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ドリトル先生の長崎での出会い

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第二幕その二

「街も自然もだよ」
「跡形もなくなってしまうね」
「そうなるからね」
 だからだというのです。
「広島でも使われたけれど」
「二度とね」
「使われた駄目だよ」
「全くだね」
 王子もその通りだと答えました。
「僕もそう思うよ」
「全くだね」
「うん、そして」
 そうであってというのです。
「ない方がね」
「いいよ、原子力は平和に使われてこそだよ」
「素晴らしいね」
「どんな技術もいい方向に使うべきで」
「悪い方向にはね」
「使っては駄目だよ」
 全くというのです。
「本当にね」
「その通りだね」
 王子は先生のお言葉に心から同意しました。
「僕も思うよ」
「全くだね」
「原子力は平和的に使うと」
「発電所とかね」
「物凄いエネルギーを提供してくれるから」
 だからだというのです。
「とてもね」
「素晴らしいね」
「そう、けれどそのエネルギーを」
「戦争に使うと」
「あの様にだよ」
「一瞬で多くの命を奪って」
「街も自然もだよ」
 まさに何もかもをというのです。
「跡形もなくしてしまうよ」
「そうなるからね」
「だからね」
 それでというのです。
「二度と使ってはいけないよ」
「何があろうとも」
「私はそう考えているよ」
「僕もだよ」
 王子は自分もと答えました。
「本当にね」
「そうだね、平和であってこそで」
「どんな技術もいい方向に使われるべきだね」
「平和の為にね」
「そうだね」
「しなければいけない戦争があっても」
 それでもというのです。
「やってはいけないことがあるから」
「戦争の中でも」
「イギリスでは恋愛と戦争にルールはないってね」
 その様にというのです。
「言うけれど」
「どちらにもルールはあって」
「やっていいことも悪いこともあるから」
 だからだというのです。
「本当にね」
「原爆は使わない」
「即ち核兵器はね」 
 絶対にというのです。
「化学兵器や細菌兵器もね」
「同じだね」
「一次大戦では毒ガスが使われて」
「大変なことになったね」
「あんなものもね」 
 絶対にとです、先生は悲しそうなそれでいて怒りも含まれているそうしたお顔で王子に対してお話しました。 
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