スーパー戦隊超決戦
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最終話 笑顔に満ちた世界その十
「我々もな」
「よくなる様に」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「実際に良い方に変わっていこう」
「皆ね」
「私もそうしていかないとな」
「貴殿はこれからだ」
ドクターマンはやや上を見て決意したラクレスに告げた。
「どんどんだ」
「よくなれるか」
「そう思うからな」
「私は多くの罪を犯したが」
「その理由は私もわかっている」
ドクターマンはラクレスに穏やかな声で応えた。
「仕方がないことだ」
「そう言ってくれるか」
「そして貴殿があの者達に従ったからだ」
それが面従腹背といってもというのだ。
「多くの者が救われた」
「だからいいのか」
「若し貴殿があの者達と戦えば」
ダグデド達と、というのだ。
「その時はだ」
「国は滅んでいたよ」
弟であるハスティーが微笑んで言って来た。
「何もかもがね」
「お前もそう言ってくれるか」
「僕だってそうだったから」
「そうせざるを得ない時もある」
ドクターマンはまた言った。
「だからだ」
「いいんだ」
「そうだ、これからだ」
ラクレスはというのだ。
「正しい王としてだ」
「生きていいか」
「そうだ」
まさにというのだ。
「そうすればいい」
「そうなのだな」
「私も同じだ、むしろだ」
「貴殿はか」
「そうぜざるを得なくしていない」
ラクレスと違いというのだ。
「自ら進んでだ」
「行ったからか」
「より罪は重い」
「そう言うのだな」
「そうだ、その私もな」
まさにと言った。
「仲間、家族達と共に生きてだ」
「変わっていくか」
「人としてな」
「そうか、ではな」
「お互い頑張っていこう」
「それではな」
お互いに微笑んで約束した、そうした話をしてだった。
ギルは仲間達にだ、こう言った。
「船で海に出るか」
「いいな」
ゼットが微笑んで応えた。
「それじゃあな」
「そうして皆で楽しもう」
「そうしような」
「当然貴殿もだ」
ギルはドクターマンにも声をかけた。
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