ハッピークローバー
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第百五十三話 スカートの丈その十三
「騙されるのよ」
「実際にはなくて」
「AIのフォトとかイラストってね」
留奈はそちらのことを話した。
「文字とか指がおかしいのよ」
「そうなの」
「もう文字がどの国の文字でもない様な」
そうしたというのだ。
「模様みたいな」
「そうしたのなの」
「だからそこでね」
本物かAI作成かどうかがというのだ。
「わかるのよ」
「そうなの」
「だからね」
それでというのだ。
「すぐにわかるけれど」
「馬鹿はわからなくて」
「騙されるのよ」
「ああ、何かね」
理虹も言ってきた。
「最近そっちでも騙す奴いるらしいわね」
「そうなの」
「そう、AIイラスト作って」
実際にそうしてというのだ。
「そのうえで」
「騙すの」
「あるらしいわ」
「そんなやり方があるのね」
「最近はね」
まさにというのだ。
「けれどすぐにわかるってね」
「そんなものね」
「本当に文字や指で」
そうした部分でというのだ。
「簡単にね」
「わかるのね」
「そう、そこを見たらね」
「わかるのね」
「インチキはインチキよ」
理虹は言い切った。
「幾ら巧妙でもね」
「AIの写真でも」
「嘘でもね」
どちらでもというのだ。
「結局はね」
「インチキだから」
「ばれるのよ」
「よく見たら」
「そう、それでね」
「よく見ることね」
「そうしたらいいのよ、けれど本物の馬鹿はね」
今話している様な輩共はというのだ。
「よく見ることもね」
「しないのね」
「自分の見たい情報だけを見て」
そうしてというのだ。
「信じるのよ」
「あからさまな嘘でも」
「しかも自分の都合のいい様によ」
理虹はさらに言った。
「解釈するのよ」
「自分の見たい情報を」
「だから余計に悪くて」
「物凄く簡単に騙されるのね」
「それで利用されて」
そうなりというのだ。
「最後はね」
「ポイ、ね」
「利用され尽くしてね」
「それで終わりね」
「それで幸せな」
「騙されて最後はポイ、で」
「誰も思わないわね」
それこそというのだ。
「普通は。けれど本物の馬鹿で性根も悪いと」
「その状況でも」
「変な脳内解釈か誤解でね」
「幸せって思ってるのね」
「自分は誰かの為に動いている素晴らしい人って思って」
そうしてというのだ。
「馬鹿で性格も悪くて騙されていて」
「どう見ても不幸なのに」
「それでもね」
「そう思うのね」
「騙されて幸せな筈ないけれど」
それでもというのだ。
「本物の馬鹿はね」
「騙されていることすら気付かない」
「そうだと思うわ、だから幸せになるには」
それにはというと。
「最低限の頭と性格もね」
「必要ね」
「本物の馬鹿で性悪は幸せになれないのよ」
こう一華に話した、すると一華も他の面々もその通りねと頷いた、そのうえで文化祭で活動していくのだった。
第百五十三話 完
2024・10・8
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