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ボクサーを舐めるな

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第一章

                ボクサーを舐めるな
 とある漫画を読んでだ、高校生の坂本博之は笑って言った。茶色の髪の毛をパーマにしていて明るい顔立ちに二重の細い目に鋭い眉と引き締まった唇を持っている。背は一七五位で引き締まった身体をしている。
「おい、ボクサー雑魚かよ」
「ああ、核戦争後の世界の漫画か」
「胸に七つの傷がある奴が出てるな」
「また古い漫画読んでるな」
「面白いんだよ、これが」
 クラスメイトに教室でスマートフォンで読みつつ話した。
「本当にな」
「だから読むんだな」
「ああ、そしてな」
 それでというのだ、黒と金のブレザーと黒いズボンにネクタイそして白いブラウスの学校の制服を着ている。
「この漫画だとボクサーはな」
「雑魚か」
「あっさりとな」
 そうした感じでというのだ。
「実験材料にされてな」
「死ぬんだな」
「そうなんだよ」
「ボクサー扱い悪いな」
「俺空手部だけれどな」
 二段である、外見は兎も角真面目に部活に出ていて学校の勉強も生活態度もいい方である。高校自体がそうした風だ。
「それでもな」
「その主人公程強くないな」
「この主人公強過ぎるからな」
「特に悪党ぶっ飛ばす時か」
「ギャグみたいに殺すからな」
 その時はというのだ。
「空手まあ拳法が強いことは事実だけれどな」
「ボクサーも強いな」
「興津に喧嘩売れるか?」
 同じ学年のボクシング部員の話をした。
「あいつに」
「出来る筈ないだろ」
 クラスメイトは即刻答えた。 
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