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ハッピークローバー

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第百五十八話 デマコーグその三

「小学生の時に東京の子に言われて驚いたのよ」
「何年の時?」
「一年の時よ」
 その時だというのだ。
「みっくちゅじゅーちゅないってね」
「東京には」
「その子もこっちにもんじゃないって言ったらね」
「驚いたのね」
「お互い様だったけれど」
 それでもというのだ。
「その時はね」
「驚いたのね」
「かなりね」
 そうだったというのだ。
「よくお家でも飲んでるから」
「子供の頃から」
「それでね」
「全国区だって思ってたのね」
「そうなの、こうしたことって多いのよね」 
 そのジュースを飲みつつ話した。
「日本でも」
「ローカルな食べものね」
「飲みものだってね」 
「そうね、中国だってね」 
 中国の娘は自国のことを話した。
「実はね」
「中国は広いし人も多いし」
「かなりあるわよ」
「やっぱりそうよね」
「地域ごとにお料理も違うしね」
 このこともあってというのだ。
「北京とかね」
「四川、上海、広東って」
「それで私四川だけれど」 
 こちらの生まれだがというのだ。
「知ってるでしょ、辛いって」
「四川っていうとね」 
 理虹もすぐに答えた。
「麻婆豆腐とかね」
「そう、それが特徴でね」
「他の地域でもね」
「それぞれね」
「特徴あるわね」
「だからね」
 そうしたお国柄だからだというのだ。
「地域によってね」
「商品も違うのね」
「そうなのよ」
「やっぱりそうね」
「ローカルな商品もね」
「そうなるわね」
「昔はね」
 こうも言った。
「完全に同じだったけれど」
「共産主義だから」
「服だってね」
 これもというのだ。
「皆同じだったし」
「人民服ね」
「今着てる人いないけれどね」
「そうなってるわね」
「皆お金ができて」
 それでというのだ。
「もうね」
「人民服着ていないのね」
「国自体も豊かになって」
 中国という国がというのだ。
「色々な服作る様になったし」
「人民服以外の服も」
「だからね」
 そうなりというのだ。
「今はね」
「人民服着る人いないのね」
「そうなってるわ」
「服はそうなって」
「他のものもそうなって」
 それでというのだ。 
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