ドリトル先生の長崎での出会い
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第二幕その四
「離れているね」
「結構以上じゃない」
ポリネシアも地図を見て言います、皆で地図を見ています。
「離れているわね」
「電車でもかなりの距離だよ」
「そうね」
チープサイドの家族も言います。
「これは行き来に時間がかかるわ」
「先生の言う通りにね」
「日本ってこうしたこと結構あるのよね」
ダブダブは今自分達がいる国のことをお話しました。
「同じ都道府県でも離れてることが」
「そうそう、結構面積のある広い国で」
チーチーも言います。
「同じ都道府県でも離れてたりするんだよね」
「僕達がいる兵庫県でもそうだし」
ホワイティは自分達が今暮らしている場所のお話をしました。
「日本海側への行き来は大変だよ」
「イギリスの州よりも広い都道府県が多くて」
それでと言うガブガブでした。
「長崎県もだね」
「いや、そのことも頭に入れて」
ジップは確かな声で言いました。
「佐世保にも行くんだね」
「全く。同じ長崎県とは思えないよ」
老馬は地図を見てしみじみと思いました。
「これは」
「大体往復で二時間かな」
「それ位かかるかな」
オシツオサレツは行き来の時間について考えました。
「おおよそ」
「それ位かな」
「そうだね」
先生はオシツオサレツの言葉に頷きました。
「それぞれの街を往復するとね」
「やっぱりね」
「それだけかかるんだ」
「同じ県でも」
「電車で」
「そうだよ、そして行き来の間海を見るけれど」
先生はこちらのお話もしました。
「この海も独特なんだ」
「ああ、ムツゴロウのいる」
「あの海だね」
「泥の海だね」
「諫早湾だね」
「あそこも見るよ、泥の海なんてね」
先生はこちらのことも笑顔でお話しました。
「面白いね」
「全くだね」
「日本は色々な自然もある国だけれど」
「泥の海もある」
「そのことも面白いね」
「そうだね、だからね」
それでというのです。
「諫早湾も見ようね」
「そうしよう」
「是非ね」
「長崎と佐世保を行き来する間も」
「そうしよう」
「皆でね、あとね」
先生はここである人のお話をしました、その人はといいますと。
「マシュー=マグが日本に移住するそうだよ」
「えっ、そうなんだ」
「マシューさん移住してくるんだ」
「ずっとイギリスで暮らしていたけれど」
「移住するんだ」
「猫の餌を売っていて」
かつてはというのです。
「そして今はキャットフードやドッグフードを売っていたけれど」
「それでもだね」
「日本に移住して来るんだ」
「じゃあ何処で暮らすのかな」
「一体」
「この街だよ」
先生は笑顔で答えました。
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