ドリトル先生の長崎での出会い
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第三幕その九
「お互いに認め合っていたんだ」
「全然違うね」
「子供の頃いじめられていたどころか」
「むしろ同志だったんだね」
「お会いしたことはなくても」
「そうだったよ、だから竜馬さんこの長崎で後藤さんとお会いした時も」
まさにその時もというのです。
「お互いああこの人がってね」
「そんな感じだったんだ」
「初対面だったし」
「それでなんだ」
「それで終わってね」
そうであってというのです。
「本当にね」
「何もなかったんだね」
「悪いものは」
「そうなんだね」
「そうだよ、竜馬さんは確かに凄い人だったけれど」
竜馬さんも見ていた海を見つつ言うのでした。
「後藤さんも板垣さんもね」
「凄い人だったんだね」
「そして悪い人じゃなかった」
「そうだったんだね」
「そうだよ」
先生は皆にお話しました、そしてです。
その竜馬さんに縁のある長崎の名所を皆と一緒に夜まで巡りました、そのうえでホテルに帰ってホテルのディナーを楽しみつつ言いました。
「さて、ディナーの後は」
「飲みに行くよね」
「長崎でも」
「そうするわね」
「やっぱりそれはね」
何といってもというのです。
「欠かせないよ」
「そうだよね」
「旅行に行けば飲む」
「それがないとね」
「旅行に来た気がしないわ」
「もうね」
それこそと言う先生でした。
「そのことも楽しみだったし」
「それじゃあね」
「飲みに行きましょう」
「ディナーの後で」
「是非ね」
「そうしよう」
こうお話して今はディナーを楽しみますがそちらは海の幸を使ったオードブルに野菜料理にスープにです。
牛肉のステーキですが先生はこのステーキを食べつつ皆にお話しました。
「地元の牛肉というけれど」
「美味しいね」
「長崎牛のステーキも」
「それもかなり」
「そうだね、九州だとね」
今皆がいる地域はといいますと。
「佐賀県や熊本県が有名だね」
「佐賀牛に熊本牛だね」
「どっちも有名だね」
「確かに」
「そうだね」
「けれど長崎牛もね」
こちらの牛肉もというのです。
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