃないか
各自各々注文した品を受け取り席に戻ってくる。
シロコ「ん、助手さんは食べないの?」
「ん?あぁ、私は食べませんよ」
シロコ「そう」
その時、セリカさんがシロコさんの耳元で何か囁いているのが聞こえてきてしまった。
セリカ「シロコ先輩、どうも怪しいよあの助手とかいう人」
ああ、私警戒されているのか。まぁ無理は無い。いきなりキヴォトスにきていきなり助手になりましたとか私でも警戒する。それもなんの説明もなしなら尚更だ
ノノミ「あら、まだ先生とホシノ先輩は帰ってきてませんでしたか」
アヤネ「あれ?助手さんは何も食べないんですか?」
「ああ、私はなにも...」
その時、空気を読まずにお腹が音を立てる。
ノノミ「あらあら笑」
シロコ「ん、嘘は良くない」
「す、すみません...」
恥ずかしい。仕方ない、おにぎりでも何でも買ってくるとするか。
「すみません、なにか買ってきます」
そう言い私は席を立つのだった
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