星河の覇皇

「到底です」
「出来ないですね」
「そうです、そして連合はこれからもです」
「その国防の為にもですね」
「巨大になり続けます」
「内部でどれだけ衝突があろうとも」
「その連合以上にです」　
　まさに勝つ為にというのだ。
「我々は発展する必要があります」
「言葉では簡単ですが」
「難しいですね」
「全くですね」
「ですが」
「それでもですね」
「我々は発展を続け」
　そしてというのだ。
「何時かはです」
「その連合を凌駕する」
「それを目指すことが」
「副首相のお考えであり」
「総統の政策です」　
　ギルフォードのというのだ。
「左様です」
「だから今は発展に専念し」
「技術革新に」
　それにというのだ。
「開発、開拓に」
「新天地への進出ですね」
「各政策を推進しています」
「まるで明治維新の様に」
　貴族は日本のこの歴史的な出来事について述べた。
「何もかもを変えていきますね」
「いえ、明治維新は政治の在り方も変えましたが」　
　アランソは貴族の今の言葉にこう返した。
「我々はです」
「政治まではですか」
「そのシステムまではです」
「変えていませんか」
「明治維新は日本を一変させました」
　全く違う国家になったとまで言われるまでにというのだ、事実この時代では明治維新はよくこう言われている。
「何もかも。ですが」
「我々はですね」
「国の在り方まではです」
「変えていないですね」
「そうです、そうしたことはです」
　そこまではというのだ。
「考えていません」
「する必要はないですね」
「国家システムは連合とは違いますし」
「連合は分権国家であるので」
「中央政府の権限は弱いですね」
「我々よりも遥かに」
「あれを真似ることもです」
　これはというのだ。
「ありませんしこれといって学ぶことも」
「政治システム等については」
「ないです、むしろ動きはです」
　政治のそれはというのだ。
「我々の方が速いです」
「中央集権であるので」
「まさに上意下達で」
　そうした動きでというのだ。
「それで、です」
「素早く動けますね」
「それに他の部分でも」
　政治システムはというのだ。