ハッピークローバー
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第百五十六話 祭りの中でその十七
「だから質の悪い人が残るのよ」
「悪いことをしても責任言われないから」
「だからね」
その為にというのだ。
「酷い人が多いのよ」
「嫌な世界ね」
「そう、犯罪が多くても」
それでもというのだ。
「わかってる限りよ」
「実際はもっと多いのね」
「隠されてるって言ったでしょ」
「ええ」
「だからね」
そうした状況だからだというのだ。
「そのわかってるだけでもね」
「氷山の一角ね」
「それでね」
「実際はもっと多いのね」
「暴力とかセクハラがね」
教師達が犯している犯罪行為がというのだ。
「実はね」
「多くて」
「だから問題でね、うちの学校もね」
「先生の採用気をつけてるのね」
「ヤクザ屋さんみたいなの多いから」
学校の教師達にはというのだ。
「何度も言うけれど」
「とんでもない人多いから」
「いい鉄は釘にならなくて」
そうであってというのだ。
「いい人もね」
「学校の先生にはなのね」
「ならないのが日本よ」
そうだというのだ。
「残念だけれどね」
「それであんな屑が何やっても気付かないのね」
「そうよ、その先生自体が屑なら」
それならというのだ。
「気付かないでしょ」
「確かにね」
カンボジアの娘も確かにと頷いた。
「そうなるわね」
「それでよ」
「あんな奴がのさばるのね」
「他の学校だとね」
「そんな先生のいる部活なんて」
「もうね」
それこそというのだ。
「碌なものじゃないわよ」
「そうよね」
「そんな先生には近寄らないことで」
「部活も入らない」
「そう、というかあいつがいなくなって」
その話しているかつての同級生がというのだ。
「そのことはよかったわね」
「どうせそっちの高校でも悪いことばかりしてるわね」
「ええ、けれどあそこ他の連中も酷いから」
「同じね」
「類は友を呼ぶでね」
「いいのね」
「そうだと思うわ、嫌な奴がいないってだけで」
一華は心から言った。
「それだけでいいでしょ」
「ええ、それだけでも違うわね」
「それだけで幸せかもね」
「そうかも知れないわね」
カンボジアの娘も頷いた、そうしてだった。
二人で出店をやっていった、そしてその後で交代となってだった。一華は文化祭巡りに入ったのだった。
第百五十六話 完
2024・11・1
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