星河の覇皇
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第八十七部第五章 外の世界の動きを無視しその六十七
「その為連合はまとまりを欠いている」
「はい、あまりにも」
「神聖ローマ帝国程ではないが」
それでもというのだ。
「どうしてもな」
「各国政府の権限が強過ぎて」
「そしてだ」
それでというのだ。
「国家のまとまりを欠き」
「政策にも影響が出ていますね」
「発展にもな、各国それぞれが発展しているが」
「全体の発展としてはですね」
「かなりばらつきがある、それをだ」
「あらためる為にも」
「中央政府は権限を強くし」
これまで以上にというのだ。
「そうしてだ」
「連合全体としてですね」
「発展すべきだ」
こう言うのだった。
「これが集権派即ち改革派の考えでな」
「大統領もですね」
「そうだ」
キロモト自身もというのだ。
「だからだ」
「集権派におられ」
「政策を出してだ」
「実行に移されていますね」
「そうしている」
「大統領として」
「私は連合をだ」
この国をというのだ。
「どういった国にすべきであり」
「どういった国にしたいか」
「既にだ」
「言われていますね」
「別に各国政府を潰すつもりはない」
それは否定した。
「この国はやはりな」
「分権国家ですね」
「国家連合だ」
そうした形態の国家だというのだ。
「やはりな」
「それは絶対のことですね」
「各国の権利は守れられる」
「守られなくてはならないですね」
「何があろうともな」
このことはというのだ。
「必要でありだ」
「絶対ですね」
「そうだ、しかしだ」
「余りにも権限が強過ぎる」
「その為まとまりを欠いている」
国家としてのそれをというのだ、連合は千年の間そう言われていて中央政府と各国政府が衝突を続けているのだ。
「そのまとまりを持つ為にだ」
「中央政府の権限をですね」
「強化すべきとだ」
その様にというのだ。
「考えている」
「左様ですね」
「まとまりがない為にだ」
「国益を損失もしています」
「連合全体でな」
そうなっているとも言った。
「だからだ」
「それで、ですね」
「集権派の考えがありだ」
中央政府の権限を強めるべきというそれがというのだ。
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