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星河の覇皇

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第八十七部第五章 外の世界の動きを無視しその五十八

「やはり予算が少なく」
「そして割合も増えないしな」
「ですから」
「批判も少ないな」
「むしろその予算ならと」 
 少ないそれでというのだ。
「批判は少なく」
「計画も進められたな」
「そうです、そしてエウロパへの対策は」
 こちらの話もした。
「批判がありません」
「エウロパについてはな」
「連合にとっては敵です」
 明確なそれであるというのだ。
「ですから」
「的確な対策ならな」
「批判がありません」
「アタチュルク要塞群を整え」
「そこに戦力も配置し」
「かつマラッカ回廊にも中継の要塞群を配し」
「連合側にあるガンタース要塞群も整えています」
 三重の備えをしているというのだ。
「またマラッカ要塞群にもガンタース要塞群にも戦力を用意してます」
「合わせて一個軍をな」
「百個艦隊を」
 これだけの戦力をというのだ。
「置いていますが」
「その為の予算については」
「批判がありません、戦略についての議論はありますが」
 八条のそれについてというのだ。
「それでもです」
「エウロパへの備えとその予算への批判はないな」
「そちらは。そしてエウロパへの情報収集は」
 こちらはというと。
「盛んにしていますし」
「そのこともだな」
「批判はなく」
 それでというのだ。
「国防省としましては」
「これからもだな」
「情報収集について」
「予算も人材も増やしていくな」
「そうしていきます、そして」
 そのうえでというのだ。
「マウリアに拠点を築き」
「そこから情報を収集するか」
「マウリアは連合の同盟国ですが」
 それと共にというのだ。
「エウロパの同盟国ですから」
「エウロパの者もいる」
「それも結構な数が」
「だからこそだな」
「マウリアを拠点とし」
 エウロパへの情報収集のそれはというのだ。
「ことを進めていきます」
「これからもだな」
「そうしてです」
 そのうえでというのだ。
「可能ならエウロパにです」
「工作員を送り込むか」
「連合の者でなくとも」
 それにはこだわらないというのだ。
「マウリア人をその様に仕立てるか。サハラとエウロパが国交を回復すれば」
「将来だな」
「その時はです」
 まさにというのだ。
「サハラの者もです」
「工作員にするか」
「そして特に」
 八条はその目の光を強くさせて言った。 
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