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ドリトル先生の長崎での出会い

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第二幕その十

「乗り換えもすぐだったし」
「楽だね」
「向かい側のホームに長崎行きの新幹線もあって」
「ダイヤルも万全で」
「快適だね」
「こうしたことまで考えているのがね」 
 先生はまさにと答えました。
「日本の鉄道ひいては新幹線だよ」
「そこも凄いわ」
「色々考えられていて」
「もう凄過ぎてね」
「感嘆する他ないわ」
「全くだよ、これはね」
 まさにと言う先生でした。
「職人芸の一つと言っていいね」
「日本人のね」
「隅から隅まで考えて」
「そして実現させる」
「流石だね」
「見事なものよ」
「その日本人にね」
 まさにというのです。
「感嘆するよ、しかもどんどんよくなる」
「そのことも凄いね」
「進化していく」
「今の状況に満足しないで」
「そのことも凄いね」
「藍色だね」
 先生は笑ってこうも言いました。
「もうね」
「藍は青より青し」
「青から出て」
「日本にはそうした言葉もあるけれど」
「その通りだね」
「そうだよ、イギリスから生まれて」
 鉄道はというのです。
「日本はイギリスから学んだけれど」
「そのイギリスより凄い」
「そうなったからね」
「本当に藍色だね」
「日本は」
「何でもそうだからね、他の国のものをね」
 それをというのです。
「とんでもないものにしてしまう」
「それが日本人だね」
「俗に魔改造とか言われてるけれど」
「いいと思ったものは何でも取り入れて」
「そして自分達のものにする」
「それが凄いね」
「本当に」
「新幹線もそうだよ、日本人はとんでもないものを生み出したよ」
 先生は新幹線の中で言いました。
「全く以てね」
「そうだね、これじゃあね」
「長崎までもあっという間だね」
「お昼には着くね」
「絶対にね」
「そして長崎に着いたら」
 先生はそれからのこともお話しました。
「まずは長崎ちゃんぽんを食べようか」
「そうしよう」
「やっぱり長崎はあれだよね」
「長崎ちゃんぽん」
「あれだね」
「白いスープと太い緬に」
 この組み合わせに加えてです。 
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