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星河の覇皇

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第八十七部第五章 外の世界の動きを無視しその五十二

「あれだけ続きました、連合にしても」
「今も尚千年も続いているのはな」
「エウロパと対立しながらも」
「政治システムや法律を整えたからだ」
「中央政府が中心になり」
 当時の彼等がというのだ。
「そうしてです」
「千年続く土台となった」
「そのことを見ましても」
「やはり最初だな」
「統一して終わりではなく」
「むしろはじまりだな」
「そう考えてです」
 そのうえでというのだ。
「私も今お話しましたし」
「サハラにしてもだな」
「やはりです」
「まずは国家システムの構築や法律の制定にかかるか」
「サハラのそれの」
 統一されたそれのというのだ。
「それに少なくともアッディーン大統領が皇帝にあられる間は」
「それに専念するか」
「そして外に向かうことは」
「ないか」
「それどころではないかと」 
 戦争をする余裕はないというのだ。
「そちらに専念するので」
「だからサハラには備えをしてもか」
「連合と衝突することはです」
「ないか」
「そう考えています」
 実際にというのだ。
「その様に」
「そうなのだな」
「ただ備えはです」
 防衛ラインを用意していくことはというのだ。
「しておきます」
「万が一に備えてだな」
「左様です」
 こうキロモトに話した。
「その様にしています」
「成程な、そこは流石だ」
「そう言って頂けますか」
「実際にそう思った、そしてマウリアにもだな」
「備えています」
 この国にもというのだ。
「同盟国であっても」
「備えは必要だな」
「そう考えますので」
 それ故にというのだ。
「備えておきます、私はやはり」
「他国を見ているな」
「他国を見ずしてです」
 これを常に行っていないと、というのだ。
「やはりです」
「国防は出来ないか」
「常に仮想にしても敵国が存在している」
「そしてその敵国に備える」
「それが国防です、そして仮想でも敵国はです」
 そうである他国はというのだ。
「どうしても存在します」
「国家にとってだな」
「はい」 
 まさにというのだ。
「そうした他国が存在しない国なぞ」
「歴史上何処にもないな」
「一国もかと」
 それこそというのだ。 
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